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7月 など季節の管理も今までのブログがすべてヒットするので、自分の知りたい万年青の事を検索してみてください。

ワラ灰、新生殿などの万年青の品種、大車などの実親の品種、三河大会など万年青のイベント、病気、栽培の要点、江戸の万年青などの万年青の歴史など。

 

おもとの育て方 交配・実生

オモトの交配〜実生の樂しみ

株分け•芋吹きに次いで、もぅひとつの増 殖方法に実生があります。おもとはひと株か ら1本の花穂しか出しませんが、多数の花が 密生して穂状花序を作りますので、一度にたくさんのタネ•苗を得ることができます。様々 な品種や実親(みおや)といわれる交配用の親 を使ぅことで、世界に自分だけの新品種を作 出できます。まずは実生の仕方について。

5月22日 オモトの花が咲く メシベが中心にオシベ6個で取り囲む

おもとの花。5〜6月、1本の花穂に多数の花を咲 かせる。仏炎苞のないミズバショウのような花。花 を咲かせるのは大葉系と薄葉系実親系統が主

タネを得るにはまず花を咲かせます。充分 力のある株なら4月頃から花穂が伸び始め、 5〜6月に開花します。ここで注意したいのは、小葉の羅紗系統は充実した株でも基本的 には花を咲かせません。花が咲き、実をつけるのは大葉系統と薄葉系統・実親系統が多いです。

5月17日 実親『国の花』オモトの花が咲き雌しべの蜜が出ています。

おもとの花

咲き始めの花は緑色ですが次第に黄色くなり、メシベに粘着質の蜜が出てきます。この 頃が交配の適期です。蜜は朝夕や低気圧の張り出したムッとする湿度の高い日に多く出ます。蜜が出たらオシベから花粉を採り交配します。自然任せの虫交配でも実は付きますが、 人工的に行ったほうが確実です◦花粉の付け 方は柔らかい筆などで花を擦るだけでも構いません。また、他に花を付けている株があったら、そちらも交互に擦つてみましよう。

5月28日 中心のめしべに蜜が出始める

おもとの花開花

6月6日 自家受粉よりも他家受粉のほぅが結実しやすく なります。人工的に行ったほうが確実です◦花粉を雌しべに付け ます。

 

受粉が成功すると1〜3週間ほどで青い実 が膨らんできます。しつかりと膨らみ、寒さ を感じる季節になると赤く色づき、12月から お正月頃に完熟します。緑の葉と赤い実のコ ントラストが美しく、おもとを愛でる最良の 季節です。実生をしなくても実を付けて観賞 したいものです。実を付けると株の体力を消 耗してしまうのは否めませんが…。熟した実 は花茎ごと切り取り、新聞紙等に包んで常温 保存しておきます◦春3〜4月に砂系の用土 に播種すると7月頃に芽が伸びてきます。

5月22日  オモトの交配作業 湿度を高めるため交配の場所だけ窓をしめます。

交配は花粉のみを取りだしメシベに付ける。竹ヘラか、毛先の柔らかい筆などで

自家受 粉よりも他家受粉のほうが実付きが良い

8月3日 白斑の実

8月4日 胡麻斑の実

8月6日 縞の実

受粉して1〜3週間後に実が膨らんでくる。次 第に大きくなり、11月までは青実のまま。赤く 色づくのは12月(寒さに当たってから)になつてから

8月7日 オモト『錦秀の松』の実

 

11月13日 オモト『錦秀の松』の実

12月8日 オモト『錦秀の松』寒さにあたり色づく

 

12月28日 オモト『黄金宝』の実

6月27日 3〜4月にタネ播きをして、6月~7月になると芽が伸び てくる。普通は青葉だが、使用した親によっては芽 出しもカラフル。

 

万年青の種まき

おもとの繁殖 種まき

赤く熟した実を採取し、表皮を剥がしてタネを播きます。用土は特に選びませんが、親株の植え付けと同じ砂系の細かめの用土に播種します。タネを播く時期は、採り播きでも構いませんが、通常は3~4月に播種します。タネ播き後、乾かさず、また多湿にさせずに管理すれば、7月に芽が出てきます。

