フザリウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

フザリウム (Fusarium) は、菌類カビ)の一属である。フザリウムは不完全世代の名称であり、完全世代は種によって異なる。完全世代としては、Nectoria, Gibberella, Calonectria, Hypomycesなどが知られる。

これまで、世界で100種以上が報告されている。さらに、分子遺伝学に基づいた種の再検討が行われており、最終的には500種以上になると考えられている。土壌中や人間の住環境中など広範囲に生息している上、植物に病気を引き起こす種やマイコトキシンを作る種もあるなど、人間にとっても重要なカビである。

 

形態

菌糸はよく発達した一定の太さのもので、規則的に隔壁を形成する。寒天培地上では、寒天に潜るか、表面を這って成長し、次第に気中にも伸び出す。はじめはほとんど透明か真っ白のコロニーを作るが、徐々に様々な桃色、紫、薄黄色、赤などの色素を産生する種もある。

分生子形成型はフィアロ型、出芽型である。分生子には古くから、大小二つの型が識別され、大型分生子 (macroconidium)(大分生子、大型分生胞子ともよばれる。以下同様。)と小型分生子 (microconidium) と呼ばれている。大型分生子、小型分生子はフィアロ型に形成される。

大型分生子は形成細胞の先端から押し出されて形成され(フィアロ型)、細長く、多くは両端に向かって曲がった三日月型〜鎌型で、数個の隔壁があって多細胞、典型的には、基部に柄足細胞 (foot cell) と呼ばれる足(つま先と踵)状の突起を持つ。小型分生子も同じように形成されるが、倒棍棒状〜倒卵形〜紡錘形〜洋ナシ形〜レモン型〜球形と多様で、多くは単細胞で、大型分生子よりも小さく、基部は丸い。また、近年、F. avenaceumなど種によっては中型分生子 (mesoconidium) と呼ばれる中間の大きさで出芽型に形成され、基部が裁断状となる分生子も作ることが知られてきた。多くの種が複数の型の分生子を形成する。

野外の植物上では植物組織中に菌糸体を発達させ、分生子は表面に作られる。その際、分生子柄が集合し、まとまって分生子座 (sporodochium) を作ることが知られる。寒天培地上でも類似の構造を作ることがあり、こちらも分生子座と呼ばれることがある。また、寒天の中にも分生子を作ることがよく観察される。

大型分生子中型分生子小型分生子の用語法に変え、分生子が形成される部位に対応させて、分生子座性分生子(sporodochial conidium。寒天の表面、内部等に形成。)、気生(中)分生子(aerial conidium。空気中に形成。)を用いるべきことを提唱する研究グループも存在する。

完全世代

フザリウムの完全世代は子嚢菌核菌綱ボタンタケ科アカツブタケ属 (Nectria)、ジベレラ (Gibberella)、CalonectriaHypomycesが報告されている。アカツブタケは小さな球形の子実体を多数、枯れ木の樹皮上に形成する菌である。ジベレラは紫色の子実体を形成するのが特徴である。

なお、アカツブタケ属の菌のアナモルフ(不完全世代)はフザリウムだけではなく、CephalosporiumCylindrocarponVerticilliumの形を取るものもあることが知られている。形は違うがいずれもフィアロ型の分生子形成型のものである。

分類の変遷と議論

ランパーとスプリッター

フザリウム属の分類に関しては、Wollenweberの分類を起点とするが、種を細分する学派(スプリッター)と、大きくまとめる学派(ランパー)とに分かれて長年大きな論争が繰り広げられてきた。前者は、Wollenweberの直系の弟子たちに代表されるドイツ・ベルリンのドイツ農林生物学研究所を中心とした研究者たち、後者はToussounやNelsonら、Snyder & Hansenの弟子たちに代表されるアメリカのペンシルベニア州立大学を中心とした研究者たちであった。ところが1983年にペンシルベニア州立大学のNelson, Toussoun & Marasasは「FUSARIUM SPECIES」という、これまでのテキストとは異なるスプリッター派を支持する分類に基づいた書籍を出版した。これにより、両学派の方向性は概ね収束に向かった。

分子遺伝学的検討に基づく種の細分化

F. graminearum sensu strictoの分生子

近年は分子遺伝学的な検討が行われており、従来の種は複合種であるとされて、細分化された種が数多く提案されている。形態的には全く区別がつかなくても種として分けることを主張する研究者も多くいる。そのため種の数は飛躍的に増えており、2006年現在で百数十種、将来的には500種以上になると言われている。

種が細分化されている代表的な種にF. graminearumがある。従来は、北米に多く分布し、トウモロコシへの寄生性が強く、子のう殻を作りにくい系統(グループ1)と世界中に分布し麦類に寄生しやすいタイプ(グループ2)とに分けられる程度であったが、それぞれF. pseudograminearumF. graminearumに分けられた上、さらにF. graminearumも複合種として、十数種に分けられている。さらに細分化された種の中に狭義のF. graminearumがあり、混乱を招きやすい。F. moniliformeの場合は、種が細分化された後に残った狭義のF. moniliformeに該当する種に対しては、混乱を避けるために同一学名の継続使用の停止が勧告され、優先権のあるF. verticillioidesへと名称変更された。

利害

植物質の上で腐生菌として生活するものがよく見られるが、樹液や汚水中に出るものもある。しかし、この菌は植物の病原菌となるものが数多く知られ、農業上の害が大きい。広い範囲の栽培植物が宿主となる。

