万年青の芋吹き

万年青の芋吹き

芋吹き方法
 芋切り方法     ①~⑨の手順
水苔吹かし方法  ⑩~⑬の手順
砂利吹かし方法
芋吹き
(芋を切って、子を出させる繁殖法のこと)
オモトを強制的に殖やす場合、又はオモトが老化してきているから、若返りをさせるために行なう。
芋吹きの時期 

 春、彼岸のオモト植替え時に行なう。最近は新根が動かない時が芋切しやすいから早めに行なう方が増えてきました。
秋のシーズンのオモト植替え時に、芽当りがあるか調べて、芋吹きする木だけ植替えします。

 

① オモト品種 お多福
根、芋、葉の汚れを取り
きれいにします。
②芽当りの位置を調べる(芽の下にきき根が有るか見る)。この時にランセット(メス)の通る方向を頭の中で描く。 ③左手でしっかりとオモトを持ち、右手でランセットを芽当りの上に当てる。
芽当りが左右についている場合、大きい芽当り側から先にランセットを入れる。
④ランセット(メス)の上根は強制的に上に持ち上げる。少し乾き気味の方が作業がしやすい。 ⑤ランセット(メス)を中程まで入れて反対がわを見る、芽当りがある場合が多いから。
右手のランセット(メス)をもつ手の力ぐあい2割、左手8割の力でオモトを動かし切る。
⑥芋切した状態
注意 ランセット(メス)だけで切ろうとすると根、芽を切り落とします

 

⑦芋の鏡(切り口)を水につけて柔らかい布で表面をふく。 ⑧鏡(切り口)に筆で品種名を書く。 ⑨字の頭は芽当りの上に真直ぐに書く。(芽の吹く位置がわかる)
⑩水苔を芋底に入れる、根は外にだす。 ⑪芽当りの位置を確認しながら水苔を巻く。 ⑫芋を水苔で巻いた状態。上の部分六割ほどを木綿糸で巻くこの時の固さ耳たぶぐらい。下の部分はそのままの柔らかい状態。
⑬芋包みした物を箱(ハッポースチロール)に入れ木綿の風呂敷を上にのせ温度変化の少ない場所で管理。 ⑭オモト 品種お多福
4ヶ月後、8月の状態

 

 

 

 

 

万年青の本 始めよう!伝統園芸 万年青 人気品種と育て方

    『始めよう伝統園芸おもと』の本

B5判 144頁

おもとの品種から最近の培養管理の仕方、おもとの歴史、全国の棚や古鉢・鉢の紹介などを掲載しています。

特に品種について苗や特徴ある芸のアップの写真に完成木と共に紹介しています。
新しい見どころいっぱいの本。

『始めよう伝統園芸おもと』 定価1800円

この10-20年で、気温が大きく上昇し、古い本の栽培法が通用しないことも多くなってきました。暑さに対応した栽培法、管理法について書かれています。また、今までの本では完成木は載っていましたが、若木やその途中の木は載っていませんでした。初心者からベテランまで、多くの趣味者が苗から若親を棚入れし、完成木を作っていくため、苗木の写真も合わせてみることで、自分で鑑定もしやすくなっています。

 

 

 

 

 

芸についても、文だけでなく、特徴的なアップの写真を元に解説してあるのでより分かりやすくなっています。

 

 

最新の趣味者のお棚を15人、現在は国宝となり決して見ることのできない久能山東照宮の内部(石の間)の万年青彫刻や交配、新品種作成の方法など読み応えのある一冊になっています。

 

 

伝説のお棚

 

おもと わら灰 灰汁(アク)水について

ワラ灰 灰汁(アク)水について

アク水用ワラ灰10gセット 10g入り×15袋

1,500円で販売しています

おもとの栽培、生長にワラ灰がよいときくけどどうなの?にお答えします。

花咲か爺さんも愛用していた?