12月中旬にもなると実が真っ赤に熟す。鳥に食べられないように注意

 

6月24日 発芽の状態

◎交配によって受粉・結実した種子を蒔いて増殖する方法。
◎主に新品種の作出の際に取り入れます。
◎銘鑑に掲載されている品種(図・虎物を除く)は実親から生まれたものです。
◎新品種は全国の趣味家の注目の的になります。

種の採取

◎結実した青い実は、10月が過ぎ寒い風が吹き始めると成熟して赤く色づいてきます。赤くなった実は12月から1月頃(完全に熟してから)茎の元から切り取ります。
冬の寒さにあてた実は発芽率が高くなります。
交配した品種名を書き紙袋か新聞紙に包み保管します。

種子の保存方法

◎この紙袋のまま、ダンボールの箱に入れ、家の温度の高低差の少ない所に保存してください。乾きすぎると胚芽が枯れて発芽しないことがあります。反対に多湿になると赤い皮がくさり胚芽が傷むことがあります。
3月より4月上旬の播種まで、月に1度ぐらい乾き具合を調べるのが安全です。

3月保存してある種子を袋から取り出す。

タネを取り出すため、水に浸けて柔らかくする。名札を付け水に浸します(30分位)。

赤い皮を取りきれいに水洗いをする。

種子床を作る。

中心の点(発芽点)から根と芽が出てくるところです。
点の所をま横にして蒔く。

タネのアップ。褐色の大きな部分はへそといい、発芽点の反対側にある。

種子消毒をする(発芽率が高くなる)
・ベンレート1000倍20分~30分位浸漬
・ダコニール1000倍20分~30分位浸漬

3月種まき

3月21日に種まき  種子床に蒔く(種子の胚芽を横にする)発芽点とへそを横にして播き床に均等に並べていく。

タネが隠れるくらいに小粒用土で覆砂は3mm位の厚さにする。種子の発芽温度は15℃以上です、発芽するまで気候によって30日~80日位かかります。

鉢底に水が出るまで充分潅水する。タネ蒔き完了。苗鉢は直射日光・雨の当たらない気温の変化の少ない場所で、乾かさないように管理。

  表面が乾かないようにビニールのトンネルの中

7月3日 新芽が勢いよく伸びています。

☆採り播き タネを採って保管せずにすぐに播くこと

おもとの消毒について 

万年青植え替えの時の消毒

おもとの消毒について

おもとをきれいに育てるなら、定期的な消毒が必要です。春、秋の人も心地よいと感じる温度で、おもとは生長しますし、病害虫も活発になります。なので、春、秋はきちんと消毒をしましょう。

私たちでは約1カ月に1回、殺菌剤をしています。殺菌剤の袋には殺菌剤と書いてありますが、もう発生してしまった病気にはほとんど効きません。予防薬と思って使っています。なので、病気が出る前に消毒をするのが基本です。

病気は虫が媒介するので、竹酢液をその時期は週に1~2回、水やり変わりにやるようにしています。また、おもとの菌は水が多いと繁殖するので、葉に水がかからないように水やりをすることも肝要です。

秋、春の植え替えのときは、写真のように消毒液に数分、涼しいときはもう少し浸してしまいます。1000倍の殺菌剤ダコニールに展着液を入れています。この利点は毎月の消毒では根や葉の溝、隙間までしっかりとかからない場所もすべて消毒液に浸すことができ、完全に殺菌できます。薬害が怖いので、長く浸すことはNGです。特に暑い日にやる場合は気を付けます。

万年青の薬害

 


新芽の出る前後農薬の濃度を間違えて散布した時におこります。又日中気温が急激に上がり葉の芯に溜まった農薬が濃くなった時に起こりやすい。
症状は1月後に萎縮した葉が現れてよく分かります。葉の薄い日月星系統・薄葉系統などに良く見受けられます。