なお、以下、種名のほとんどは現在では種複合種とされるグループを示す。

植物病原菌

フザリウム属のカビが繁殖したトウモロコシ

宿主植物を萎れさせるタイプのものと、組織を腐敗させるものとに大別される。

萎れさせるタイプのものは、宿主植物のから感染し、木部道管に菌糸体を広げる。その際に植物側は、導管に隣接する柔組織がふくらんで導管を塞ぎ(チローシスとよばれる)、水の吸い上げを物理的に阻害することになり、植物全体が萎れる。また、フザリン酸など、いくつかのマイコトキシンも関わっていると考えられている。

特にF. oxysporumは、作物ごとに寄生性が分化した群が存在し、それぞれの群ごとに特定の作物に萎凋性病害を引き起こす。フザリウムによる萎凋性病害が大きな問題となる作物には、トマトバナナワタサツマイモマメ科作物、ウリ科作物、アブラナ科作物などがある。

腐敗させるタイプのものは、ペクチン分解酵素により細胞壁を溶解させたり、マイコトキシンの分泌により細胞膜の透過性を阻害させたりして、組織を壊死させることにより症状を引き起こす。代表的なものには、F. oxysporumによる タマネギ乾腐病F. solaniによるジャガイモの乾腐病、エンドウの根腐病などがある。また、F. graminearumF. asiaticumF. culmorumによる穀類赤かび病は、作物の組織を殺すのみならず、後述のようにマイコトキシンを産生し、人畜の健康被害をもたらすことで問題となっている。

また、イネばか苗病は、イネの苗が徒長するもので、病原菌はGibberella fujikuroi(不完全世代:F. fujikuroi)である。この種は植物の生長ホルモンの活性があるジベレリンを分泌するため、イネの生長が異常になるのである。

生産する毒素

フザリウム属のいくつかの種はカビ毒のマイコトキシンを産生する。おもなものには、トリコテセン系マイコトキシン(デオキシニバレノール、ニバレノール、T-2トキシン)、 ゼアラレノン、フモニシン、ブテノライドなどがある。

トリコテセン系マイコトキシンは、汚染された穀物を摂取することにより、食中毒性無白血球症 (ATA) と言われる中毒症状(悪心、嘔吐、腹痛、下痢、造血機能障害、免疫不全など)を起こす。ゼアラレノンは女性ホルモン様作用を持ち(環境ホルモン)、家畜に不妊、流産、外陰部肥大を引き起こす。

ヒトの病原菌

免疫機能の低下した患者に重い深在性真菌症を引き起こす真菌として知られる。また、日本においては、眼や爪に病気を引き起こす真菌症の病原菌としても知られてきた。さらに、目に日和見感染する病原菌としても重要であり、角膜真菌症を引き起こす。 おもな病原種はF. oxysporum, F. solani, F. verticillioidesなどで、主要な植物病原菌と共通している。

その他の被害

他に、フザリウムには昆虫、魚、エビなどの動物に寄生するものも知られている。そのなかには、養殖漁業において大きな被害を与えるものがある。

また、水中的な環境にも出現することから、台所や風呂場の排水溝周辺などに生育して赤い汚れになる場合がある。コンタクトレンズの洗浄剤に繁殖して被害を出した例もある。

樹木上のアカカビ

フザリウムのうち、一部の種は赤い色素を出すことで知られ、培養するとコロニーが赤や桃色に染まることがある。野外においても、そのために人を驚かせる場合がある。

樹木の傷から染み出る樹液には糖分などが含まれ、これを生育場所とする菌は数多く、まとめて樹液菌などと呼ばれる。特に酵母やそれに近縁なものが多く生息し、樹液が発酵しているのはよく知られていることであるが、時期が立つと次第に糸状菌も生育する。フザリウムもその中で多いものの一つであり、この菌がよく繁殖すると、その部分が赤や紅色に染まってしまう。この菌は古くからF. roseumであるとされてきた[1]。しかし、現在では、これはF. aquaeductuumとされている[2]

これを外から見れば、樹皮の傷口やその周辺に樹液が染み出し、そこに菌類が繁殖して何やらブヨブヨの固まりとなり、これが赤く染まってしまうのである。特にミズキなどでは樹液の分泌が多いのか、傷口から下側に数十cmにもわたって赤いブヨブヨが広がる状態も見られる。古くは「木の切り傷から血が流れていた」などという記録があるのもこれであるらしい。この状態が長く続くことはなく、樹液の分泌が止まれば栄養の供給が断たれるから、次第に干からび、それに連れて菌の種類も変わり、最後は黒っぽくなって終わると言う。また、この状態でフザリウムの完全世代が見られることもあるとのこと[3]

なお、湿ったところに赤い色で繁殖するのはこのカビだけではない。不完全酵母のロドトルラ (Rhodotorula) などの場合も多いので、外見だけでの判断はできない。

人間の食物として

Fusarium venenatum英語版を工業的に利用した代用肉製品に、英国Marlow Foodsで開発され、その後フィリピンのモンデ・ニッシン英語版社から販売されているQuorn(クォーン)英語版があり、2017年7月現在、北米・ヨーロッパ・アジア・オセアニア地域および南アフリカの18か国[注釈 1]で入手可能となっている。成分はマイコプロテイン英語版(微生物タンパク質)と表示されている。ヴィーガンに対応した製品もあるが、卵や牛乳が含まれているものもあり、注意が必要。また、フザリウムに対する食物アレルギーも存在する。

