万年青枯れる

よくある失敗

おもと枯れる原因  肥料

よくある失敗としては肥料やけを起こされる方が多いです。肥料の裏書き通りに施肥すれば安全だと 思い失敗をしてしまいます。普通の草花は枝葉を茂らせ花を沢山咲かせますが、おもとは毎年数枚しか 葉っぱを付けないのであまり濃い肥料は必要ありません。特に化成肥料の場合パンジーなど花を多く付 ける物を目安に設定していることが多いので、同じサイズの鉢でも肥料の要求量はおもとと桁が違います。

濃い施肥をすると初めは葉っぱの緑が冴えて一見順調なように感じることがありますが、肥料やけを 起こしたり、芋が腐ってきたりして夏に急速に枯れてしまうこともあります。

玉肥は鉢の縁側に置き複数置く場合は1週間以上してから反対側に置く、生育期に細く長く効かせ。。

置き肥えなら有機肥料の小さめの玉肥えを一粒ずつ時期をずらして置いたり、液肥なら規定量の半分 以上薄めたものを、いずれもおもとが活発に生長している期間のみ与えるのが無難です。

おもと用に長年使われている有機肥料早く効き、 薄めれる液体肥料と長く効く玉肥。玉肥は鉢の縁側に置き複数置く場合は一週間以上してから 反対側に置く、生育期に細く長く効かせる

おもと枯れる原因  水遣り

2例目として水やりの塩梅が分からず弱らせてしまう方も居られます。水やりは鉢の芯が乾かない程 度のタイミングで抜き水をすれば大丈夫です。注意したいのは、桜の咲く頃から梅雨までは葉の付け根 から新根がおりる時期です。ある程度の深さまで伸びきる前に乾くと、新根が止まり来年からの出来が 悪くなってしまいます。風により表面だけ早く乾いてしまう場合もあります。そういった場合は振り水 と言って表土が湿る程度の水をあげる方法で対処すると良くできます。

潅水の時期 表土の富士砂の色変わりで換水の目安を見る。楊枝、竹櫛を抜いてみて湿っているか確かめる。

環境や植え込み材料などで漼水の間隔は違ってきますし、観察してみると元気に生長している鉢ほど 乾きが早くなっているはずです。乾燥すると根止まりしてしまいます。が伸びるまで養生しましょう。

日光と温度変化も気を付けたいですね。蛍光灯のみの自然光の入らない部屋で管理すると、徒長させ たり、植物には強すぎる冷暖房の風で弱ってしまうこともあります。弊園では外に置き、季節により可 動式の寒冷紗1・2枚で日光を制御しますが(真夏で75%遮光)寒冷紗張りっぱなしでも構いません、鉢 数が少ない場合木陰や家の北側などの明るい日陰に置き管理すると良いでしょう。

日差しがきつくよしづをのせる。8月3日

明るい部屋でも冷暖房を付けられる方は直接の風が当たらないようにするか、その期間だけ外の日陰 にだして管理することをお勧めします。

この点さえ押さえれば、おもとはうまく育てられます。

肥料と水と日

おもとは、1年に出る枚数はほぼ決まっていて、大黒殿や白鶴など葉の良く出る細葉タイプのおもとで3〜6枚、広葉の力和や新生殿ですと2〜4 枚の葉がでます

しっかり葉を出させるには、肥料と水と日を適度に与えることが必要です。肥料や水は、与えすぎればおもとが弱くなり倒れやすく、日は強すぎれば葉やけや葉が凝ってしまいます。(凝る葉が 固まってしまい、新しく葉が出にくくなる葉の 伸びが悪くなる)。おもとが凝ってしまうのは、灰汁のやり過ぎでも起きます。

また、水切れを起こすと、発根や、根の伸びが止まり、成長が遅くなってしまいます。肥料切れ を起こすと、葉巾が狭くなったり、葉色が薄くなります。日が弱いと、徒長し、首も細いひょろり とした貧弱なおもとになってしまいます。人それぞれ、お棚の状況は違いますここに、水遣り三年(10年?)と言われる難しさ と面白さがあります。その状況で良くできる水やりと肥料、日の与え方を天気を見ながら、おもと と話しておもとに教えてもらいましょう。