植え替え時に消毒液に長くつけると起こりやすい。気温の高いときは特に注意。また根毛の元気な時は付ける時間を短くします。

予防
農薬の分量を計器で正確に測る。
日中の気温の高い時は農薬散布をしない。
涼しくなってから農薬散布。

オモトを浸ける時間をはかる。

農薬散布

○マンネブダイセン水和剤  500倍 殺菌剤、マンネブダイセン水和剤を散布すると少し黄白色の痕が付着します。

 

農薬は数種類を交互に散布すると効果が上がります。
○メーカーの希釈倍数を守ること。葉の表面、裏面全体を農薬散布

 

農薬を正確にはかり希釈する。

おもとの植え替え 割り子

万年青の繁殖 株分け法

 

おもとを殖やす楽しみ割り子(親から子を外すこと)
割り子をする時期は、3月4月、10月11月が一番適期です。
秋~春までの間に行なう。(気温が10℃まで)10℃以下の気温の時に行なう場合、オモトを10℃以上の場所に(10日間位)移動する。但し極端に温度を上げないこと。

植替えは1~2年に1度、秋から春までの間に行なえばよいです。

おもとの植え替え

 

オモト 鉢から抜いた状態  白い根(元気な根っこ)

 

ランセット (芋切り・株分けする道具)使い方

芋切り・割り子をする為に作られた刃物で芋を傷めたいように極薄刃に作られています。
中目・細目の砥石でこまめに研いで使うとよく切れて怪我をしにくい。長さ約13センチほど

 

ランセット又はハサミで古根を芋元から切り離す。

株分けの仕方、根元が分かるように水洗いする。古根を取り除いた状態にします。汚れた付着物を水で洗い流します。子の根が2本以上有るか調べます。

子と親の境目にランセット(ナイフ)を入れ切り取ります。この時ランセット(右手)を動かさず、おもと(左手)を動かす気持で割り取ります。

ランセット(ナイフ)を入れ切り取ります、6割ほど切れ目を入れます。

 

太い株の根元を握り両手で分ける。根の数や芋具合、痛み具合などを良く観察する。白い根であれば生育良好。
(但し根は用土の色と少し近づいた色になる)

 

2たつに分けた状態。手で分ける時の音を気をつけます。音により芋の良しあしが分かり、今までの肥料の多い、少ないという事が分かります。

 

ふたつに分けた状態。

 

おもとの実をつけるには

 

おもとの実 品種 錦秀の松(きんしゅうのまつ)      12月8日の写真

おもとの実をつけるには  時期

来年のお正月に向けて、万年青に実をつけてみてはどうでしょうか?おもとは、4~8年で親になると言われていますが、なかなか毎年は実がつきません。

万年青の実を毎年楽しんでいる人は、万年青を3~8本立の大株にして、どれかが花芽がくるようにしています。

万年青の花

【花芽】がでてきたら、チャンスです。花芽が伸びきって、クリーム色から黄色に変わっていくときにおしべをめしべにつけてあげましょう。おもとは自分のおしべとめしべでも実がなりますが、他のおもとのおしべの方が実がつきやすいです。

上の写真のように、触ってもふにゃふにゃの柔らかい筆で、2つのおもとの花芽を撫でてやります。両方交互に撫でることで、片方の花粉がもう片方につきます。

おもとの花 中心がメシベで蜜が出ている状態(交配適期)

5~6月、1本の花穂に多数の花を咲かせる。仏炎苞のないミズバショウのような花。花を咲かせるには大葉系と薄葉系・実親系が主

 

交配は花粉のみを取りだしメシベにつける自家受粉よりも他家受粉のほうが実付きが良い

おもとの花 実

おもと 品種 国の花(くにのはな)  6月8日の写真

約2週間でめしべが膨らみ、青い実ができてきたら成功!肥料を切らさず、育てていきましょう。

花芽が出るのは力のある証拠ですが、人間の出産と同じで非常に体力を消耗します。花芽があるとわかったら、その木はちょっと多めの肥料をして、花芽を助けてあげてください。

