初心者向け よくある質問集

私たち万年青の豊明園に頂く質問で多いものを取り上げます。

万年青の始めたい、引越し万年青をもらったけどどうそだてたらいいの?という初心者向けに、難しいことは抜きにして簡単にお答えしていきます。それぞれのテーマで深く話していくと1時間、熱が入ると一日中話し込んでも話し足りないテーマもありますが、初めての人でエッセンスだけ知りたい、というご要望にお応えします。

●万年青はいつ、どんなペースで植え替えをしますか?(1分で読めます)

年に1回、春か秋にします。

春か秋に植え替えをするのは、春と秋は万年青の生長期なので、植え替えた後、すぐに根が伸び、活着するため。冬の寒い時期では、根が伸びず活着に非常に時間が掛かり、最悪、水がうまく吸えずに冬の乾燥した風で葉焼け、根焼けをしてしまします。夏場は暑すぎて、環境の変化から急に倒れることがあるため。

年に1回なのは一年で新葉、新根がでて、同じだけ古い葉と根が落ちるため。年に2回3回と植え替えしてもよいですが、その度に根の周りの環境はガラッと変化し、根が活着し適応するのに2~4週間かかります。

私たちの理想は、状態がよければ、2年に1回、もしくは3年に1回にして、根の活着に必要な2-3週間も生長するとベストだと考えています。

ちなみに、状態が悪いな、調子が悪いな、と感じたら躊躇なく植え替えして状態を早めにチェックします。

おもとの植え替え 完全版(仮)

 

●動画解説 初心者Q&A【万年青の植え替え】はいつ、どんなタイミングでやりますか?

【万年青の豊明園】Rohdea japonica 【In which season do OMOTO replant?】

 

●肥料、置肥のタイミングは?梅の咲く時期、桜の咲く時期?(1分半で読めます)

肥料、置肥のタイミングは、春は梅の咲く時期、桜の咲く時期、鉄線(クレマチス)の咲く時期(ゴールデンウイーク)に2個づつ。肥料の大きさは、その万年青には少し小さいかな、といサイズがよいでしょう。秋は金木犀(キンモクセイ)の咲く時期に2個づつです。

南北に長く、標高差のある日本では、花の咲く時期は一番季節を現します。その年の暑さ寒さで咲く時期は前後しますが、それは万年青の根の状態も同じです。梅の咲く時期に根が動き出し、桜の時期に葉が動き出し、鉄線(クレマチス)の咲く時期、一番旺盛に生長します。

ちなみに、桜でも梅でも、品種によっては、四季桜や季節代わりのものがありますが、標準的な花で時期を現します。

豊明園では初代のころから100年以上このタイミングで肥料をしています。愛知県岡崎市では具体的には2月、3-4月、5月と、10月が肥料の時期です。

肥料の量は、もし万年青が根も多く、葉数、株数も多い場合は多めで、まだ根も少ない、木自体が小さい場合は少なめで上げましょう。例えば、小さな木では、肥料の置く量は1個にする、大きな木では3-4にする、などです。

私たちは肥料は基本的にずっと置きっぱなしで、外すことはしません。最高気温が30℃を超えると、肥料には慎重になります。暑さと濃い肥料成分で根芋を傷めることがあるためです。

肥料の時期 肥料と用土、水遣り

万年青が枯れる原因、理由と枯らさない方法

万年青の育て方 日の強さと肥料の関係

 

●万年青の水やりは?(1分で読めます)

鉢の表面や全体がよく乾いたら、たっぷりと水をやります。

たっぷりと、というのは、鉢底から水がドバドバ数秒でるくらい、です。水を与えることと、鉢の中の空気も完全に新しい空気に変えることができ、空気が大好きで吸っている万年青の根にぴったりです。

よくないのが、まだ乾いていない、表面に水気が多いのに水をやると、水が多すぎて根腐れの原因になってしまいます。万年青はしょうがのような芋と太い根に水を貯めれるので、乾燥に強いです。よく乾いたら上げてください。