やり過ぎより、7分目

いっぱい、いっぱいまで水や肥料をやれば、葉数も多く、広葉のよい葉が出てきます。ですが、気 候がいつもより高くなったり、長雨がつづいたり すると状態が悪くなってきます。全国大会や地方 大会で上位を狙おうと思えば、その年に勝負でぎりぎりまで肥料を置くこともしますが、倒すのも 覚悟の諸刃の剣。何事も7分目でやれば、気候の大きな変化が来ても安心。今年伸びなかった分は来 年楽しもう、と懐深くおもとと付き合ってみては どうでしようか。

消毒について

おもとを、綺麗に作りたい、また、病気にかからないように作りたいと思えば、消毒をしっかり やらなければなりません。基本を押さえて失敗し ないようにしましょう。

農薬を散布する時間帯、天気 日が強い時、植物は根から沢山水を吸い上げ、蒸散します。この時消毒をやってしまうと、薬の 吸い過ぎで薬害が起きてしまいます。葉が縮んだ り、不自然な落葉します。消毒を行う時は、天気 の良い日は避け、曇りの日や夕方に行いましょう。 雨の日では散布した消毒が雨で流れやすく効果が なくなります。展着剤も忘れずに混ぜましょう。 説明書をよく読んで

農薬は、濃くても薄くても効きません。濃ければ薬害がでますし、薄ければ病原菌の防除はでき ません。説明書をよく読み、きちんと倍率を守って使ってください。

農薬の種類

おもとの病害虫ごと にいくつかの薬剤があります。同じものばかりを 使っていると病害虫に抵抗性ができますので、数 種類交互に散布すると効果的です。

  • 「赤星病タンソ病」ベンレート水和剤、ダコ ニール1000水和剤など
  • 「スリップス•カイガラムシ」カルホス、スミチオン
  • 「なめくじ、かたっむり」 ナメカットもし出てしまった場合・・・早めの対処が一番です。胞子の飛散を防ぐために、その周りを切除して、 その病気のついた葉を焼却、廃棄してください。 広がることを抑えるため、消毒を行ってください。病気かどうか分からない時は、そのおもとだけ 場所を替え、他に接触をしないようにしましょう。
  • 植え替え時の消毒
  • 春秋の植え替えの時期、植える前に消毒に浸け、 おもと全体を殺菌消毒することができます。この 時、高温の季節、長時間(温度の高い時は5分以上) つけると、根が薬を吸い過ぎて薬害が出てきます。 短時間だけ浸けるようにしましょう。

肥料の時期 肥料と用土、水遣り

 

 

 

新生殿(しんせいでん)

鉢の手前にみえるのが肥料です。置き肥え 玉肥

万年青の肥料と時期

秋肥え、寒肥え、肥料

おもとは他の植物と比べて年に出る葉数が1~4枚ほど、つまり肥料はとても少なくても育つ植物です。ゆっくり成長し、長く生きます。肥料を多くやったところで葉数が倍になる事はありませんが、葉は大きくなります。肥料焼けや肥料傷みもあります。逆に、少なければ葉数は少なく、小さくなってしまいます。

最初は安全に少なく、少なくやっていた肥料も、生長が、やはりゆっくりなので、少しづつ多くなっていくのは自然なことです。傷まないぎりぎりのところまで肥料をやれればいいですが、毎年気候は違って、暑過ぎたり、雨が多過ぎたりすると、ぎりぎりの肥料では悪影響がある事も。昔から言われていることですが、肥料も8分目。上作者は7分、6分を信条にしている人も。

天光冠(てんこうかん)1個づつ置きます。

肥料の一番の時期は梅の咲くころ、桜の咲くころ。愛知県では2月、3~4月がいい時期です。たとえば、梅の時期に2個、桜の時期に3個です。1度に数を置くと強いことがありますので、2月に1個、15~20日ごとに1個づつ増やしていくのもいいでしょう。

最近は気温が上がり、夏が暑くなってきました。昭和の頃は梅雨前まで肥料をやっていましたが、今は5月に、下手をすると4月に30度になる日があります。暑い時、かつ、湿度の高い時に肥料を増やすのは傷む元なので、30度になる前には肥料を置き終えていたいです。そうなので、昔より肥料を早く置くようになりました。  また、肥料は約3週間で中の肥料成分は出てしまうので、梅、桜の時期に置いた肥料は、私どもは夏中置いたままです。