花咲か爺さん(はなさかじいさん)の話は皆さんご存じの通り、可愛がっていたポチのお陰で、正直爺さんがお金持ちになる話です。実はこの話は、灰で植物が元気になる(枯れたと思っていた桜が花を咲かせるようになる)という植物の知恵を後世に伝える話でもあると思うのです。

灰は即効性のある肥料で、特に有名なのは焼き畑農業。草木を焼いた後は植物がぐんぐん育つのを利用した古代の知恵ですが、灰が即効性のある肥料であることを見抜いていました。また、灰の肥料分は水ですぐに流れてしまうので、焼き畑農業でも数年で違う場所へ移ります。これも灰のカリ分を含めた栄養素がなくなりやすく、定期的に灰を補ってやらないといけないことを示しています。

灰の効能 昔の人は常に、いたるところで使っていた

すべての人が竈(かまど)でご飯を食べていた時代は、灰はとても身近なものでした。ワラビなどのアク抜きにも使われる灰は、古くから様々な用途で使われていました。着物の染物や、陶芸にも使われ、灰かぶりのシンデレラは灰を石鹸として使っていました。江戸時代にも灰汁桶というものを用いて、たらいで洗濯をして、灰汁洗いといって木造住宅の汚れまで落としていたようです。

農薬がなかったころ、アブラムシなどの害虫や病原菌の殺菌にも灰を用いていました。元禄10年の「農業全書」には、灰がなければ、そばと大麦を播いてはならない、とまでいわれ、ことに小麦には灰肥が最もよい。麦の肌肥に混ぜて入れれば、寒さを防ぎ、生育もよくかんも堅くしっかりしていて倒伏することはがない。と灰の効能を紹介しています。

 

なぜワラ灰が必要なのか?

万年青(植物)の必須三要素 N窒素 Pリン酸 Kカリ

万年青の肥料は有機肥料が主流ですが油粕と骨粉主体の肥料は肥料の必須三要素の内、カリ分が不足気味になってしまいます。  また、カリ分は水に溶けやすく、一番に流亡(水やりで流れて鉢から出て行ってしまう)しますので定期的に補う必要があり、昔からワラ灰を水に溶いたものを液肥として用いてきました。  カリが不足することにより、根落ちや古葉から発症する欠乏症や病気に弱くなるなど様々な障害が起きると言われています。  ワラ灰を使うことにより不足しがちなカリ分を補給して根腐れを防ぎ、万年青に活力を与えましょう。

また、ワラ灰をやることで芋が堅くしまります。芋吹きをされる方は是非やってください。芋吹きの成功率が上がります。

灰の成分について K カリウム

カリウム(灰には炭酸カリウムが多く含まれる。)と石灰分を含む肥料になります。水溶性のカリウムが多く即効性があります。植物の有用元素といわれる珪酸(Si ケイ素)も多く含み、万年青の体質改善に有用です。

肥料成分はワラ灰ではカリ6%、石灰分2%程度

カリウム(炭酸カリウム(たんさんカリウム、Potassium carbonate)は、組成式K2CO3で表されるカリウムの炭酸塩である。陸上植物の灰に10 – 30%程度含まれる(それに水を加えたものが灰汁と呼ばれる)

他にも、もともとが植物だったものなので、微量要素も含みます。

日本では鎌倉時代より使用されています。焼き畑農業も草木を焼いた後の灰の栄養分K(カリウム)を使って育てる農業です。K分は流亡しやすいので、ある程度で場所を変え、また草木が生えたら戻ってくる循環型の農業です。

名作者さんはかなりの方がワラ灰をかけてK分を補給していますが、ワラ灰をかけなくても上手に育てている方はいらっしゃいます。

灰はアルカリ

灰はアルカリ性なので、普通の肥料や雨水で酸性に傾きやすい鉢内のアルカリ化に有効です。日本の土壌自体も酸性のものも多いです。酸性に傾くと、植物に必要な栄養素が吸収されにくくなり、根の生長障害や病気になることがあります。具体的には、酸性が強く(pH 5.5以下)なるとPリン、Kカリウム、S硫黄、Caカルシウム、Mgマグネシウム、Moモリブデンなどが吸収しにくくなります。逆にFe鉄は酸性でも吸収されます。

 

 

万年青がたくさんある方向けの50g×6袋 2500円

 

 