おもとの病気 赤星病

万年青 病気 赤星病 対策

おもとの病害虫と防除

◎赤星病(葉ボチ)
葉に発生する病気で、最初は葉の一部が丸く色あせて淡白黄色の斑点が現れます。やがて中心部が赤褐色に変わってきます、大きさは1.5cm位となります、古くなると中央部が灰白色となって病斑上に黒い小さなつぶつぶを作ります。 病気の発生は春・秋の季節の変わり目に発生しやすいです。ハウス栽培の場合は早めに発生します。

赤星病 基本情報

宿主 オモト(万年青)
Rohdea japonica (Thunb.) Roth
病名 赤星病
病名読み akahoshi-byo
病名異名 斑葉病, 点々病, 斑点病, 赤ボチ病
病名英名 Leaf spot
病原 Sphaerulina rhodeae Hennings & Shirai
文献 南部信方:病虫雑 1(2):241, 1914(大3)
原 攝祐:実験作物病理学:860, 1930(昭5)

病原のところにSphaerulina rhodeae とありますが、万年青のRohdea japonica で最初に見つかった病気でしょう。

1914年(大正3年)にすでに発表され、古くからの病気です。ある文献には1900年(明治33年)に出版されたとするものもある。

 

赤星病はたくさんある??

赤星病と聞くと、果樹の赤星病や他の植物の赤星病を思い浮かべる方もいるかもしれません。実際、インターネットで赤星病を検索するとまず果樹の赤星病がヒットしてきて、それをみても万年青の赤星病とは全く違った症状、病原菌になっています。

この病気の名前は、赤い星のような病斑がでるものでは同じ赤星病としていることが多いです。そのため、植物の病気を調べる時は、【宿主の万年青】と、病気/症状である赤星病で調べないとヒットしてきません。

病原菌一つに対して、宿主は一つ?

これは、そうだったり、そうでなかったりします。病原菌がその植物にのみに侵入するものと、多くの植物に侵入するものがあり、病原菌一つで宿主はたくさんという場合もあります。今回の赤星病の原因菌、Sphaerulina rhodeaeは万年青で最初に発見されましたが、この菌が他の植物を犯すこともあります。他の植物が万年青の親戚、例えば中国や台湾、タイなどにある万年青の亜種や非常に似た系統では同じ病気になる可能性は高いでしょう。また、同じアスパラガス科(キジカクシ科)でも同じ病原菌に犯されるものもあるかもしれませんね。

実際、万年青に褐色円斑病を引き起こす Penicillium gladioliは、Gladiolus グラジオラスで芋腐れを引き起こす病原菌だが、万年青、リンゴ、ミカン、サツマイモ、タマネギでも感染することがわかっている。(粕山新二ら:日植病報 54(3):354, 1988) 褐色円斑病は岡山県のハウス栽培の切り葉 生け花用のおもとで多発した。ハウスの多湿栽培が原因ではないかと言われている。岡山県農業試験場の論文

 

Sphaerulina rhodeae は、子嚢菌門(しのうきんもん)に属する。

菌界に属する分類群の一つであり、担子菌門と並ぶ高等菌類である。減数分裂によって生じる胞子を袋(子嚢)の中に作るのを特徴とする。

子嚢菌門界の中の分類群で、微小な子嚢(しのう)を形成しその中に減数分裂によって胞子を作るのを特徴とする。担子菌門 とともに真菌類中の大きな部分(70パーセント程度)を占める。例として、酵母出芽酵母分裂酵母)、カビアオカビコウジカビアカパンカビ)や、一部のキノコアミガサタケトリュフ)がある。

構造の単純なものは酵母のような単細胞生物から、糸状菌まで、子実体を全く形成しないものから複雑な構造の子実体を作るものまで、その形態は多種多様である。子実体としてはかなり大柄なキノコを作る例もあるが、大部分のものは、ごく小型の子実体を形成する、目立たないものである。それらは往々に微小菌類と言われる。

藻類との共生体を形成して地衣類となる菌類も大部分がここに含まれる。

多くのものでアナモルフが発達し、無性胞子として分生子形成を行う。無性生殖だけで繁殖する、いわゆるアナモルフ菌(不完全菌)類も大部分がここに含まれると考えられる。アオカビコウジカビなど、むしろ不完全菌の姿の方がなじみのあるメンバーも多い。

出芽酵母やコウジカビなどは発酵関係で多くの利用がある。またうどんこ病菌やタフリナ(天狗巣病菌)をはじめ多数の植物病原菌を含む。ヒトの病気の原因になるものとして、白癬菌水虫)、膣炎や皮膚炎の原因となるカンジダ、アスペルギルス症を起こすコウジカビ属菌などがある。カリニ肺炎の病原体Pneumocystis carinii は従来カリニ原虫と呼ばれてきたが、現在では子嚢菌に近いことが明らかになっている。

分子時計によると、子嚢菌は先カンブリア時代の5億年前から6億年前に生まれた[1]。wikiより

また、糸状菌(しじょうきん。英語 filamentous fungi)に属する。

糸状菌は分類学上の階級(カテゴリー)では無く菌類のうち、菌糸と呼ばれる管状の細胞から構成されているものの総称。

糸状菌は、空気中、水中などの様々な場に生息している。とりわけ、土壌中には十万種以上存在すると言われ、放線菌より数が多く、土壌微生物の中で最も多いものである。

糸状菌は動物の病原体にもなる

糸状菌には皮膚病呼吸器系の疾患などの感染症気管支喘息などの病気の原因となるものがある。例えば、水虫(白癬)は白癬菌による皮膚病のひとつであり、アスペルギルス症は肺の病気のひとつである。

