太白山 (たいはくざん) 本高隈

分類    大葉系統 虎系
作出年代  享保11年(1726)以前か
登録    昭和40年
作出者   川越家が見出す
命名者   不詳
登録者   日本萬年青連合会

太白山(たいはくざん) 2年生 鉢約12.5cm

「太白山」とも、「高隈山」「本高隈」とも呼ばれ、高隈系統の代表品種。高隈系統の先祖か、現在では数少なく希少になってきた。鷲高隈はより立ち葉だが、こちらの木は素直な姿、扇のような姿をみせる。葉長は60cm~70cmになります。葉は裏骨強く、紺性強め雪白の虎を現し、暗むことはほとんどない、強い直射日光には注意するが、春から夏の朝日を採ることで柄がよくでる。

「高隈」系の代表品種で、宮之城町舟木の平八重喜内氏(97才)のお話では、「大正15年、宮之城線工事に際し、川越家の旧屋解体のとき、倉庫の中の家系図の記録の中に享保11年(1726年)「高隈」を持ってきたとあります」

満月 (まんげつ)

分類    薄葉  系統
作出年代  不明
登録    不詳
作出者    不詳
命名者    不詳
登録者    日本萬年青連合会

作出年度 1860年の銘監に掲載、慶應元年の銘監に西前頭1段目7番に掲載されています。為萬年青芽(おもとめとして)

梨地葉で濃紺緑色の葉に純白の覆輪で覆います。葉幅広く少し波打ちゆったりとした葉型。性質は強健で繁殖良く。露地植えでも良く出来ます。

江戸時代より続くおもと 中型種で濃緑色の葉に白い鮮明な覆輪を見せる。
性質は強健、繁殖は良い

品種 満月(まんげつ)  1年目の芽吹き 8月

江戸紺 (えどこん)

分類    薄葉系統   江戸おもと
作出年代    不明
登録
作出者   不詳
命名者   不詳
登録者

江戸紺(えどこん)3年生 鉢 4.0号

薄緑色の波葉で濃緑色の深覆輪をかけます。性質は弱い、子上は良い。

薄緑色の葉、葉のふちは深い濃緑色の覆輪を見せて、葉の中の部分は流れる様な濃緑緑の柄をたまに見せます。波葉の美しさを表現する万年青。全国探しても見当たらない希少品種、性質は弱品種。

おもとの江戸時代の隆盛は、珍品、他の人がもっていないものの人気が押し上げていきました。その当時は、おもとの山採りの変わったものや、変わったものの実から生えたものを珍重していたそうです。やはりおもとの野生種とは違うものとして、羅紗葉や、獅子葉、斑入りのものが江戸時代の文献にも載っています。
明治の文献にも、羅紗物、変わり物などが多く載っています。どれも、他の人が持っていない、今までにない物、かつ、気品のあるものが残ってきました。

 

江戸紺(えどこん) 1年生 鉢 4.0号 薄緑色の波葉で濃緑色の深覆輪をかけます。性質は弱い、子上は良い。

一文字 (いちもんじ)

分類    薄葉系統  一文字系 江戸おもと
作出年代    寛政以前
登録
作出者   不詳
命名者   不詳
登録者   不詳
作出地

一文字 (いちもんじ) (古今輪)ここんりん  寛政以前
一文字から根変わりした品種に富士の雪・富士の図・日月星など

葉の長さ20㎝~25㎝中型種で濃緑色の葉に白覆輪を見せる。
性質は強健、繁殖は良いグリーンインテリアに最適

古今輪系。中型種。葉は濃緑色に雪白の深覆輪をかける。葉型は基部が広く、葉先にかけてしだいに細くなる。葉肉は薄いが重厚な感じがして、美しい品種。別名一文字とていい、富士の雪、富士の図、の原型となっている。性質は強く繁殖良い品種。オモトのなかでも最も古い品種の一つ。

逆鉾 (さかほこ)

分類     薄葉系統   江戸おもと
作出年代   不明
登録    未登録
作出者   不詳
命名者   不詳
登録者   不詳

万年青 逆鉾(さかほこ)