ワラ灰の使い方

ワラ灰 簡単な使い方

ワラ灰のパック(袋)を入れて時間がたったところ

パックを入れたら、良くもんで中の成分がでるようにしてください。

この水を如雨露ですくい、水やり代わりに水をやります。

成分は非常に水に溶けやすいので、一度使ったら水は使い切ってください。それでもパックの中には灰がまだ入っていると思うので、乾かしておいて中身がなくなるまで使い切ります。1回目が成分が一番いいです。

 

注意点 アルカリ性なので他の液肥、微量要素、竹酢液などとは混ぜずに使ってください。アルカリ性のワラ灰を使うことで酸性に傾きがちな鉢を中性に戻すことも目的の一つです。

濃い液が目など粘膜に入ったときはよく洗い流してください。

紀元前2800年(約5000年前)にはすでに灰で汚れを良く落とすことは知られており、最初の石鹸は灰と獣脂と言われています。

わら灰 使い方 

ワラ灰(10g入り×15袋入り) 酸性の用土を中和しカリ分を補給、芋腐れ予防。1袋を10ℓの水の中に入れ、軽く揉んで30分ほど置きその上澄み液を使用します。回数は月に1度の割合又は夏季の時期に回数を多くします。

ワラ灰の使い方 豊明園の場合

大きなパックを200L前後入るカメにいれます。

 

そのままでも成分は出ますが、、

しっかりと揉んで、よく成分をだします。

ポンプでこの水をそのまま万年青にかけます。昔はストッキングなどで灰を包んでいたため、灰の大きな粒がホースのハス口が詰まりましたが、今は詰まらずに使えます。

ワラ灰は最初の1回目に主成分が出てくるので1回目を大事に使いますが、1回ではまだパックの中に灰が残っています。

次回ワラ灰をやるときにもう一つ新しいパックを入れますが、1回目のパックも入れ、完全に灰がパックから空になるまで使い切ります。

なので、4回目にワラ灰をやるときは4つパックが浮いているような感じです。

 

わら灰の作り方

灰汁水をやることで、おもとの根っこからしっかりと珪酸分を吸い上げ芋を丈夫にさせます。
ワラ灰は黒色の状態の時に取り出し水の中に入れ使っています。
黒色の灰の状態時、成分が高い。

アク水用ワラ灰 10g入り×15袋 の紹介

豊明園 販売HPにて販売しております。使いやすい10g入りを15袋。

使う頻度は月に1~4回

10gのパックで、羅紗20-50鉢程度でしたらちょうど一年で使い切るか。暑さの厳しい場所、芋切りを良くされる方、万年青で傷みや失敗が多い方は1年で倍の2セットを使うぐらいがよいでしょう。人によっては毎日ワラ灰をやる方も。標準的な使い方をして、その後自分の棚に合った方法を見出してみてください。

いつがベストな時期?

豊明園では、一番夏にワラ灰をやった方がよいと考えています。春から初夏にかけて与えた肥料で、芋、根が緩む時期。しっかりとワラ灰をやることで芋根を締め、堅く健康体にしてくれます。

基本的には年中やっているのでいつがベスト、とも言えませんが、K分がとくに流亡しやすい三大栄養素ということを考えると、年中切らさずに与えるのが良いかと思います。豊明園では古くは冬の休眠期にも重点的にやっていました。これは春の芋切り前に芋を締め、芋吹きの成功率を上げることが一番の目的です。

 

◆アク水用ワラ灰10gセット 10g入り×15袋  10L 15回分

万年青の肥料は有機肥料が主流ですが油粕と骨粉主体の肥料は肥料の必須三要素の内、カリ分が不足気味になってしまいます。  また、カリ分は水に溶けやすく、一番に流亡しますので時々補う必要があり、昔からワラ灰を水に溶いたものを液肥として用いてきました。

カリが不足することにより、根落ちや古葉から発症する欠乏症や病気に弱くなるなど様々な障害が起きると言われています。  ワラ灰を使うことにより不足しがちなカリ分を補給して根腐れを防ぎ、万年青に活力を与えましょう。