糸状菌は植物病にもいる

糸状菌は作物や樹木など、植物の成長を阻害することでも知られ、農家や園芸家などでは嫌われている菌である。

糸状菌による病害の種類は数多くあり、主なものに青かび病赤枯病溝腐病いもち病、糸状菌性やさび病菌による赤衣病赤星病灰色かび病赤焼病イエローパッチ萎黄病萎凋病うどんこ病紫かび病輪紋病灰斑病角斑病、糸状菌性による褐色腐敗病褐色円斑病褐色円星病褐点病褐斑病せん孔褐斑病褐変病褐紋病株腐病がんしゅ病などがある。

糸状菌は食品工業での利用もされる

糸状菌の内、キノコとよばれる大型のものは、食用に用いられる。

カビと呼ばれるものも、病害や食品の変質などの害を起こすものばかりでなく、蛋白質セルロースの分解、脱水などの作用を食品加工に利用する例も多い。は、その代表的なもので、日本酒味噌などの製造に用いる。例えば、泡盛焼酎アワモリコウジカビで生産されている。中国白酒トウチと呼ばれる大豆加工品も主にクモノスカビなどの糸状菌の作用を利用して風味を出す。チーズの一部や中国ハムの独特の風味を出すためにも糸状菌が用いられる。

なお、酵母も真菌のひとつであるが、管状の細胞をもたず、糸状菌ではない。

医薬品製造などにも用いられるが、詳細はカビを参照。

wikiより

※フザリウム(菌類/カビの一種。植物の腐敗菌としても有名だが、人の病原菌、養殖魚、エビ、昆虫に寄生するものもある)

 

防除方法と薬剤

発病葉は早目に取り除いて、子の胞子の飛散を防ぐために、焼却処分して頂きます。これらは予防薬で、新しく植物に付着した菌糸の成長を止める、胞子を止める薬剤です。ベンレートだけは予防と治療にも使えます。
薬剤
○マンネブダイセン水和剤     500倍
○ベンレート水和剤     1.500倍
◎オーソサイド水和剤     1.000倍
◎キノンドウ水和剤      500倍
などの薬剤に展着剤を加えますと効果的です。
7~10日おきに数回連続して散布します。朝夕の涼しい時に散布してください。(半日くらい雨が降らない天候の時に散布してください。)
病葉に抗体ができますので農薬を時々かえること。農薬は説明書をよく読んで希釈倍数を確認すること。

薬剤

◎ダコニール1000水和剤     1.000倍
◎サプロール水和剤     1.000倍
○トップジンM水和剤      1.000倍
農薬は数種類交互に散布すると効果敵です。

赤星病 発生初期

赤星病(葉ボチ)

葉に発生する病気で、最初は葉の一部が丸く色あせてオレンジ色の斑点が現れます。(右上の丸い所3カ所)中心部が赤褐色に変わってきます、大きさは1.5cm位となります(右上の部分)、古くなると中央部が灰白色となって病斑上に黒い小さなつぶつぶを作ります。

 

赤星病 葉に発生する病気で、最初は葉の一部が丸く色あせて淡白黄色の斑点が現れます。やがて中心部が赤褐色に変わってきます、大きさ1.5cm位となります、古くなると中央部が灰白色となって病斑上に黒い小さなつぶつぶを作ります
病気の発生は春・秋の季節の変わり目に発生しやすいです。ハウス栽培の場合は早めに発生します。

病班の出ている葉は全部切り取ります。病気の葉を切り取り消毒。

おもとの管理 赤星病

赤星病 発生後期

赤い病斑がでている。出る時期は、冬の寒い時期以外はでてきます。春から秋にかけて、湿度の高い場所ででやすい。20~28℃で、一気に広がり易いので、その時期になるまでに根絶することが大切です。一番の方法は、写真のように、葉‘元’から切ってしまうこと。病斑のでている葉はすべて感染していると考えて、元から切ってしまいます。

病気が出ている場合、他の病気でも同じですが、病気の葉、すべて切ってしまって、切った葉は焼却処分。焼くのが一番。その後、その温室を消毒します。

できれば、春の新芽がでる前に切っておけば、新芽に移ることが無くなります。なので、秋から春先までにすませましょう。今年の葉には病斑がでていませんが、去年葉も出ている場合は、その葉も切り、丸坊主にして新芽を出させます。

他にも、化学肥料を多くやっていたり、水の跳ねかえりで土が葉に付く場所、切った葉を片付けずに置いても病気が出やすくなるので注意。

赤星病 発生後期

 

 

全般的なおもとの病気対策

万年青は人間と同じで、木自体に勢いがあり元気があれば多少の病気がきても病気にかかることはありません。農薬などで直接、カビやバクテリアなどの病原菌を殺す前に、万年青自体を健康的に強くして、多少の病気にはかからない健全な苗を作りましょう。

合馬竹酢液 3000~5000倍を週1回~2週間に1回  価格 1500円

『竹酢液』(ちくさくえき) 竹酢液をおもとの水やり用の水に、3000倍から5000倍に薄めて、それをそのまま水遣りに使います。間隔は一週間ほど開けて使います。病害虫の出やすい、日中の温度が25℃から30℃になるときに
主に使っています。併用して、スーパー1、微量元素を使うと、おもとが丈夫になり、力がついてきます。病虫害対策・植物活性に最適。病虫害の発生が少なくなり農薬散布の回数が少なくなります。試験的に初めてからもう14年以上たちますが、虫が少なくなり、また実付きや、元気が良くなりました。すべての薬や、肥料にいえることですが、やりすぎは禁物です。気長にゆっくり育てていこうと思って使いましょう。