葉裏に変化した葉や鉾を現した葉が色々な方向に現われます。
繁殖良く丈夫な裏芸品種。株立ちになりやすい。

萬年青の古書に逆鉾芸のおもとが数多く絵がかれている。江戸の絵で『阿蘭陀』オランタ゛おもとが出てきます。細葉の裏芸で大きく描かれています。葉裏に変化した葉や鉾を現した葉が色々な方向に現われます。

逆鉾(さかほこ) 逆鉾の芸の面白いものです。逆鉾自体、葉が2枚くっついたようにでたり、筒葉や名前の通り、鉾がでたような葉がでますが、こちらも変わった葉が縦横無尽におもとじゃないようなおもと。歴史を見てみると、実はこういった葉の裏側まで芸をするおもとや、変ったおもとが流行したときがあるそうです。

おもと
美しいおもと 赤い実をつけ、縁起がいいおもと
おもとの花言葉
長寿・ 繁栄・母性 ・子孫繁栄
おもとは、約3000年前から大切にされています。初代天皇 神武天皇がおもとを日の草として、おもとをもって日本に降り立ったと伝えられています。もっと古くは薬草として大切にされていたおもと

虎の子 (とらのこ)

分類    薄葉系統   江戸おもと
作出年代    不明
登録
作出者   不詳
命名者   不詳
登録者

虎の子(とらのこ) 5年生 鉢 15cm(5号)

葉長15~23cm葉巾3~5cm内外の中型種。 厚地で濃緑色の葉に白い虎柄を見せる。葉先は少しとがり、ゆったりと垂れる。柔らかい波打つ葉は優しいイメージを抱かせる、今は数が少なくなったか、性質も強健。採光 強~中 施肥 強~中 繁殖 普通 芋吹きもする
葉繰り 普通 3~4枚

折熨斗 (おりのし)

分類    薄葉系統   江戸おもと
作出年代    不明
登録
作出者   不詳
命名者   不詳
登録者

江戸時代からのおもと  折熨斗 (おりのし)

この万年青が折熨斗芸の元になっているおもとです。中型ですが、きちんと折熨斗の芸が見えると思います。古くは、天皇陛下お買い上げの万年青として、折熨斗縞(折熨斗に縞の入ったもの)とお多福が記録が残っており、由緒あるおもとです。この折熨斗も今の現役で実親として使えるだけでなく、価格はそこまでではないですが、今では非常に稀少な江戸万年青としても人気です。

折熨斗芸は雅糸龍と比べて、繊細なイメージがあります。折熨斗芸がメインの品種も、数がそんなにあるわけではないので、集めていくと面白いでしょう。

折熨斗 (おりのし)

江戸の植物を考えるとき、おもとブームははずせない。室町時代からすでに生花、鉢植えで楽しまれてきたおもと。江戸の流行が当時の書物に描かれています。

寺門静軒が書いた『江戸繁昌記』にある男が箸くらいの大きさの上半分が白い万年青を10両で買って、数日後に70両で転売。さらに買った人が、150両で譲り受けたいという申し出を断って某諸侯に献上したところ、褒美として300両もの大金を手にした。こういった取引ができるのも世の中が太平だからこそ。これぞ『太平の万年青』という。

寺門静軒 てらかど せいけん

寺門 静軒(てらかど せいけん、寛政8年(1796年) – 慶応4年3月24日1868年4月16日))は、幕末儒学者は良。は子温。通称は弥五左衛門。克己・蓮湖という号もある。

熨斗芸

 

墨流し  (すみながし)

分類    薄葉系統   江戸おもと
作出年代    不明
登録
作出者   不詳
命名者   不詳
登録者

墨流し(すみながし)  唐草紋様鉢

葉の縁が深い濃緑色の色で中は薄い緑色。名前のように墨を流した感じの木。現在では楼蘭を手に入れるより難しい稀少品種。江戸から明治初期と思われる鉢。縦と横の寸法が違い独特の味わいを醸し出ています。