秋肥え、寒肥えといいますが、秋から冬に肥を置くことがあります。よほど強い肥料でなければ傷むことはないので、私どもも小さな置き肥料をやっています。様々な考えがあるので、一つの意見として私どもは化学肥料はなかなか難しいと思っています。有機肥料を主として、液肥も有機肥料をやっています。

液肥も昔は100倍など濃い肥料を鉢の縁にやり、1時間後に水で流すようにして肥料をやったり、様々な方法で肥料をやりました。

私どもは3000倍~1万倍の肥料を梅の時期から1~3週間に1回やっています。薄い肥料を回数やる、濃い肥料で肥料あたりにならないように、と考えています。苔をのせると、肥料は効きやすいです

おもとの強さ

おもとに、強健品種や弱い、中ぐらいと書いてあります。これは、採光や肥料、水遣りで荒く扱っても大丈夫なものと、気持ち目を掛けてほしいものといった意味合いがあります。

特に強健品種では、肥料に強いというものがあります。丈夫な新生殿やお多福などは肥料にも強いので、そのお棚でぎりぎりの肥料の量をみるには新生殿やお多福に肥料をやって確かめます。

中~弱い品種では、採光も少し弱め、肥料もまずは最低線から安全にやっていけばよいでしょう。似た品種である程度分かっていれば、最低線以上でも大丈夫でしょう。

万年青の肥料と用土

肥料は、用土によっても効きが違います。苔があると肥料は染み出しやすいですし、赤玉や土けのある用土、保水、保肥のある用土では少ない肥料で良く効きます。土やプランターで大葉が大きくなってしまうのも、肥料をよく保つので、よく効いて大きくなっていきます。

私どもは川砂の矢作砂が半分、軽石のパミスが半分で、表面は富士砂です。川砂はほとんど肥料を持たず、パミスはもち、富士砂ももちはあまりよくないので肥料はあまり含みません。

水遣りが多い人も、肥料が良く溶けだし、肥料が良く効きます。春から夏にかけ多く水をやるのは水をほしがるだけでなく、水をやることで置き肥料も溶けださせて生長をそくします。

肥料の時期 肥料と用土、水遣り、 おもとの強さ

万年青 残雪の根っ子

万年青の育て方

残雪(ざんせつ)

2年目の植え替え(9月22日)、鉢から中々抜けない。鉢の両端を手でたたくと抜けやすいです。それでも抜けない場合は水の中に入れ抜きます。

 

残雪(ざんせつ)
根が用土に絡んでいます。又新しい根は鉢の隅に多く出ています。鉢の中でいちばん乾く場所に根が集中しています。この根の状態なら3年植え替えせずに、そのままでも大丈夫でした。
残雪(ざんせつ)
水で洗った根っ子用土は豊明園で調合します、パミス、矢作砂(又は伊勢砂)、ゼオライト、炭など。用土の大きさは7、8割ほど大粒で植え付けしておもとの芋の底に入るように中粒と小粒の用土を入れ植え付けしてあります。上手に作るには鉢の大きさ、水遣り、肥料の仕方が大事になります。コツさえ覚えれば30℃以上が3月続いても大丈夫です。この作り方は、『始めよう伝統園芸万年青』の本に掲載されています。
残雪(ざんせつ)
水で洗った根っ子

おもとの消毒

元気なおもと、弱ったおもとどれも植え替え時は消毒液に浸けます。暑い時期は浸ける時間(5分)を目安に気を付けます、長く浸けると薬害が出やすいです、特に元気な新根が多く出ている木は短めに。

お客様の投稿  1月22日

残雪(ざんせつ)

2年前に手に入れた残雪(松島残雪)手前の子が白く美しく上がっていたのですが、薄緑がのって冴えが今一です。中央の天葉も同じです。黄色味を感じる右側の葉も?です。(①薄緑色がのる、②白地に黄色味が残る)

7月~9月にかけて気温が高いと図が黄色味や薄緑色に葉になります。この時期に涼しい風通りの良い場所に移して管理すると白く出来上がります。この写真を見る限り昨年度より葉巾もでて、葉肉もありしっかり出来上がっています。

万年青 残雪(ざんせつ)

万年青の豊明園

万年青 実がならない

赤い実がつかないのはなぜ?