始めよう!伝統園芸 万年青 より

おもとの実

おもと 品種 国の花(くにのはな) 7月10日の写真

おもとの実

おもと品種 錦秀の松(きんしゅうのまつ) 11月13日写真 

おもとの実

おもと品種 黄金宝(おうごんたから) 12月28日写真

おもと 品種 縞獅子竜のり 実が深紅の色に色づく 12月5日写真

おもと品種 雪月花(せつげっか) 12月6日の写真  艶やかな深紅の実

おもと 2月11日写真

おもと 2月11日写真

万年青 実がならない

おもとの花 実の付け方

万年青の実の付け方

万年青枯れる

よくある失敗

おもと枯れる原因  肥料

よくある失敗としては肥料やけを起こされる方が多いです。肥料の裏書き通りに施肥すれば安全だと 思い失敗をしてしまいます。普通の草花は枝葉を茂らせ花を沢山咲かせますが、おもとは毎年数枚しか 葉っぱを付けないのであまり濃い肥料は必要ありません。特に化成肥料の場合パンジーなど花を多く付 ける物を目安に設定していることが多いので、同じサイズの鉢でも肥料の要求量はおもとと桁が違います。

濃い施肥をすると初めは葉っぱの緑が冴えて一見順調なように感じることがありますが、肥料やけを 起こしたり、芋が腐ってきたりして夏に急速に枯れてしまうこともあります。

玉肥は鉢の縁側に置き複数置く場合は1週間以上してから反対側に置く、生育期に細く長く効かせ。。

置き肥えなら有機肥料の小さめの玉肥えを一粒ずつ時期をずらして置いたり、液肥なら規定量の半分 以上薄めたものを、いずれもおもとが活発に生長している期間のみ与えるのが無難です。

おもと用に長年使われている有機肥料早く効き、 薄めれる液体肥料と長く効く玉肥。玉肥は鉢の縁側に置き複数置く場合は一週間以上してから 反対側に置く、生育期に細く長く効かせる

おもと枯れる原因  水遣り

2例目として水やりの塩梅が分からず弱らせてしまう方も居られます。水やりは鉢の芯が乾かない程 度のタイミングで抜き水をすれば大丈夫です。注意したいのは、桜の咲く頃から梅雨までは葉の付け根 から新根がおりる時期です。ある程度の深さまで伸びきる前に乾くと、新根が止まり来年からの出来が 悪くなってしまいます。風により表面だけ早く乾いてしまう場合もあります。そういった場合は振り水 と言って表土が湿る程度の水をあげる方法で対処すると良くできます。

潅水の時期 表土の富士砂の色変わりで換水の目安を見る。楊枝、竹櫛を抜いてみて湿っているか確かめる。

環境や植え込み材料などで漼水の間隔は違ってきますし、観察してみると元気に生長している鉢ほど 乾きが早くなっているはずです。乾燥すると根止まりしてしまいます。が伸びるまで養生しましょう。

日光と温度変化も気を付けたいですね。蛍光灯のみの自然光の入らない部屋で管理すると、徒長させ たり、植物には強すぎる冷暖房の風で弱ってしまうこともあります。弊園では外に置き、季節により可 動式の寒冷紗1・2枚で日光を制御しますが(真夏で75%遮光)寒冷紗張りっぱなしでも構いません、鉢 数が少ない場合木陰や家の北側などの明るい日陰に置き管理すると良いでしょう。

日差しがきつくよしづをのせる。8月3日

明るい部屋でも冷暖房を付けられる方は直接の風が当たらないようにするか、その期間だけ外の日陰 にだして管理することをお勧めします。

この点さえ押さえれば、おもとはうまく育てられます。

肥料と水と日

おもとは、1年に出る枚数はほぼ決まっていて、大黒殿や白鶴など葉の良く出る細葉タイプのおもとで3〜6枚、広葉の力和や新生殿ですと2〜4 枚の葉がでます

しっかり葉を出させるには、肥料と水と日を適度に与えることが必要です。肥料や水は、与えすぎればおもとが弱くなり倒れやすく、日は強すぎれば葉やけや葉が凝ってしまいます。(凝る葉が 固まってしまい、新しく葉が出にくくなる葉の 伸びが悪くなる)。おもとが凝ってしまうのは、灰汁のやり過ぎでも起きます。