マルチケーミン  3000~5000倍を週1回~2週間に1回

微量要素 マルチケーミン 総合微量要素  価格 3000円
たとえば人間の食事のおかずの部分
根や芽が動いています。液肥スーパー1、マルチケーミン、竹酢液など灌水時に使用しています。希釈倍数を守る事。ラベル記載の倍数より3倍くらい薄めて使用しています。おもとは他の植物より成長が遅いからです。
注意早く効き葉の色艶が良くなる肥料、又中々子上げしないおもとに子供が出る肥料はおもとが長生きしないです。肥料濃度に注意。豊明園では有機質の遅効性の肥料をお勧めします。

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主に夏と冬の休眠期に今は他の時期にもあげる人が増えたワラ灰も大切です。豊明園では年中使用しています。

健康体で、芋のしまったおもとにするにはワラ灰でK(カリウム)の補給と酸性に傾いた用土を中性にすることが大事。そうすれば肥料も良く吸えます。酸性に傾き過ぎると吸えない肥料がでてくるので、肥料のあげすぎやワラ灰を上げないと
おもとの調子が良くなりません。地域的に、アルカリに近い水が出る場所は、ワラ灰をあげなくても、また肥料を沢山あげすぎてもよくできますが、毎日の水がワラ灰と同じ効果があるのですね。

おもとの消毒について 

万年青植え替えの時の消毒

おもとの消毒について

おもとをきれいに育てるなら、定期的な消毒が必要です。春、秋の人も心地よいと感じる温度で、おもとは生長しますし、病害虫も活発になります。なので、春、秋はきちんと消毒をしましょう。

私たちでは約1カ月に1回、殺菌剤をしています。殺菌剤の袋には殺菌剤と書いてありますが、もう発生してしまった病気にはほとんど効きません。予防薬と思って使っています。なので、病気が出る前に消毒をするのが基本です。

病気は虫が媒介するので、竹酢液をその時期は週に1~2回、水やり変わりにやるようにしています。また、おもとの菌は水が多いと繁殖するので、葉に水がかからないように水やりをすることも肝要です。

秋、春の植え替えのときは、写真のように消毒液に数分、涼しいときはもう少し浸してしまいます。1000倍の殺菌剤ダコニールに展着液を入れています。この利点は毎月の消毒では根や葉の溝、隙間までしっかりとかからない場所もすべて消毒液に浸すことができ、完全に殺菌できます。薬害が怖いので、長く浸すことはNGです。特に暑い日にやる場合は気を付けます。

万年青の薬害

 


新芽の出る前後農薬の濃度を間違えて散布した時におこります。又日中気温が急激に上がり葉の芯に溜まった農薬が濃くなった時に起こりやすい。
症状は1月後に萎縮した葉が現れてよく分かります。葉の薄い日月星系統・薄葉系統などに良く見受けられます。

植え替え時に消毒液に長くつけると起こりやすい。気温の高いときは特に注意。また根毛の元気な時は付ける時間を短くします。

予防
農薬の分量を計器で正確に測る。
日中の気温の高い時は農薬散布をしない。
涼しくなってから農薬散布。

オモトを浸ける時間をはかる。

農薬散布

○マンネブダイセン水和剤  500倍 殺菌剤、マンネブダイセン水和剤を散布すると少し黄白色の痕が付着します。

 

農薬は数種類を交互に散布すると効果が上がります。
○メーカーの希釈倍数を守ること。葉の表面、裏面全体を農薬散布

 

農薬を正確にはかり希釈する。

おもとの病気 炭疽病

万年青の病気 タンソ病

タンソ病
葉先や葉の縁に黄褐色の病斑ができて、やがて茶褐色に変化する。葉の中央部での発病は少ないようです。葉の薄い薄葉系統・大葉系統に多く見られます。
病気の発生は春・秋の季節の変わり目に発生しやすいです。ハウス栽培の場合は早めに発生します。葉に発生しますが、
(日中の温度と夜間の温度格差の多い気象状態のときに発生が多い)

防除方法と薬剤
発病葉は早目に取り除いて、子の胞子の飛散を防ぐために、焼却処分して頂きます。室内で栽培する場合は風通しを良くし、高温多湿を避けます。発病葉は早めに取り除き、切り取った葉も処分します。発病初期の薬剤散布で発生を防除します。

薬剤
予防剤として発病まえに使用。
○ベンレート水和剤  500倍

○ダコニール1000水和剤   1.000倍

などの薬剤に展着剤を加えますと効果的です。7~10日おきに数回連続して散布します。朝夕の涼しい時に散布してください。
(半日くらい雨が降らない天候の時に散布してください。)
病葉に抗体ができますので農薬を時々かえること。
農薬は説明書をよく読んで希釈倍数を確認すること。

特効薬
トリフミン水和剤  1500倍
ラリー 水和剤   2000倍
発病した場合、上記の特効薬は年1~2回程度にすること。

○農薬は数種類を交互に散布すると効果が上がります。
○メーカーの希釈倍数を守ること。
○展着剤を使用すると効果が増します。
ダイン
アプローチB1(1000倍)

 

おもとの病気 軟腐病2

万年青の病気 軟腐病 2

 