ワラ灰はワラを焼いた物を暫く水に浸しその上澄みを如雨露で与えますがハス口(水が出る小さな穴)がワラ灰で詰まってしまうのが問題でした。 弊園の『アク水用ワラ灰』は目の細かいフィルターにワラ灰を完全密封しましたのでハス口が詰まりにくくなっており、使いやすく出来ております。

使用法

(10g入りは10Lに希釈すること、50g入りは50L) 1袋を所定の容量の水に入れ、袋が破れない程度に揉んで中の灰を水になじませて30分から半日ほど置き上澄み液を使い潅水してください。 一例として、春と秋の生長期に月に2度ほど与えるのをオススメします。人により年中使われる方も居られます。 ※注意事項 ※アルカリ性になりますのでその他液肥や農薬と混ぜずに単体でご使用ください。草木灰(アルカリ)と反応する化成肥料(硫安や酸性複合肥料等)が御座いますのでお使いの肥料の注意書きもよく御覧ください、置き肥は有機質肥料が安心です。 肌の弱い方はゴム手袋をご使用ください。冷暗所で保管してください。

薬草、和漢方としての万年青 薬効 藜蘆は万年青? レイロ リロ


和漢方としての万年青

 京都の武田薬品薬草園の大判薬草図鑑には万年青は載っております。

 また、某薬品会社から漢方薬として使うため、万年青の芋を1万株依頼されたこともあります。私どもの芋では価格が高くなりすぎてしまい実現はしませんでした。

万年青は藜蘆なのか?

最古の生け花 池坊の資料

 下は文化8年(1811) 池坊の免許状の一つですが、万年青を藜蘆レイロと書いてあります。池坊専應口伝(1542)にも藜蘆として万年青の生け花がのっているそうです(そちらは私は現物をみたことがありません)。

万年青の生け花について

 また、いくつかの古書には藜蘆はシシノクビキ、ショロソウ、ホソバシュロソウ、バイケイソウであり、万年青ではないと書かれているものもあます。

 生け花で藜蘆とすると絵ものっており万年青に間違いないのですが、他では絵がのっていないことから正しいとも間違っているとも断定しにくいというのが実情です。

1603年 イエズス会の日葡辞書

1603年にイエズス会がキリシタン宣教師のために長崎で刊行した日葡辞書(日本語、ポルトガル語の辞書)には藜蘆、リロにヲモトと当てています。

1603年刊行の辞書なので、その当時の言葉の音(オン)や使われていたのかなどが分かります。

中日新聞 世界で4冊目の日葡辞書をブラジルで発見

 

室町時代の辞書より 藜蘆(万年青)

資料は国会図書館より

饅頭屋節用集

室町時代末期と言われる 奈良の菓子商で歌人・歌学者でもあった饅頭屋宗二(林逸1498~1581)が刊行した書物。唐宋の詩文や節用集などがある。

雑字類書

レイロと書いて万年青とよむ 室町時代中期

室町時代の辞書は節用書、類書といわれ、イロハ順で書かれる。万年青はヲモトという表記になるので、ヲを探します。

節用集 室町時代

室町時代は1336-1590(戦国時代まで含めると)

 

これら室町時代の辞書には藜蘆にヲモトとしてしかルビがふっていないため、藜蘆は万年青を指すと考えています。

藜蘆など多くの薬草や植物の「漢字」が中国から入ってくる際、非常に困ったと思います。薬草の知識、植物の知識、中国語の知識、日本のそれぞれの地域の言葉などすべてがそろわないと中国ではこの植物だけど日本では違った、や日本にはその植物がなかった、場所場所で名前が違った、ということがありうるからです。

江戸時代の薬草園・尾張藩御深井御薬園の薬草 藜蘆(万年青) 徳川八代将軍・吉宗の藜蘆について 

江戸時代の尾張藩御深井御薬園や徳川八代将軍・吉宗の藜蘆(万年青)についての考察です。趣味の山野草より
増補改訂 日本薬園誌の研究
昭和5年
著者 上田三平
  

万年青の薬効

万年青の来歴

中国や日本の古書にどのように万年青は載っているのか

万年青の薬効は?