また、水切れを起こすと、発根や、根の伸びが止まり、成長が遅くなってしまいます。肥料切れ を起こすと、葉巾が狭くなったり、葉色が薄くなります。日が弱いと、徒長し、首も細いひょろり とした貧弱なおもとになってしまいます。人それぞれ、お棚の状況は違いますここに、水遣り三年(10年?)と言われる難しさ と面白さがあります。その状況で良くできる水やりと肥料、日の与え方を天気を見ながら、おもと と話しておもとに教えてもらいましょう。

やり過ぎより、7分目

いっぱい、いっぱいまで水や肥料をやれば、葉数も多く、広葉のよい葉が出てきます。ですが、気 候がいつもより高くなったり、長雨がつづいたり すると状態が悪くなってきます。全国大会や地方 大会で上位を狙おうと思えば、その年に勝負でぎりぎりまで肥料を置くこともしますが、倒すのも 覚悟の諸刃の剣。何事も7分目でやれば、気候の大きな変化が来ても安心。今年伸びなかった分は来 年楽しもう、と懐深くおもとと付き合ってみては どうでしようか。

消毒について

おもとを、綺麗に作りたい、また、病気にかからないように作りたいと思えば、消毒をしっかり やらなければなりません。基本を押さえて失敗し ないようにしましょう。

農薬を散布する時間帯、天気 日が強い時、植物は根から沢山水を吸い上げ、蒸散します。この時消毒をやってしまうと、薬の 吸い過ぎで薬害が起きてしまいます。葉が縮んだ り、不自然な落葉します。消毒を行う時は、天気 の良い日は避け、曇りの日や夕方に行いましょう。 雨の日では散布した消毒が雨で流れやすく効果が なくなります。展着剤も忘れずに混ぜましょう。 説明書をよく読んで

農薬は、濃くても薄くても効きません。濃ければ薬害がでますし、薄ければ病原菌の防除はでき ません。説明書をよく読み、きちんと倍率を守って使ってください。

農薬の種類

おもとの病害虫ごと にいくつかの薬剤があります。同じものばかりを 使っていると病害虫に抵抗性ができますので、数 種類交互に散布すると効果的です。

  • 「赤星病タンソ病」ベンレート水和剤、ダコ ニール1000水和剤など
  • 「スリップス•カイガラムシ」カルホス、スミチオン
  • 「なめくじ、かたっむり」 ナメカットもし出てしまった場合・・・早めの対処が一番です。胞子の飛散を防ぐために、その周りを切除して、 その病気のついた葉を焼却、廃棄してください。 広がることを抑えるため、消毒を行ってください。病気かどうか分からない時は、そのおもとだけ 場所を替え、他に接触をしないようにしましょう。
  • 植え替え時の消毒
  • 春秋の植え替えの時期、植える前に消毒に浸け、 おもと全体を殺菌消毒することができます。この 時、高温の季節、長時間(温度の高い時は5分以上) つけると、根が薬を吸い過ぎて薬害が出てきます。 短時間だけ浸けるようにしましょう。

肥料の時期 肥料と用土、水遣り

 

 

 

新生殿(しんせいでん)

鉢の手前にみえるのが肥料です。置き肥え 玉肥

万年青の肥料と時期

秋肥え、寒肥え、肥料

おもとは他の植物と比べて年に出る葉数が1~4枚ほど、つまり肥料はとても少なくても育つ植物です。ゆっくり成長し、長く生きます。肥料を多くやったところで葉数が倍になる事はありませんが、葉は大きくなります。肥料焼けや肥料傷みもあります。逆に、少なければ葉数は少なく、小さくなってしまいます。

最初は安全に少なく、少なくやっていた肥料も、生長が、やはりゆっくりなので、少しづつ多くなっていくのは自然なことです。傷まないぎりぎりのところまで肥料をやれればいいですが、毎年気候は違って、暑過ぎたり、雨が多過ぎたりすると、ぎりぎりの肥料では悪影響がある事も。昔から言われていることですが、肥料も8分目。上作者は7分、6分を信条にしている人も。

