万年青×LED 80鉢をLEDで育てる三河 N様のお棚

こんにちは、万年青の豊明園です。
今回は、今、非常に熱い!万年青のLED栽培についてお話したいと思います。


80鉢を室内で主にLEDで育てて見える、N様のお棚です。

お客様でLED栽培をされる方が多いですが、
N様は東の窓からの光+LEDを5-7時間ほどで補光、というLED主体のハイブリッド型で作られています。

万年青のLEDのみの栽培はまだ最初期で、アガベや塊根植物から万年青に入ってきた趣味者さんが
今ある設備で万年青も楽しみたい、と始められている感じですね。
そのため、最初は照度が高く、葉焼けや極端な短く厚い葉になってしまう(光が少ない徒長の反対?)ことが多かったです。


新芽の動き、緑の色もよいです。

今回ご紹介するお客様は万年青と対話しながら、LEDの高さなどを調整して、上手に楽しまれています。

都会のベランダ栽培(ベランダだけでなく今のほとんどの日本の作場)での失敗(根痛み、、最悪枯れてしまう)の9割以上は、夏です。
夏の暑さ、強烈な日差し、昼間の40度近い温度と夜間温度が下がらない事から根を傷めてしまいます。
この夏を制するものが今の万年青栽培を楽しくするコツかと思います。他の季節ではよっぽどのことがないと傷みません。
室内で温度と照度を調整できる室内LED栽培の趣味者さんは失敗しない方が多いので、これから伸びていってほしいところですね。


どの木も新芽の動きが非常に良い。
光の加減が難しいといわれる千代田城、白鷺城も綺麗に出来ている。
新芽の覆輪も深い。

もちろん、室外でもよしづや風、水やりで夏を乗り切った万年青はワイルド感のある、エネルギーが溢れる万年青も魅力があるので、外や温室での栽培も是非挑戦してほしいです。室内栽培では、雨、病虫害、強風寒風、低温、などの万年青の障害を最初から0や限りなく小さくしてくれるので、後は光を上手に調整すれば良く出来る!はずです!


玉姫縞覆輪
葉巾、縞、芸、最高の状態。玉姫は葉肉が特に厚く、7月まで芽が動かない、ともいわれる木ですが、2025/6/22時点でここまで三河地方で伸びていればいうことなし!ですね。

三河 N様
栽培歴 2年
所有鉢数 80鉢
好きな品種 玉姫、四君子、銀河
始めたきっかけ 植物がお好きで、いろいろみていたら万年青鉢っていうものがあった。そこから、万年青という植物があるのを知り、万年青の世界へ。

LED栽培

LED:ブリム BRIM Grow Light PANEL A  を最初は4枚
鉢数が殖え、半年前から8枚に
光源~16cm~すだれ~51cm~鉢の縁
光源~67cm~鉢の縁

照射時間: 朝6:00~13:00 7時間   昨年 朝6:00~11:00 5時間
●スイッチボットにてスマホ管理

獅子の真上の照度:6,500ルクス 2025.6.22 8:04時点
参考値:すだれの上の照度 5万ルクス

●大葉など上に伸びると照度は高くなる 大葉の葉先は8-9,000ルクス

●洗濯の物干しを上手に工夫してLEDパネルを固定している。

始められたころ、朝の照度が15,000ルクスほどでそれを参考に、葉焼けや植物の動きを見ながら今の照度、作り方に落ち着いたそう。
ほとんど参考資料がなかった頃にここまで上手に作り上げて、新芽の動きもよいのは本当に素晴らしい観察眼だと思います。


玉響 たまゆら
子供がですぎ!笑 嬉しい悲鳴です、
和羅紗獅子の葉の伸びもスムーズでいいですね。


夏以外はそのまま、家の中の風の流れのみ。お伺いして、非常に家の中の風の流れが心地よいと感じました。
夏場はサーキュレーターを天井へ向けて一方向に 直接風は当てない。夏以外はサーキュレーターなし。
※室内栽培特有の心配事はカビ、湿気です。万年青は水を毎日あげる植物ではないので、室内栽培には向いています。N様はちょうど玄関の風通しの良い場所で育てられていますが、お部屋ですとサーキュレーターや扇風機などを年中使用して、カビ、湿気がこもらないように工夫が必要かもしれません。

温度
冬は5-10℃前後まで下がるか

肥料
梅の咲くころ、桜の咲くころに2個づつ。1か月置いて取り除く。その後、薄い液肥で補う


真夏でも5-6日に1回  大葉 冬は9日に1回
ワラ灰、竹酢液、スーパー1、マルチケーミンをローテーションして
真夏の7-9月はスーパー1、マルチケーミンはやらないので、ワラ灰、竹酢液のみでローテーション

近くのお風呂場で丁寧に芯に水が入らないようにして、一度だけ水きり、バットに置く。パットとバットの2段になっていて、水漏れはしない。落ちた水はすぐに乾いてしまう

今回の写真は、水やりをして3日目。

殺虫、殺菌剤
月初めに
虫はオニヤンマで撃退

四君子
葉巾、覆輪、青味ともに最高。これからが楽しみ。

肥料がちょうどよかったのか、葉巾が今年は非常に広くなりました。