花とくすり 和漢薬の話

難波恒雄
(株)八坂書房
1981年4月25日 初版発行

万年青の歴史年表

 
原色おもと図鑑より

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おもとの育て方 交配・実生

オモトの交配〜実生の樂しみ

株分け•芋吹きに次いで、もぅひとつの増 殖方法に実生があります。おもとはひと株か ら1本の花穂しか出しませんが、多数の花が 密生して穂状花序を作りますので、一度にたくさんのタネ•苗を得ることができます。様々 な品種や実親(みおや)といわれる交配用の親 を使ぅことで、世界に自分だけの新品種を作 出できます。まずは実生の仕方について。

5月22日 オモトの花が咲く メシベが中心にオシベ6個で取り囲む

おもとの花。5〜6月、1本の花穂に多数の花を咲 かせる。仏炎苞のないミズバショウのような花。花 を咲かせるのは大葉系と薄葉系実親系統が主

タネを得るにはまず花を咲かせます。充分 力のある株なら4月頃から花穂が伸び始め、 5〜6月に開花します。ここで注意したいのは、小葉の羅紗系統は充実した株でも基本的 には花を咲かせません。花が咲き、実をつけるのは大葉系統と薄葉系統・実親系統が多いです。

5月17日 実親『国の花』オモトの花が咲き雌しべの蜜が出ています。

おもとの花

咲き始めの花は緑色ですが次第に黄色くなり、メシベに粘着質の蜜が出てきます。この 頃が交配の適期です。蜜は朝夕や低気圧の張り出したムッとする湿度の高い日に多く出ます。蜜が出たらオシベから花粉を採り交配します。自然任せの虫交配でも実は付きますが、 人工的に行ったほうが確実です◦花粉の付け 方は柔らかい筆などで花を擦るだけでも構いません。また、他に花を付けている株があったら、そちらも交互に擦つてみましよう。

5月28日 中心のめしべに蜜が出始める

おもとの花開花

6月6日 自家受粉よりも他家受粉のほぅが結実しやすく なります。人工的に行ったほうが確実です◦花粉を雌しべに付け ます。

 

受粉が成功すると1〜3週間ほどで青い実 が膨らんできます。しつかりと膨らみ、寒さ を感じる季節になると赤く色づき、12月から お正月頃に完熟します。緑の葉と赤い実のコ ントラストが美しく、おもとを愛でる最良の 季節です。実生をしなくても実を付けて観賞 したいものです。実を付けると株の体力を消 耗してしまうのは否めませんが…。熟した実 は花茎ごと切り取り、新聞紙等に包んで常温 保存しておきます◦春3〜4月に砂系の用土 に播種すると7月頃に芽が伸びてきます。

5月22日  オモトの交配作業 湿度を高めるため交配の場所だけ窓をしめます。

交配は花粉のみを取りだしメシベに付ける。竹ヘラか、毛先の柔らかい筆などで

自家受 粉よりも他家受粉のほうが実付きが良い

8月3日 白斑の実

8月4日 胡麻斑の実

8月6日 縞の実

受粉して1〜3週間後に実が膨らんでくる。次 第に大きくなり、11月までは青実のまま。赤く 色づくのは12月(寒さに当たってから)になつてから

8月7日 オモト『錦秀の松』の実

 

11月13日 オモト『錦秀の松』の実

12月8日 オモト『錦秀の松』寒さにあたり色づく

 

12月28日 オモト『黄金宝』の実

6月27日 3〜4月にタネ播きをして、6月~7月になると芽が伸び てくる。普通は青葉だが、使用した親によっては芽 出しもカラフル。

 

万年青の種まき

おもとの繁殖 種まき

赤く熟した実を採取し、表皮を剥がしてタネを播きます。用土は特に選びませんが、親株の植え付けと同じ砂系の細かめの用土に播種します。タネを播く時期は、採り播きでも構いませんが、通常は3~4月に播種します。タネ播き後、乾かさず、また多湿にさせずに管理すれば、7月に芽が出てきます。

12月中旬にもなると実が真っ赤に熟す。鳥に食べられないように注意

 

6月24日 発芽の状態

◎交配によって受粉・結実した種子を蒔いて増殖する方法。
◎主に新品種の作出の際に取り入れます。
◎銘鑑に掲載されている品種(図・虎物を除く)は実親から生まれたものです。
◎新品種は全国の趣味家の注目の的になります。