天光冠(てんこうかん)1個づつ置きます。

肥料の一番の時期は梅の咲くころ、桜の咲くころ。愛知県では2月、3~4月がいい時期です。たとえば、梅の時期に2個、桜の時期に3個です。1度に数を置くと強いことがありますので、2月に1個、15~20日ごとに1個づつ増やしていくのもいいでしょう。

最近は気温が上がり、夏が暑くなってきました。昭和の頃は梅雨前まで肥料をやっていましたが、今は5月に、下手をすると4月に30度になる日があります。暑い時、かつ、湿度の高い時に肥料を増やすのは傷む元なので、30度になる前には肥料を置き終えていたいです。そうなので、昔より肥料を早く置くようになりました。  また、肥料は約3週間で中の肥料成分は出てしまうので、梅、桜の時期に置いた肥料は、私どもは夏中置いたままです。

秋肥え、寒肥えといいますが、秋から冬に肥を置くことがあります。よほど強い肥料でなければ傷むことはないので、私どもも小さな置き肥料をやっています。様々な考えがあるので、一つの意見として私どもは化学肥料はなかなか難しいと思っています。有機肥料を主として、液肥も有機肥料をやっています。

液肥も昔は100倍など濃い肥料を鉢の縁にやり、1時間後に水で流すようにして肥料をやったり、様々な方法で肥料をやりました。

私どもは3000倍~1万倍の肥料を梅の時期から1~3週間に1回やっています。薄い肥料を回数やる、濃い肥料で肥料あたりにならないように、と考えています。苔をのせると、肥料は効きやすいです

おもとの強さ

おもとに、強健品種や弱い、中ぐらいと書いてあります。これは、採光や肥料、水遣りで荒く扱っても大丈夫なものと、気持ち目を掛けてほしいものといった意味合いがあります。

特に強健品種では、肥料に強いというものがあります。丈夫な新生殿やお多福などは肥料にも強いので、そのお棚でぎりぎりの肥料の量をみるには新生殿やお多福に肥料をやって確かめます。

中~弱い品種では、採光も少し弱め、肥料もまずは最低線から安全にやっていけばよいでしょう。似た品種である程度分かっていれば、最低線以上でも大丈夫でしょう。

万年青の肥料と用土

肥料は、用土によっても効きが違います。苔があると肥料は染み出しやすいですし、赤玉や土けのある用土、保水、保肥のある用土では少ない肥料で良く効きます。土やプランターで大葉が大きくなってしまうのも、肥料をよく保つので、よく効いて大きくなっていきます。

私どもは川砂の矢作砂が半分、軽石のパミスが半分で、表面は富士砂です。川砂はほとんど肥料を持たず、パミスはもち、富士砂ももちはあまりよくないので肥料はあまり含みません。

水遣りが多い人も、肥料が良く溶けだし、肥料が良く効きます。春から夏にかけ多く水をやるのは水をほしがるだけでなく、水をやることで置き肥料も溶けださせて生長をそくします。

肥料の時期 肥料と用土、水遣り、 おもとの強さ

万年青 残雪の根っ子

万年青の育て方

残雪(ざんせつ)

2年目の植え替え(9月22日)、鉢から中々抜けない。鉢の両端を手でたたくと抜けやすいです。それでも抜けない場合は水の中に入れ抜きます。

 

残雪(ざんせつ)
根が用土に絡んでいます。又新しい根は鉢の隅に多く出ています。鉢の中でいちばん乾く場所に根が集中しています。この根の状態なら3年植え替えせずに、そのままでも大丈夫でした。
残雪(ざんせつ)
水で洗った根っ子用土は豊明園で調合します、パミス、矢作砂(又は伊勢砂)、ゼオライト、炭など。用土の大きさは7、8割ほど大粒で植え付けしておもとの芋の底に入るように中粒と小粒の用土を入れ植え付けしてあります。上手に作るには鉢の大きさ、水遣り、肥料の仕方が大事になります。コツさえ覚えれば30℃以上が3月続いても大丈夫です。この作り方は、『始めよう伝統園芸万年青』の本に掲載されています。
残雪(ざんせつ)
水で洗った根っ子