 

おもとを持っている人から赤い実をつけたいのだけどどうしたら、という相談をよく受けます。

赤い実をつけるための交配については、「交配~実生の楽しみ」も参照してください。花は咲くのに実が付かない。交配したが実が付かない、なぜでしようか。

花は付いたが実が付かない時 時期

「受粉が出来ていない」「まだ実を成らせる力がない」「もともと実の付かない品種」などがかんがえられます。

成熟していないオシベ(左)は白く、成熟したオシベ(右)は葯が開き、黄色い花粉が見える。黄色の花粉をオシヘ゛に受粉させる。

万年青の花 受粉ができていない

8割は受粉ができていないこと原因です。外に置いてあるおもとでは虫が少ないと受粉しません。虫の少ない都市部では受粉してあげます。柔らかい筆でメシベから蜜がでたときに撫でてください。また受粉させるときにオシベの花粉が成熟していなかった。もしくは古すぎて受精能力がなかったというオシベの問題や、メシベの蜜が出ていないときに受粉させようとしたメシベの成熟の時期を間違えていた場合があります。受粉させるときにメシベを傷つけてしまうと実がならなくなるので気をつけます。

おもとの花、受粉体制が整うと、メシベの先端に蜜が出る。蜜の出ているときに受粉させる。写真 5月17日

メシベが膨らみ始めています。 20日間前後で受粉したことがわかります。  写真 6月8日

 

まだ実を成らせる力がない

リン酸肥料が聞き過ぎているとまだ若く力のない時に花芽が出てくることがあります。この場合実が付かないか、付いても途中で腐ってしまいます。まずは日をしっかり採り、丈夫な木に育てることが一番です。初花や花芽が小さい場合は思い切って切除すれば来年は大きな花芽が上がり、実が付きやすくなります。

錦秀の松(きんしゅうのまつ) 実 8月7日の写真 この時期、実の色は葉の色と同じ。

大象観 (たいぞうかん) 9月20日 実にも縞柄が見えます。

もともと実の付かない品種

品種によつて花芽は上がるが実が付かない品種もあります。3.5号以下の小型おもと、特に羅紗系統ではまず実は付きません。原種に近い大葉や実親などの大型のものほど実は付きやすいです。相性もあり、相性のよくないオス木の花粉を受粉させようとしても付かないことがあります。

錦秀の松(きんしゅうのまつ) 実 11月13日の写真 少し色づく寒さが近づくと変わり始めます。

赤い実が付いたら実を撫でてみるのも楽しみなひとつ。

品種 錦秀の松(きんしゅうのまつ) 写真12月8日 寒さにあたり実が深紅の色に近づく。虫や人の手で上手に赤い実がついたおもと

万年青の実の付け方

おもとの実をつけるには

おもとの花 実の付け方

おもとの花 実の付け方

おもとの交配  時期

おもとの花

5月下旬の今の時期、おもとの交配や実を付けることについての
問い合わせがとても多いです。多くの地域で、花芽が上がってきていますね。早い方では、5月の中旬には上がってきていて、交配を始めた方もいます。豊明園(愛知県岡崎市)では、5/15には最初の交配を始めていました。おもとの花芽

上の写真のような、大きな『つくし』のような形の花芽が上がります。大葉などの大きい物が中心で、羅紗などの小さなおもとでは花芽はまず上がりません。獅子や千代田、縞甲などは花芽が来る品種が多いです。

花芽が上がって少しすると、つくしの部分が少しづつ黄色くなってきます。そして、蜜がでて、独特なにおいがすると思います。そうなると交配、受粉の適期です。

実を付けるだけなら、柔らかい筆でなでてやれば付きます。蜜の匂いのある時は、毎日、優しくなでてください。他のおもとにも花芽が上がっていれば、交互になでると、実は付きやすいです。自家受粉が付きにくいおもとがあるため。

おもとの交配

まだ蜜が出ていない花

交配したい場合は、
♂にしたいおもとの花粉をとって、
♀の蜜の出ている柱頭につけてやります。

蜜のでている柱頭 めしべ

柱頭の周りに、6個の花粉 おしべ がつく、一つ一つが花で、花が沢山ある穂の状態になっている。蜜が良く出ているときに花粉をつければまずうまくいくはずです。

※蜜が出ない ときは・・・
まだ時期がはやい、もしくは終わってしまった。水やりが少ないかもしれません→水をたっぷりやる。部屋が乾燥している 乾いてしまいます。

おもとの実 品種 五大州(ごだいしゅう) 7月30日写真

これから青い実が7月前後に出来てきますが、肥料が足りないと実がつきません。人でいう出産と同じくらい、体力を使いますので、
実を付けたいおもとは1年前からこまめな肥料で力を付けておきます。