種の採取

◎結実した青い実は、10月が過ぎ寒い風が吹き始めると成熟して赤く色づいてきます。赤くなった実は12月から1月頃(完全に熟してから)茎の元から切り取ります。
冬の寒さにあてた実は発芽率が高くなります。
交配した品種名を書き紙袋か新聞紙に包み保管します。

種子の保存方法

◎この紙袋のまま、ダンボールの箱に入れ、家の温度の高低差の少ない所に保存してください。乾きすぎると胚芽が枯れて発芽しないことがあります。反対に多湿になると赤い皮がくさり胚芽が傷むことがあります。
3月より4月上旬の播種まで、月に1度ぐらい乾き具合を調べるのが安全です。

3月保存してある種子を袋から取り出す。

タネを取り出すため、水に浸けて柔らかくする。名札を付け水に浸します(30分位)。

赤い皮を取りきれいに水洗いをする。

種子床を作る。

中心の点(発芽点)から根と芽が出てくるところです。
点の所をま横にして蒔く。

タネのアップ。褐色の大きな部分はへそといい、発芽点の反対側にある。

種子消毒をする(発芽率が高くなる)
・ベンレート1000倍20分~30分位浸漬
・ダコニール1000倍20分~30分位浸漬

3月種まき

3月21日に種まき  種子床に蒔く(種子の胚芽を横にする)発芽点とへそを横にして播き床に均等に並べていく。

タネが隠れるくらいに小粒用土で覆砂は3mm位の厚さにする。種子の発芽温度は15℃以上です、発芽するまで気候によって30日~80日位かかります。

鉢底に水が出るまで充分潅水する。タネ蒔き完了。苗鉢は直射日光・雨の当たらない気温の変化の少ない場所で、乾かさないように管理。

  表面が乾かないようにビニールのトンネルの中

7月3日 新芽が勢いよく伸びています。

☆採り播き タネを採って保管せずにすぐに播くこと

おもとの消毒について 

万年青植え替えの時の消毒

おもとの消毒について

おもとをきれいに育てるなら、定期的な消毒が必要です。春、秋の人も心地よいと感じる温度で、おもとは生長しますし、病害虫も活発になります。なので、春、秋はきちんと消毒をしましょう。

私たちでは約1カ月に1回、殺菌剤をしています。殺菌剤の袋には殺菌剤と書いてありますが、もう発生してしまった病気にはほとんど効きません。予防薬と思って使っています。なので、病気が出る前に消毒をするのが基本です。

病気は虫が媒介するので、竹酢液をその時期は週に1~2回、水やり変わりにやるようにしています。また、おもとの菌は水が多いと繁殖するので、葉に水がかからないように水やりをすることも肝要です。

秋、春の植え替えのときは、写真のように消毒液に数分、涼しいときはもう少し浸してしまいます。1000倍の殺菌剤ダコニールに展着液を入れています。この利点は毎月の消毒では根や葉の溝、隙間までしっかりとかからない場所もすべて消毒液に浸すことができ、完全に殺菌できます。薬害が怖いので、長く浸すことはNGです。特に暑い日にやる場合は気を付けます。

万年青の薬害

 


新芽の出る前後農薬の濃度を間違えて散布した時におこります。又日中気温が急激に上がり葉の芯に溜まった農薬が濃くなった時に起こりやすい。
症状は1月後に萎縮した葉が現れてよく分かります。葉の薄い日月星系統・薄葉系統などに良く見受けられます。

植え替え時に消毒液に長くつけると起こりやすい。気温の高いときは特に注意。また根毛の元気な時は付ける時間を短くします。

予防
農薬の分量を計器で正確に測る。
日中の気温の高い時は農薬散布をしない。
涼しくなってから農薬散布。

オモトを浸ける時間をはかる。

農薬散布

○マンネブダイセン水和剤  500倍 殺菌剤、マンネブダイセン水和剤を散布すると少し黄白色の痕が付着します。

 