もう一歩進むと、春と秋の生長期では根が良く伸びさせるため、ワンテンポ早くちょっと表面が乾いたら水をあげます。

夏場は昼間あつくなるので、朝水をやるとその水が昼間に高温になり、万年青が煮えてしまします。夕方やほんとの早朝にやるとよいでしょう。

逆に、冬場は夕方に水をやると寒さでその水が凍り、根を傷めることがあります。朝、水やりをするようにしましょう。

ちなみに、私たち万年青の豊明園では、真冬の12月1月は10日に1回の水やり、春秋は2-3日に1回の水やり、真夏35℃を超えるときは2-3日に1回の水やりです。長雨、低温の際は長く間隔をあけています。万年青の鉢の表面、中をよく見ることが大切です。

 

●万年青の置き場所は?(1分弱で読めます)

万年青の自生地は、林の中の、木洩れ日がチラチラと入る明るい場所です。そのため、明るい日陰になる場所が一番良いでしょう。海外ではシェイドプランツ、日陰を好む植物を言われています。

具体的には、木の根元や、屋敷の北東です。真夏の昼間の強い日差しを木や屋敷が防いでくれることと、植物が喜ぶ東からの朝日があたる場所だからです。

逆に、万年青が弱ってしまう置き場所は、一日中直射日光があたる場所や、午後からの直射日光があたる場所では日が強すぎて、葉色が薄くなってしまうでしょう。

風通しもほどよく通ると、完璧です。

私たち万年青の豊明園では、明るい木洩れ日の状態になるように50%の日よけの寒冷紗を2枚使って、真夏の昼間から夕方の直射日光を防いだり、普段も適度な明るい日陰になるように調節しています。

 

 

●植え替えの用土は?

 

高橋是清総理大臣の年俸と同じ価格の万年青【根岸松の図】

高橋是清総理大臣の年俸と同じ価格の万年青【根岸松の図】

『根岸松の図』

NHK趣味の園芸12月号にて、万年青が【ディーププランツ入門】で紹介されました。そこで、相手の幸せを願って引越しに万年青を贈る風習や、江戸時代から昭和にかけて非常に高額だったことの話をしました。

特に万年青の金額については、江戸時代には1億の万年青もあったことや、万年青の売り上げで戦闘機を二機献上したり、家一軒、アパート1軒と万年青の苗を交換したりと、今では考えられない高額での取引の話を祖父から聞いていました。

その時代時代で物の価値や価値観は大きく変わりますが、一つの物差しとしてみると面白いですね。私の祖父である豊明園二代目の水野淳蔵の話で、総理大臣の年俸と同じ価格の万年青【根岸松の図】の話を小さいころよく聞かされていました。

今回のNHK趣味の園芸さんでは、【根岸松の図】という万年青が、当時の総理大臣、高橋是清総理大臣の年俸とほぼ同じ価格で取引されていた、という逸話を紹介しています。

時代は大正時代。大正10-11年に総理大臣だった高橋是清の年俸は12000円。ちょうどその時期に発見された【根岸松の図】が、総理大臣の年俸と同じとして切りのいい1万円で取引されました。現在の総理大臣の年俸が4000万円ちょっとなので、単純計算すると万年青1鉢4000万円!すごい値段ですね。

ちなみに大正末期の米一升(約1.8L、約1.5kg)50銭、大卒初任給50円、たいやき一尾1銭、帝国ホテル宿泊料金一人部屋8円。酒1升 特級酒2円50銭

純金1gあたりの小売年間最高価格は、1925(大正14)年で1円73銭 (2021年1g6500円)

現代では【根岸松の図】は非常に手ごろになっていますが、こういった歴史的な経緯から、常に万年青の世界の顔として、人気は常に最上位に位置しています。

 

参考資料 【萬年青の歴史】【NHK趣味の園芸2020年12月号】

 

 

 

高橋是清 略歴

嘉永7(1854)~昭和11(1936)  幕府御用絵師の子として生まれる。

明治4年、唐津藩耐恒寮の英語教師、月俸100円。(破格の待遇)