おもとの病気 大葉

進行状態1 立ち枯れ病、軟腐病、すっぽぬけ、てっぽう地域によってそれぞれですが、下の根はよいが、葉と芋の間の新芽や新根から腐り、病気が入り、急に枯れてしまう病気雨の後良く見ると葉色が少し落ちたように見られ又葉の力強さが無くなってきています。

おもとの病気  進行状態

夏の暑さ、蒸れのある時期にでる病気で、肥料が多い、化学肥料が多い、風通しが悪い、お棚環境がきれいでない、水が多い、蒸れるなどの条件がそろってくると出やすい。肥料の多い場所から動いてもなりやすい。

 

葉の色がぱっと変わり、そのままにしておくと新芽をもつとすっとぬけてしまうことからすっぽ抜けとも。鉢から抜き根芋の状態を調べる。下葉の黒い部分が?

おもとの病気  進行状態

この病気は夏場、水をやりすぎない、風通しをよくする、肥料を控えめ、もしでたら隔離して焼却(鉢も砂もすべて)などで抑えることができますが、 黒い部分、下葉を取り去り良く観察しても分かりにくい。

おもとの病気  進行状態

この病気を良く見ていくと、維管束の部分が特に赤くなっているのが特徴です。

その維管束?に沿って病気、赤い部分が広がるので、薬の効き方が、導管内の細菌増殖を抑制なので、この病気には特効薬になるかと思いますが、まだ実験段階なので自己責任でやってみてください。

バリダシン液剤5

http://www.greenjapan.co.jp/validacin_e5.htm

首元からおって維管束の部分を見てみる、全体は白色、手前側の一部色の違いがでてきています。

おもとの病気  進行状態

バリダシン液剤5が特効薬になるかもしれない、といわれました。バリダシン(キュウリ立枯病、レタス腐敗病、白菜軟腐病などに用いる。茎葉に吸収され、導管内の細菌増殖を抑制)を使うようになってすっぽぬけが減ったそうです。芋の部分を半分にして中の状態を見る。

予防法

夏場、水をやりすぎない、風通しをよくする、肥料を控えめ

竹酢液・ワラ灰の使用

万年青の病気 軟腐病 初期

軟腐病 の初期
まだこの時では全体に色が少し変わるのが分かるだけです。
少し葉の根元の色変わり、良く観察しないとまだ分かりません。

まだ根・芋は元気にして見える。

 

下葉をめくると色の変わっていることが分かる。葉が付いている状態ではよほど観察していなければ見つけられない。

 

上部を切り開いたところ。病菌の進行は見られない。

 

もう一段切り開く。赤い色の部分に病菌の進行が見られる。

 

新根や芽の部分から侵入することが分かる。防ぐには予防が大事です。

防除法

1.農家の言葉に「苗・半作」という教えがあるが、おもと作りでも「健全ななえ」を棚入れして、日和見感染を起こさないように通風、陽作りで病気に罹らないように管理する。

2.植え込みには、かびの付着のない新しい砂・炭・水苔を使う。

3.植え込み砂、材料の消毒は、土壌消毒剤のNCS(N・メチルジチオカルバミン酸アンモニウム)、クロルピクリン剤、臭化メチル剤、ダドメット粒剤等の土壌消毒剤か、夏季に砂を黒色袋に入れ石灰窒素を混ぜて密封消毒する。消毒方法は、化学的消毒方法もあるが、煮沸消毒が一番効果的である。

4.使用水は、細菌、かびの増殖に注意する。炭を通すのも工夫の一つである。

5.発病株は、速やかに抜き取り処分する。砂は廃棄、鉢は煮沸消毒する。

6.鉢に植えるおもとは、ベンレート等のかび殺菌剤で必ず消毒してから植える。

7.植え込み後の消毒は、細菌類は傷から侵入する。かびは、傷がなくても葉の襟組から植物体内に侵入する事を考慮して行う。若葉の成長期は特に注意が必要である。

8. 使用する農薬は、抗生物質ではない。
予防薬としては、ペンレート、ダコニール、ダイセン、オーソサイドの1000倍液を月2回程度、3月から7月は3回程度散布する。
治療剤としては、トリフミン1500倍、ラリー2000倍液の散布が効果的である。
薬剤の均一的浸透力を高めるために、展着剤アプローチB1の1000倍混用する。
治療剤は薬剤耐性が強いので年2回以内とする。治療剤を使用するようなおもとは、廃棄したほうが無難である。

おもとの病気 軟腐病

万年青の病気 軟腐病 

 

おもとの病害虫と防除
ここ10年前からおもとの芯が抜け、倒れる病気が現れてきました。病菌で芋の部分が腐敗する原因はいろいろあるようですが、それを区別することは非常に困難かと思います。まだオモト界では対処する農薬がはっきり分かっていません。症状が現れてから8日前後で進行します。

軟腐病 1日目 表側
まだこの時では全体に色がうすく変わるのが分かるだけです。
少し葉の根元の色変わり、良く観察しないとまだ分かりません。

軟腐病 1日目 裏側
この時にランセツトで芋を切ると上の部分(首元)だけ傷んでいます。下の芋の状態は白色です。

軟腐病 3日目 表側
下の葉3枚色が変わりだす。
3日たつと全体の色が薄くなり症状が見つかります。

軟腐病 3日目 裏側
根元が少し黄褐色になり、色艶がなくなります。

軟腐病 3日目 裏側
根元が少し黄褐色になり、色艶がなくなります。

 