濃緑色の葉、葉のふちは深い濃緑色の覆輪を見せて、葉の中の部分は流れる様な薄緑の柄を見せています。葉の墨色の濃淡で美しさを表現する万年青。全国探しても見当たらない希少品種、性質は弱品種。

おもとの江戸時代の隆盛は、珍品、他の人がもっていないものの人気が押し上げていきました。その当時は、おもとの山採りの変わったものや、変わったものの実から生えたものを珍重していたそうです。やはりおもとの野生種とは違うものとして、羅紗葉や、獅子葉、斑入りのものが江戸時代の文献にも載っています。
明治の文献にも、羅紗物、変わり物などが多く載っています。どれも、他の人が持っていない、今までにない物、かつ、気品のあるものが残ってきました。

萬年青圖譜

『畑草墨流』嚴谷一六揮毫  明治の文献  豊明園歴史資料

編者の篠常五郎(1860~1917年)は東京・根岸にあって、おもとの名品『根岸の松』作出で知られる「篠肴舎」の当主でした。父祖の代から引き継いだ3000坪にも及ぶ広大な敷地で、旧大名をはじめ当代一流の人々を顧客に迎え、おもとの巨商としてゆるぎない地位を確立し、活躍した人物です。

萬年青の歴史

曙 (あけぼの)

分類    大葉系統  曙系  江戸おもと
作出年代  藩政時代
登録    昭和40年
作出者
命名者
登録者    日本萬年青連合会
作出地    鹿児島県

曙 (あけぼの) 鉢 7.0号

葉長50㎝、葉幅9㎝内外の大型種。古くから鹿児島地方に存在していた品種。葉は緑色で光沢があり、葉の中央部はふくらみ、葉先はすらりと尖っています。卵黄色の斑が葉の中央より下部に現れ、採光が強いと白色の中透けとなって良く残ります。採光が弱いと、中透けは出にくくなります。

大葉おもとは、別名「薩摩おもと」とも呼ばれており、現在でも九州地方でさかんに栽培されています。江戸時代に各藩がその地方独自の産業を発展させてきましたが、薩摩藩が独自の産業、藩の美術品としておもとを門外不出のものとしたと伝え聞いています。そのため、今でも鹿児島ではおもとはとても大切にされ、武家屋敷などに植えられています。

曙 (あけぼの) 2年生

大型種で農緑色の葉に卵色の曙色現す。性質は強健で作りやすい品種。採光を強く採ると写真のような色に出来上がります。又日光が不足する場合緑の葉が多くなります。露地植え可 実付き良い品種。

白牡丹 (はくぼたん)

分類    薄葉系統   江戸おもと
作出年代    不明
登録    昭和29年
作出者   不詳
命名者   不詳
登録者   日本萬年青連合会

 

白牡丹(はくぼたん)  「水菜虎」

江戸時代からの品種で古くは「水菜虎」と呼ばれていた。紺性の強い葉に白虎が大小様々に入り美しい。葉先尖り、細葉の立ち葉性で葉繰り良く、自然な葉姿。葉長20㎝の中型種。性質は強健で肥料は強め。春の日を当てることで虎柄がしっかり現れ、子もあがり、株立ちになりやすい。地植えにも向く品種。

白牡丹(はくぼたん) 8年生  鉢 6.0号
株立ちになり易い木です。柄は芽出しの時、午前中の日光を充分に当てると柄が鮮やかになります。関東以西では露地植えでも良く出来ます。

葉長20㎝、葉幅2㎝内外の図虎系の中型種。立ち葉で、紺地のある葉に美しい白虎を葉一面に現す。ときどき図の様な葉も出し美麗品である。昔「虎の子」が高かった時代には、「遠州虎」「みずな虎」などといわれた。明治元年の銘鑑には「水菜虎」として中堅的位置に名が掲載されている。明治11年の銘鑑には「虎の子」は第1段に名を現し、「水菜虎」はその2段下にある。性質は丈夫で、繁殖は良く採光を強めにすると子上げが良く、株立ちになりやすい。肥料は強めの方が良い。