明治6年、文部省督学局十等出仕、月俸40円。

明治8年、文部省督学局九等出仕、月俸50円。

明治17年、農商務省権少書記官、月報100円。

明治25年、日本銀行建築事務主任、年俸1200円。

明治26年、日本銀行西部支店長(馬関=現下関)、年俸2000円。

明治44~大正2年、日本銀行総裁、年俸6000円。

大正2年、大蔵大臣、月俸500円。これより何度か大蔵大臣、農商務大臣などを歴任。

大正10~11年、総理大臣、月俸1000円。

万年青の価格は万年青の質、数(希少性)、人気など様々に絡み合って値段が決まっていきますが、時代の雰囲気、ブームなどにも影響されます。

 

 

 

 

 

 

動画解説 高橋是清総理大臣の年俸と同じ価格の万年青【根岸松の図】

【OMOTO at the same price as the Prime Minister’s salary】Rohdea japonica

 

根岸松の図 (ねぎしまつのず)

江戸の大名のおもと 間部下総守詮勝「根岸の松」

根岸柄

根岸の松 (ねぎしのまつ)

万年青だけの奇跡の芸、図!おもと オススメ万年青・3選

江戸のおもと 古典園芸 安政、文久は何年前?

おもとの相場、値段

豊明園2代目水野淳蔵

万年青の種類 | 大葉・中葉・小葉 | 12のグループ

 

 

 

 

趣味の山野草 2021年 3月号 【草木性譜】文政10年(1827) 萬年青は喜び事、めでたき事に用いる 豊明園記事掲載No.91

趣味の山野草  2021年 3月号

栃の葉書房が出版する、趣味の山野草です。
掲載ページ 88~89
【草木性譜】文政10年(1827) 萬年青は喜び事、めでたき事に用いる が
カラーの美しい写真で載っています。
税込み定価 ¥1100 書店やネットでお求め下さい

 

趣味の山野草

 

 

 

【草木性譜】文政10年(1827) 萬年青は喜び事、めでたき事に用いる

 

江戸時代の日本の園芸文化の高さに驚きます。

万年青を愛した先人は手の届かないくらい進んだ文化を持っていました。

 

 

江戸時代の幕府薬草園に万年青  |  尾張藩御深井御薬園とおもと  |  月刊誌・趣味の山野草掲載 栃の葉書房

月刊誌 趣味の山野草 おもと記事 大象観 アメリカのおもと

開運の引越しおもと | 花言葉、種類、育て方、植え替えについて 

万年青の月刊連載紹介 豊明園 月刊誌<趣味の山野草>

第63回 鹿児島県おもと美術品評会 2015年 薩摩おもと 月刊誌・趣味の山野草掲載記事

おもとの耐寒性 USDA Hardiness zone: Zn6a 以上の耐寒性 平均最低気温-23.2 to–20.6℃ 北海道の釧路

冬は極寒 ロングウッドガーデンのおもと

Nippon Lily
Rohdea japonica
アメリカ、それも一番のガーデンと言われるロングウッドガーデンでおもとを発見しました!!
Lily family ユリ科 となっていますが、今はアスパラガス科になっていて、時代を感じます。
少なくとも1993年からありました。
ロングウッドガーデン 温室を外からみる、朝は雪がありました。
とても巨大な温室でバラの部屋、ランの部屋、熱帯やバナナ、ヤシ、盆栽など多くの種類の温室があります。
おもとは万年青と書き、その常緑が永遠に続くかのように栄えていったので、万年、青々と栄えるという意味で、万年青と書きます。
おもとの花言葉は
一番は冬でも常緑なことから
「永遠の繁栄 「長寿
そこから派生して、
「長寿」「崇高な精神」「長命」「母性の愛」「相続」
心をこめた贈り物に最適のおもと
ロングウッドガーデン
上の写真の左側がFountain Garden 噴水の庭 になっていて、この建物の彫刻から、前の庭で噴水をします。デュポンは若くから庭つくりを愛していましたが、科学や技術、芸術にも興味が深かったです。20才前後にフィラデルフィアでみた噴水ショーにみせられ、温室の中にも大小様々な噴水があります。
ロングウッドガーデン独特の噴水の庭を抜けると、木立になっていて、奥にとても美しい濃緑がみえます。

