万年青鉢 龍山

後藤龍山  絵付師

龍山は明治34年(1901年)に北設楽郡東栄町で生まれ、名を準一といい、幼少の頃から絵が好きで、お寺の和尚から水墨画を習っていました。画家を志望していましたが、若くして両親を亡くし苦労を重ねる中、名古屋・豊橋で南画ゃ蒔絵を学びました。その後20歳の時に朝鮮にいる祖父を頼って朝鮮に渡り、そこで陶磁器の絵付けを習いました。
2年ほどで帰国し、信楽で輸出用陶器の絵付けを行い、数年後常滑で陶器絵の指導を行いました。碧南に永住を決めた昭和5・6年頃から楽焼鉢の絵付けを始め、楽焼鉢の絵師一筋の生活を送りました。近隣の窯元からの依頼だけでなく、一般の愛好家が鉢を持って絵付けを依頼してくることもあったそうです。多数の万年青鉢や蘭鉢に絵付けを施し、龍山鉢というブランドを築き上げました。初代龍山没後、それまで父を手伝っていた次男俊春(としはる)氏が会社勤めのかたわら、二代目龍山として跡を継ぎ、絵付けを行いましたが、15年ほどで絵筆をおかれたとのことです。
錦鉢 龍
龍山作  龍を画けばイッチンの上手な使い手 絵付け師龍山
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