これから来年花芽を出したいおもとには
今しっかりと肥料をやっておくことが大事です。
やりすぎには注意!
30℃過ぎたら新しい肥料は私どもは絶対に置きません。
極薄い液肥はやることがあります。

おもとの実 外輪山(がいりんざん) 11月29日の写真

徳川家康公も実を付けて楽しんだおもと
400年前の寺社に実付きのおもとが沢山残っています
是非楽しんでください

万年青の実の付け方

万年青 実がならない

おもとの実をつけるには

 

おもと 6月 愛知県 岡崎市

おもとの状態 岡崎市  豊明園

 

豊明園の外棚
雨に当てて管理しています。
雨の後天気になり気温が上昇すると古葉の色が変わりやすいです。
また弱いおもとはこの時に淘汰されます。

 

薄葉系
柔らかい新芽が伸びてきました。朝3時間ほど陽にあて虎柄をはっきりさせます。
葉先が赤くなる場合、今まで3、4月頃陽を当てすぎで赤くなります。症状は1月後にあらわれます。昔と今では気温と太陽光の強さが変わり早めに日陰にします。おもと棚に立ち太陽光に背中から当たり首下が暑くなれば日陰にします、又鉢の縁を手でさわり熱くなっていないか見ます。
国宝錦(こくほうにしき)
3,4年生 親木になると古葉が自然に赤くなり落ちます。赤い葉は無理に取らないこと、気になる場合はハサミで切り取ります。自然に簡単に取れるまでまちます。

おもとの葉落ち

この時期に入ると気温湿度が高めになり、根っ子が上の方より出てきて葉を破り下葉は赤くなります。
深植えにすると葉落ちする場合が多い。多湿状態にしても葉落ちしやすい。涼しく風通しの良い場所に置けば防げます。
だんだんと25℃~30℃の病原菌も繁殖しやすい季節になってきました。湿度70%以上では病原菌は活発に動いてきます。
消毒をしたり、風通しをよくして湿度があがりすぎないように、
じめじめしないように気をつけましょう。

おもとの葉落ち

新葉が出てきて楽しい時期になりました。又新根や子供もこの時期です。腰がはって太くなると下葉が変色しておちます。
この葉の色具合ではまだむしり取るのは早いです、もう少し葉元まで色づいてから取り除きます、気になる方は葉の変わった部分だけハサミで切り取ります。
(右側から子供がのぞいています、新根も全体に出始めています)
新生殿(しんせいでん)
3年目の新生殿、下葉が落ち始め自然になります、生理現象。
豊明園 外棚  6時20分の状態

万年青 葉枯れ

おもとの葉色が変わる 新生殿  6月

玄関におもとを置き1年間管理。下葉の色が変わり心配になる。

 

おもとを鉢から抜いたところ。根っ子は異常なし。
新根が出初め葉を破り、葉が赤くなる。下葉をハサミで切り取る。古い根は元気にしている。
葉が細く、葉色が薄くなる原因は
・日照不足  午前中の柔らかい日を1~2時間あてる。
・通風をとる。
・肥料を春(梅の咲くころに1回桜の咲くころに1回)の時期に置く。
・家の外で管理。
・東側・北側の外で管理する。
水遣りは現在の遣り方で良いと思います。日の採り具合と置き場所を変える事により元気になります。
置き場所や管理方が適切の場合 おもと新生殿

万年青の管理 

万年青のお棚 春から秋までの管理

おもと自作棚について 6月下旬の写真 
単管パイプを使った自作棚
上は人が頭がつかえないぐらい、よしづ一枚を引き、春から秋11月終わりごろまでそのまま雨よけはせず、雨にはそのまま当てます。
単管パイプならほとんど工具要らずで自作できます。棚の上と下で日の強さを加減したり、午後から建物の陰になるようにします。
少し広くなると、場所ごとに日の当たる長さも違ってくるので、羅紗や縞甲、太陽などは強め、獅子は中間千代田、大葉は少し弱め、薄い葉の焼けやすい物は気を付けます。おもとは強いので、なれれば千代田でも羅紗のとなりでも十分育ちます。