ロングウッドガーデンズ 万年青の群生

なんとおもとの群生が!!!
嬉しさで足がふるえました。遠くから見えていて、どきどきしながら近づいていきましたが、アメリカで一番嬉しい時です。

おもとの耐寒性

万年青の耐寒性 USDA Hardiness zone: Zn6a 以上の耐寒性

Zone6aは、平均最低気温-23.2 to–20.6℃ 北海道の釧路(くしろ)や長野といったイメージです イチョウ、アカマツ、クロマツ、山桜の北限よりももう少し強いくらいです。この耐寒性は、確実に-23℃でも大丈夫なことを保証してくれるものではないですが、一つの指標としてみてください。実際は、それまでの水やり、管理、用土、風当たりなど様々な影響がありますね。
この日は0~5度ほど。それでも濃緑のおもとの葉はつやつやとしていて、正月を祝う赤い実は真っ赤に色づきます。少し前の-20℃の寒波でもへっちゃらで、今までの寒さに強いという考えを改めて、寒さに非常に強い、とおもいました。
日本庭園と同じように、常緑の木の下におもとを植えたり、石の脇に植えてあるのをみて、面白いなと思いました。この写真のおもとは直接霜が当たる場所ですが、青々としています。この寒さでも元気に青い葉と赤い実を見せてくれるので、神聖で、天福の霊草といわれたのかもしれません。
石とおもとは石の永遠に変わらないことと、おもとの代々栄えながらも永遠にかわらないことを掛けている、非常に縁起の良い取り合わせです。

万年青の耐寒性を上げるには?

耐寒性、また、耐凍性をあげるには、寒くなるにつれて水を切っていくのが一番です。水が多いと、用土の中の水や、植物の中の水が凍り、植物を傷つけてしまいます。
また、植え替えも秋も深まった寒い時期に植え替えをすると、根がきちんと活着しておらず、耐寒性は極端に下がってしまいます。いつもならZone5でも超えられる万年青が、Zone7でも厳しくなっていくでしょう。寒くなる前に、しっかりと植え替えを済ませ、万年青の根自体がきちんと活着するようにしましょう。
このロングウッドガーデンズでもそうですが、常緑の木や軒下に植える、置くことで霜を避けるのも大切です。こちらは木が楽をするので、本当に寒い冬や、10年に一度の大寒波が来たときは、生き延びる、植物がサバイバルをするために大切なことです。
こちらは常緑の木の下で
実生でも増えているようで、いくつかこのグループの外にもおもとがありました。このグループは何種類か株が混ざっているようで、広葉のものと、細葉のもの、葉の長い短いがありました。
アウトドアガーデン 外の庭でこれほど大群落をつくっているのはおもとだけで、なぜこれほどまで愛されているのか、考えると、アメリカでも鹿害が非常に問題になっていて、植えたチューリップがすべて鹿に食べられたり、若木や他の植物が食べられたりと困っています。ハンターがわざわざ道をとめて狩りをする日があるぐらい、問題になっていますが、おもとは昔から薬にもなっていたように、毒をもっていますので、鹿はたべません。淡路島や広島の島でも鹿害のある場所ではおもとだけが残るということがありますが、鹿に食べられない、電気柵や高いフェンス、堀をつくる必要がないのは非常に楽で、ありがたいことです。
おもとの耐寒性
ついついおもとが可愛いので過保護にしがちですが、おもとは実は非常に寒さに強い植物です。
おもとを厳しく育てている方は、このように10センチ以上の雪にずっと埋まっていても大丈夫だとしっているでしょう。あまり寒さが厳しいと綺麗には育ちませんが、その分強く育ちます。昔、ハワイで育てれば年中育つので倍の速さでおもとが大きくなるといって育てた方がいましたが、なぜだか2-3年目くらいから調子が悪く、うまくいきませんでした。おもとは冬の寒さを必要としているのかもしれません。
イメージ 4
アメリカでは、-25℃の環境でも元気に育っています。温かいところに育てているおもとをいきなり-25℃の環境にしてはさすがにおもとも参ってしまいますが、ずっと外で管理していれば、おもとも環境に慣れて、寒さ、暑さに適応します。
万年青が万年、青々と常緑を保つのも、冬の寒さに強いからです。多くの植物が秋から冬にかけ葉を落とすのに対し、万年青は冬こそ青々と元気になります。
古代の日本人は寒さ厳しい冬に、青々とした常緑を保つ姿に神性をみて、生花では正月、祝いの花に、徳川家康公は引越しの縁起物に、万年青を使いました。
万年青の名もそこから来ています。
万年青が縁起物として重宝されるのと、耐寒性は切っても切れない間柄だったんですね。
常緑で耐寒性に優れるおもと。是非冬のお庭や野山でおもとを楽しんでみてください。
輝く赤い実
ありがたい
歴史を感じさせるおもとのラベル
Rohdea japonicaの文字が光ります
2018年2月7日 アメリカ研修にて