軟腐病 6日目 表側
新根は元気な状態。
古根は色が全体にあせている。

軟腐病 6日目 裏側
根元が少し黄褐色から赤みをさす。この時ランセツトで芋を切ると全体に痛みが侵攻しております。

軟腐病 8日目 裏側

軟腐病 8日目

8日目に入ると菌が全体に周っています。焼却処分

◎対処法
風通しをはかり高温多湿状態にしないこと。
鉢と鉢の間隔を広くとり、風通しをよくすると発病が少なくなります。
オモトには肥料の量を多めに与えない。
(私の見た範囲では肥培管理している木、冬季過保護に管理する問題と思われます?)
農薬
フザリウム、ペニシリウム、シリンドロカルポンはベンレート、ダコニール、
オーソサイドの1000倍液がが効果的です。
疫病菌やピシューム等のそう菌類対策として、リドミルを使用、多用すると抵抗性、が起こります。
スターナー 1000倍    6月末~9月中頃まで20日おきに散布
バリダシン 1000倍 (フザリウム菌)   4月~6月

予防にワラ灰・竹酢液など使うと病気の発生が少なくなります。

おもとの病気

立ち枯れ病、軟腐病、すっぽぬけ、てっぽう、地域によってそれぞれですが、

下の根はよいが、葉と芋の間の新芽や新根から腐り、病気が入り、急に枯れてしまう病気。夏の暑さ、蒸れのある時期にでる病気で、肥料が多い、化学肥料が多い、風通しが悪い、お棚環境がきれいでない、水が多い、蒸れるなどの条件がそろってくると出やすい。肥料の多い場所から動いてもなりやすい。葉の色がぱっと変わり、そのままにしておくと、新芽をもつとすっとぬけてしまうことから、すっぽ抜けとも。

 

この病気は夏場水をやりすぎない、風通しをよくする、肥料を控えめ、もしでたら隔離して焼却(鉢も砂もすべて)などで抑えることができますが、

バリダシン液剤5が特効薬になるかもしれない、といわれました。

バリダシン(キュウリ立枯病、レタス腐敗病、白菜軟腐病などに用いる。茎葉に吸収され、導管内の細菌増殖を抑制)を使うようになってすっぽぬけが減ったそうです。

この病気を良く見ていくと、維管束の部分が特に赤くなっているのが特徴です。

その維管束?に沿って病気、赤い部分が広がるので、薬の効き方が、導管内の細菌増殖を抑制なので、この病気には特効薬になるかと思いますが、まだ実験段階なので自己責任でやってみてください。

おもとの病気 軟腐病の進行状況

軟腐病 の初期から5日目
全体に色が少し変わるのが分かります。中の葉の色変わり、まだ全体に緑の部分が残っています。

 

株元の部分が特に色の変色が見えます。

 

オモトを抜いてみる。

 

上部を切り開いたところ。維管束の部分が特に赤くなっているのが特徴です。

 

その維管束?に沿って病気、赤い部分が広がるので、薬の効き方が、導管内の細菌増殖を抑制なので、この病気には特効薬になるかと思いますが、まだ実験段階なので自己責任でやってみてください。

バリダシン液剤5

http://www.greenjapan.co.jp/validacin_e5.htm

首元からおって維管束の部分を見てみる、全体は白色、手前側の一部色の違いがでてきています。

 

おもとの虫 ゾウムシ

万年青の害虫 ゾウムシ

 

 

 

オモトの芋を食べる虫  ゾウムシ

ゾウムシ科の害虫で、幼虫がオモトの芋の中を食害する。ガラス温室・ハウス内の気候がこれらの甲虫が年中成長できる環境にしています。

左穴の上に白っぽいもの幼虫。幼虫が芋を食べています。

 

ゾウムシが食べた痕  食害されるとおもとが弱ります。進行すると芯芽のほうまで食べられます。

オモトの芋に穴を開ける。

薬剤防除は 下記の農薬で予防できます。

トクチオン粉剤 オモトの鉢の中にまく。

ダイアジノン粉剤 オモトの鉢の中にまく。

スミチオン乳剤

マラソン乳剤

おもとの虫 バッタ・よとうむし

おもとの害虫 バッタ

バッタ おもとの葉を食害する。

バッタ  見たら捕獲します。

『竹酢液』(ちくさくえき)

竹酢液をおもとの水やり用の水に5000倍から10000倍に薄めて、それをそのまま水遣りに使います。

間隔は一週間ほど開けて使います。病害虫の出やすい、日中の温度が25℃から30℃になるときに主に使っています。併用して、スーパー1、微量元素を使うと、おもとが丈夫になり、力がついてきます。病虫害対策・植物活性に最適病虫害の発生が少なくなり農薬散布の回数が少なくなります。

 

 

おもと害虫 ヨトウムシ(夜盗虫)

よとうむし 夜になると活動を活発化させて葉を食べます。昼中は鉢の底、土の中にかくれています。

ヨトウムシに食害された痕。

おもとの消毒 防除方法と薬剤

発病葉は早目に取り除いて、子の胞子の飛散を防ぐために、焼却処分して頂きます。予防薬剤の農薬は数種類を交互に散布すると効果が上がります。
○メーカーの希釈倍数を守ること。葉の表面、裏面全体を農薬散布

農薬散布

朝夕の涼しい時に散布してください。葉の表、裏側を丁寧に散布。農薬散布をする時は一揆に全体を散布します。夏の場合散布する時は夕方、気温が下がってから。
(半日くらい雨が降らない天候の時に散布してください。)