おもとの消毒

元気なおもと、弱ったおもとどれも植え替え時は消毒液に浸けます。暑い時期は浸ける時間(5分)を目安に気を付けます、長く浸けると薬害が出やすいです、特に元気な新根が多く出ている木は短めに。

お客様の投稿  1月22日

残雪(ざんせつ)

2年前に手に入れた残雪(松島残雪)手前の子が白く美しく上がっていたのですが、薄緑がのって冴えが今一です。中央の天葉も同じです。黄色味を感じる右側の葉も?です。(①薄緑色がのる、②白地に黄色味が残る)

7月~9月にかけて気温が高いと図が黄色味や薄緑色に葉になります。この時期に涼しい風通りの良い場所に移して管理すると白く出来上がります。この写真を見る限り昨年度より葉巾もでて、葉肉もありしっかり出来上がっています。

万年青 残雪(ざんせつ)

万年青の豊明園

万年青 実がならない

赤い実がつかないのはなぜ?

 

おもとを持っている人から赤い実をつけたいのだけどどうしたら、という相談をよく受けます。

赤い実をつけるための交配については、「交配~実生の楽しみ」も参照してください。花は咲くのに実が付かない。交配したが実が付かない、なぜでしようか。

花は付いたが実が付かない時 時期

「受粉が出来ていない」「まだ実を成らせる力がない」「もともと実の付かない品種」などがかんがえられます。

成熟していないオシベ(左)は白く、成熟したオシベ(右)は葯が開き、黄色い花粉が見える。黄色の花粉をオシヘ゛に受粉させる。

万年青の花 受粉ができていない

8割は受粉ができていないこと原因です。外に置いてあるおもとでは虫が少ないと受粉しません。虫の少ない都市部では受粉してあげます。柔らかい筆でメシベから蜜がでたときに撫でてください。また受粉させるときにオシベの花粉が成熟していなかった。もしくは古すぎて受精能力がなかったというオシベの問題や、メシベの蜜が出ていないときに受粉させようとしたメシベの成熟の時期を間違えていた場合があります。受粉させるときにメシベを傷つけてしまうと実がならなくなるので気をつけます。

おもとの花、受粉体制が整うと、メシベの先端に蜜が出る。蜜の出ているときに受粉させる。写真 5月17日

メシベが膨らみ始めています。 20日間前後で受粉したことがわかります。  写真 6月8日

 

まだ実を成らせる力がない

リン酸肥料が聞き過ぎているとまだ若く力のない時に花芽が出てくることがあります。この場合実が付かないか、付いても途中で腐ってしまいます。まずは日をしっかり採り、丈夫な木に育てることが一番です。初花や花芽が小さい場合は思い切って切除すれば来年は大きな花芽が上がり、実が付きやすくなります。

錦秀の松(きんしゅうのまつ) 実 8月7日の写真 この時期、実の色は葉の色と同じ。

大象観 (たいぞうかん) 9月20日 実にも縞柄が見えます。

もともと実の付かない品種

品種によつて花芽は上がるが実が付かない品種もあります。3.5号以下の小型おもと、特に羅紗系統ではまず実は付きません。原種に近い大葉や実親などの大型のものほど実は付きやすいです。相性もあり、相性のよくないオス木の花粉を受粉させようとしても付かないことがあります。

錦秀の松(きんしゅうのまつ) 実 11月13日の写真 少し色づく寒さが近づくと変わり始めます。

赤い実が付いたら実を撫でてみるのも楽しみなひとつ。

品種 錦秀の松(きんしゅうのまつ) 写真12月8日 寒さにあたり実が深紅の色に近づく。虫や人の手で上手に赤い実がついたおもと

万年青の実の付け方

おもとの実をつけるには

おもとの花 実の付け方