水苔の育て方

 

水苔の育て方

 

生育環境

水苔は日本に広く自生しているものですので育てやすく長時間の直射日光を避け腰水を保てば誰でも簡単に育てられます。

育て方

腰水で管理し水を切らさない、勿論水没状態にならないように注意する。
施肥をしていたり他の鉢の水が流れ込む場所では偶に上からよく水をかけて腰水の水を入れ替えるとよく育つ。

日光

半日陰~日陰が良い
直射日光にも耐えれますが時間が長くなるにつれ赤茶色で太く育つ傾向にある
日陰で育てると淡い緑で細く育つ

温度

愛知県平野部でしたら猛暑の2時ごろでも直射でも枯れない。
冬凍結しても問題ありません。

肥料

特に必要ありませんが極薄い液肥を春秋の期間に与えると生長が良い。

湿度

腰水の水分を芽まで吸い上げるので特に注意しなくてもよい。

※育ち背丈が伸びてきて草姿が乱れたら

長くなりすぎると腰水との距離が長くなり給水が追い付かなくなることも
伸びた分を切り取り同じ器に戻せば何事もなく生育します。
根や時期に構わず行っても平気
カットする長さは芽があれば1㎝でも生育できますが生育が遅くなります、できれば5㎝くらい長さがあると生長がはやいです。
腰水の水面から芽までの距離が3センチ以上のが良く生育する。

この育成画像は強めの光で風・霜にもさらしておりますので少し赤がさしております。
光のあて具合等の環境で葉のサイズや色・茎の太さ等変化しますので最適な場所を探してみましょう。

楽しみ方

気軽に管理ができるのでご家庭にあるガラス容器でテラリウムに仕立てても陶器のコップに刺して窓際や食卓に彩を添えても素敵ですね。
古い葉に程よく水や空気を含んでいるので水耕栽培より容易に草木が育ちます育っている水苔に草木を植えこんで楽しむのもアリですね。

購入は

弊園通販サイトで販売しております。水苔販売のページへのリンク

固有種に配慮を

固有種ごとに生育環境・太さや葉の形等異なります、自生地を荒らさないのは勿論、購入したものは自生地に影響を与えないように配慮をお願いします。自然に放たないでください。

 

動画解説 【水苔の育て方】国産の生水苔の生育環境、水やり、日光、肥料、万年青での使い方

【万年青の豊明園】【How to Grow Sphagnum Moss】

 

動画解説 【水苔のふやし方】国産の生水苔を増やす方法を紹介

【万年青の豊明園】【How to ‘Propagate’ Sphagnum Moss 】

 

動画解説【水苔の育て方】国産の生水苔 真冬の状態を紹介しています。

【万年青の豊明園】【How to GROW Sphagnum Moss ‘in Winter’ 】

 

 

ミズゴケ属 Wikipediaより

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
ミズゴケ属 Sphagnum
SphagnumFallax.jpg

ミズゴケ属の1種 Sphagnum fallax
分類
: 植物界 Plantae
: マゴケ植物門 Bryophyta
: ミズゴケ綱 Sphagnopsida
亜綱 : ミズゴケ亜綱 Sphagnidae
: ミズゴケ目 Sphagnales
: ミズゴケ科 Sphagnaceae
: ミズゴケ属 Sphagnum
学名
Sphagnum L.
和名
ミズゴケ属
  • 本文参照