棚の中から日が良く射す、明るいお棚

愛玉殿も新生殿も大勲も、日が強いので覆輪はとても深い、もともと棚入れ時から覆輪の深い系統を選んで棚入れしているので、より作っていく楽しみがあります。
棚の横
横に板を引き、その上に金枠を下にもおもと、時間帯によっては棚下にもしっかりと日が射す。冬場、霜が降りるようになってから、いわひばをこの下に入れ、ビニールを被せて冬眠させる。おもともそうしてもいいかもしれません。
素晴らしい太陽の深覆輪
ここまで深くなります。手前にのっているのは、ワラ灰の使ったあとの袋、もったいないので置いているそうですが、その下に根が良く集まっています。
桑炭の中にも良く根が入っていますが、カリ分を求めてでしょうか

ワラ灰

豊明園では特に、夏と冬のおもとが休眠する時期にあげています。
これから8月にかけてと、冬、12月から2月です。おもとの成長が止まっている時にやっています。芋が締まり、葉がしっかりとします。

液肥

成長期にやっています。今も天気の良い日に薄~い液肥をやっています。3000~8000倍です。夏場は濃いものや、遣りすぎはよくないので、濃さに気を付けます。

万年青の実の付け方

おもとの花

美しさはないが、面白い形。正月には赤い実に。

皆さん、おもとって知っていますか?

生け花をされる方ですと、おなじみかも知れませんが、お正月に赤い実をつけて観賞される、祝儀のお花です。

おもと 品種 (大象観)たいぞうかん

万年青の花芽

華道の漫画にも取り上げられたり。この植物、お庭で自然と育ち、実のつくものですが、たまに、全く実が付かないがどうすればいいですか、というご質問を受けます。一番簡単な方法をご紹介します。答えは、筆でなぞるだけ。

万年青の交配

筆でなぜているところ。
これだけで、実が付く確率はかなり高くなります。ちょうど梅雨前の今の時期、おしべから蜜がでて、花粉(おしべ)が鮮やかな黄色になって準備が整います。ここで、さささっと筆でなでればまず受粉します。自然の中では、虫がかってに受粉してくれますが、部屋の中では、虫もいないので、筆でぞってやるといいでしょう。できれば肥料も少しあげたほうでいいですね。
おもと大勲(たいくん) 12月3日の写真  実が色づく

万年青の花

万年青の花芽(はなめ) 

つくしのようなものが、おもとの花です。何気なく見ていたら見落としてしまうような、“花”とはいえないようなシンプルな花です。

おもとの花

おもとは、小さな花がいくつも集まって出来ているのですが、
その一つ一つから蜜が出てきます。真ん中柱頭、雌しべ(グリーン色) 雄しべ(黄色)柱頭を囲んでいる6つの花粉、写真では5つの花粉が開き残りの1つはまだ白い状態。上の花を見ると柱頭から少し粘液が少し見えています。

おもとの花芽(はなめ)

キラリ、と光っているのが見えるでしょうか? この蜜が出ているときが交配ができる合図です。鼻を近づけると、独特の匂いがあると思います。今、(5月30日)うちでは温室に実親が集めてあるので、温室に入るとすぐ分かります。柱頭の中心に粘液(透明)が見えます。回りに6つの雄しべが取り囲んでいます。
この蜜の出ているとき、柔らかい筆でなでてやると、交配します。朝、よく蜜が出ていると思うので、蜜が出ているときに何日かなでてみてください。
できれば、他のおもとの花芽をなでて、やると、他の花粉が付くので交配はしやすくなります。
(自家交配、近親交配より他の種類の方が受粉し易い)

万年青の花粉

おしべも白っぽいおしべから黄色くなってきて、花粉が見えると思います。
それを交配したいメス木へつけてやります。

おもとの花粉

黄緑色の雄しべを根元で切り取った写真で、
左側、2つのクリーム色の花粉袋「葯」が付いています。一つの花粉袋の真ん中に割れ目があるのが分かりますでしょうか?
右側、熟すとそこから裂けて中の花粉(右)が開きます。