虫に抗体ができますので農薬を時々かえること。
農薬は説明書をよく読んで希釈倍数を確認すること。

おもとの虫 スリップス

万年青の害虫 スリップス

スリップスに葉を吸汁された跡

おもとでは、スリップスは温かいと2月終わりぐらいから活動しだす。1ミリ以下の事も多く、小さいのでなかなか見つからない。新芽の柔らかい部分を好み、葉が出てくる前に植物の細胞の内容物を吸い取り、観賞価値を落としてしまう。

 

おもとの病害虫防除は、病気や虫が出る前に対処できるのが一番良い。2月3月の新芽がもぞもぞ動き始める前の病害虫防除を大切に考えています。

おもとの病害虫と防除

スリップス (あざみうま)

体色も食べ物や種類によってさまざま 6000種をこえる

体長 1ミリ 頭からしっぽ

口器は左右非対称のパーツが円錐状に組み合わさっていて吸汁用に特殊化しており、いずれも穴を開け内容物を吸い取る摂食法を行うが、縁の近いカメムシ目のように長い口吻を持たないため、餌生物の体の深部から食物をとることはできない。植物食者の場合には表皮に穴を開けて、その下の柔組織の細胞の内容物を吸い取る。花粉菌類胞子細胞壁に穴を開けて、中身を吸い取る種も多い。

Wiki

◎スリップス類(クロトンアザミウマ・ネギアザミウマ)
オモト界ではナメ虫といわれています。
・被害成虫、幼虫供に葉を吸汁するため葉がカスリ状になる。発生時期は4月下旬頃から9月中~下旬にかけて乾燥環境に発生する。主に新葉の柔らかいうちに発生しやすい。

早めの予防農薬散布しています。

防除
発生したら

○スミチオン乳剤 1000倍
○マラソン 乳剤 2000倍
◎オルトラン乳剤  500倍
◎エカメット乳剤  1000倍

などの薬剤に展着剤を加えますと効果的です。 7~10日おきに数回連続して散布します。朝夕の涼しい時に散布してください。(半日くらい雨が降らない天候の時に散布してください。)虫に抗体ができますので農薬を時々かえること。
農薬は説明書をよく読んで希釈倍数を確認すること。

殺菌剤・殺虫剤・展着剤の混合で農薬散布します。

 

オルトラン粒状

予防
発生前(新葉の生育前・桜の花が終った時点)オルトラン粒状を撒く5号鉢に1g程度。
9月初旬(気候の変わり目)オルトラン粒状を撒く5号鉢に1g程度鉢の隅に撒く。

害虫補殺のペタット(スリップス・害虫捕獲) 黄色のフイルムに虫が寄ってきて、張りつきます。

おもとの虫 ナメクジ

おもとの害虫 ナメクジ

ナメクジは夜行性で夜間活発に動きます。特に湿度の高い場所を好みます。日中は鉢底に潜んでいます。

 

ナメクジ 夜間肥料を食べた跡

 

ナメクジを誘因して殺す薬

夕方にセットしました。

ペットボトルを4分の1に切り離し反対にして合わせます。その中へ薬を入れて出来上がり。

 

朝見るとナメクジが入っています。

ナメクジを誘因して殺す薬

 

この時期、害虫補殺のペタット・ナメトリン・竹酢液などと併用して害虫を防ぎます。

完成したらセットします。

朝見ると2匹薬を食べていました。主成分は、メタアルデヒド

ナメクジはビールや酒粕が好き(有効成分アセトアルデヒド)

ビールか日本酒に少量のランネートを加え、米ぬかや油粕などと練るだけで自家製のナメクジ駆除剤ができます。

木酢液・竹酢液の原液をかければ死にます。塩又は熱湯をかけても死にます。

ナメクジを誘因して殺す薬

おもと ナメクジ

ナメクジが発生しやすい時期3月~11月ペットボトルの中へ薬を入れ誘因します。棚の下や暗い場所に置きます。ナメクジは場所によっては冬以外年中発生するところもありますが、この時期(5月)から特に多くなります。棚上や棚下にぱらぱらとまいていきます。何メートルか離して他の場所にも。

翌日

どこからともなくナメクジが薬によってきて死んでいます。こんなにいたのかと思うほど。 今は交配の季節ですが、その蜜などを舐めに(?)花芽の上を歩いていることもあります。

ナメクジの嫌いな方はこういったナメクジ駆除剤を使うのもいいかもしれません。(温室には全体に撒きました)

交配の前にいつも行います。ナメクジが花穂を舐めて交配の邪魔をします。この時期、害虫補殺のペタット・ナメトリン・竹酢液などと併用して害虫を防ぎます。

害虫補殺のペタット(スリップス・害虫捕獲) 黄色のフイルムに虫が寄ってきて、張りつきます。

 

昨年、根落ちの多かった方に~

根落ちの原因は、夏場の水が多すぎるのがほとんどです。また、環境的にじめじめとした場所になりやすいところですと、苔をはずして管理してやると鉢の中も通気がよく、根も空気を沢山吸収でき元気がでます。豊明園では、多くの羅紗や大葉を水苔なして植えています。

注意点

春から梅雨前の水切れには注意してください。だんだんと25℃~30℃の病原菌も繁殖しやすい季節になってきました。湿度70%以上では病原菌は活発に動いてきます。消毒をしたり、風通しをよくして湿度があがりすぎないように、じめじめしないように気をつけましょう。