農薬は数種類を交互に散布すると効果が上がります。
○メーカーの希釈倍数を守ること。葉の表面、裏面全体を農薬散布

 

農薬を正確にはかり希釈する。

おもとの植え替え 割り子

万年青の繁殖 株分け法

 

おもとを殖やす楽しみ割り子(親から子を外すこと)
割り子をする時期は、3月4月、10月11月が一番適期です。
秋~春までの間に行なう。(気温が10℃まで)10℃以下の気温の時に行なう場合、オモトを10℃以上の場所に(10日間位)移動する。但し極端に温度を上げないこと。

植替えは1~2年に1度、秋から春までの間に行なえばよいです。

おもとの植え替え

 

オモト 鉢から抜いた状態  白い根(元気な根っこ)

 

ランセット (芋切り・株分けする道具)使い方

芋切り・割り子をする為に作られた刃物で芋を傷めたいように極薄刃に作られています。
中目・細目の砥石でこまめに研いで使うとよく切れて怪我をしにくい。長さ約13センチほど

 

ランセット又はハサミで古根を芋元から切り離す。

株分けの仕方、根元が分かるように水洗いする。古根を取り除いた状態にします。汚れた付着物を水で洗い流します。子の根が2本以上有るか調べます。

子と親の境目にランセット(ナイフ)を入れ切り取ります。この時ランセット(右手)を動かさず、おもと(左手)を動かす気持で割り取ります。

ランセット(ナイフ)を入れ切り取ります、6割ほど切れ目を入れます。

 

太い株の根元を握り両手で分ける。根の数や芋具合、痛み具合などを良く観察する。白い根であれば生育良好。
(但し根は用土の色と少し近づいた色になる)

 

2たつに分けた状態。手で分ける時の音を気をつけます。音により芋の良しあしが分かり、今までの肥料の多い、少ないという事が分かります。

 

ふたつに分けた状態。

 

おもとの実をつけるには

 

おもとの実 品種 錦秀の松(きんしゅうのまつ)      12月8日の写真

おもとの実をつけるには  時期

来年のお正月に向けて、万年青に実をつけてみてはどうでしょうか?おもとは、4~8年で親になると言われていますが、なかなか毎年は実がつきません。

万年青の実を毎年楽しんでいる人は、万年青を3~8本立の大株にして、どれかが花芽がくるようにしています。

万年青の花

【花芽】がでてきたら、チャンスです。花芽が伸びきって、クリーム色から黄色に変わっていくときにおしべをめしべにつけてあげましょう。おもとは自分のおしべとめしべでも実がなりますが、他のおもとのおしべの方が実がつきやすいです。

上の写真のように、触ってもふにゃふにゃの柔らかい筆で、2つのおもとの花芽を撫でてやります。両方交互に撫でることで、片方の花粉がもう片方につきます。

おもとの花 中心がメシベで蜜が出ている状態(交配適期)

5~6月、1本の花穂に多数の花を咲かせる。仏炎苞のないミズバショウのような花。花を咲かせるには大葉系と薄葉系・実親系が主

 

交配は花粉のみを取りだしメシベにつける自家受粉よりも他家受粉のほうが実付きが良い

おもとの花 実

おもと 品種 国の花(くにのはな)  6月8日の写真

約2週間でめしべが膨らみ、青い実ができてきたら成功!肥料を切らさず、育てていきましょう。

花芽が出るのは力のある証拠ですが、人間の出産と同じで非常に体力を消耗します。花芽があるとわかったら、その木はちょっと多めの肥料をして、花芽を助けてあげてください。

始めよう!伝統園芸 万年青 より

おもとの実

おもと 品種 国の花(くにのはな) 7月10日の写真

おもとの実

おもと品種 錦秀の松(きんしゅうのまつ) 11月13日写真 

おもとの実

おもと品種 黄金宝(おうごんたから) 12月28日写真

おもと 品種 縞獅子竜のり 実が深紅の色に色づく 12月5日写真

おもと品種 雪月花(せつげっか) 12月6日の写真  艶やかな深紅の実

おもと 2月11日写真

おもと 2月11日写真

万年青 実がならない

おもとの花 実の付け方

万年青の実の付け方