ミズゴケ属(みずごけぞく、学名Sphagnum)は、ミズゴケ綱ミズゴケ科に分類されるコケ植物の1。多孔質の植物体を形成し、多量の水を含むことができる。世界では約150種、日本では47種が分類されている[1]

特徴

本属が属するミズゴケ科はコケ植物門蘚綱に属し、単独でミズゴケ目を構成する。の区別のある茎葉体であるが、独特の構造をもつ。軸は木質化し、主軸はほぼ上に伸びるが、放射状に側面方向に枝を出す。葉は軸の回りに密生する。葉の細胞には、大型で光合成を行わない空洞になった細胞(透明細胞または貯水細胞)と小型で葉緑体を持ち光合成を行う細胞(葉緑細胞)が交互に並んでいる。この透明細胞には表面に穴があって、内部に多量の水を蓄えられるようになっている。

茎の上からさく(胞子のう)をつける。胞子のうは柄の上に生じ、球形で黒くなる。他の蘚類とは異なり、この柄はさくの柄ではなく、植物体の方から作られたものである。

熱帯から寒帯に分布するが、特に北半球冷温帯に多い。湿地に多くの種が生育する。湿地の地面に密生してクッション状の群落を形成する。特に、寒冷地ではミズゴケ類を中心として湿地に生育する植物遺体が積み重なっても分解せず、次第に厚い層を形成するようになる。このようにして盛り上がった湿地を高層湿原と言う。ミズゴケ類は高層湿原を形成する主力である。イボミズゴケ S. papillosumユガミミズゴケ S. subsecundum などがこれにあたる。温暖な地域に生息する種として、ホソベリミズゴケ S. junghuhnianum subsp. pseudomolle九州にまで生息し、水の染み出す崖地や岩場に塊状の群落を作る。

主な種

岩月(1997)[2]による日本産の種を記載する。

利用

ミズゴケの中に生えるモウセンゴケ

ミズゴケ類はコケ植物中でも実用的価値が高い。葉に水を蓄える細胞が多数あるため、乾燥させれば多孔質の軽くて弾力のある素材となり、梱包材脱脂綿の代用として用いられたことがある。木綿の2倍以上の吸引力を持ち、水を吸わせれば水もちがよく、隙間が多いので空気の通りがよい。このことを利用して、園芸用の培養土として用いられ、シダ類や食虫植物など、湿地性植物や着生植物の培養には欠かせない。特に、洋ランなどのラン科植物の栽培には、ほとんど代替品がないほど重要である。日本、特に中部以南ではミズゴケの生育場所が限られており、この目的での採集による減少が著しい。園芸としては、オオミズゴケ Sphagnum squarrosum などが利用される。

また、ミズゴケは、青銅器時代から治療薬として用いられてきた。第二次世界大戦中では、負傷した兵士の止血にミズゴケが使われていた。ミズゴケの中にいるペニシリウムなどの微生物が治療を促進している。ラップやイヌイットの人々は、ミズゴケをオムツに利用している。[3]

寒冷地では、ミズゴケを主体として、湿地生植物の遺体が堆積して厚い層を作る。これが低温のため容易に分解せず、次第に炭化したものを泥炭(でいたん)と称する。北部ヨーロッパなどでは昔、燃料として用いられていた。

脚注

  1. ^ 岩月善之助 「ミズゴケ亜綱」 『植物の多様性と系統 バイオディバーシティ・シリーズ 2』 岩槻邦男・馬渡峻輔監修、加藤雅啓編集、裳華房、1997年、182頁、ISBN 4-7853-5825-4(ISBN-13 978-4-7853-5825-9)。
  2. ^ 日本産蘚類のチェックリスト 岩月善之助編、1997年1月。
  3. ^ 暮らしを支える植物の事典(八坂書房)、306項

参考文献

  • 岩月善之助編 「日本の野生植物 コケ」 平凡社、2001年。
  • 岩月善之助 「ミズゴケ亜綱」 『植物の多様性と系統 バイオディバーシティ・シリーズ 2』 岩槻邦男・馬渡峻輔監修、加藤雅啓編集、裳華房、1997年、182-183頁、ISBN 4-7853-5825-4(ISBN-13 978-4-7853-5825-9)。

 

 

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