重さをはかるおもとの栽培 失敗しない水やり

 

重さをはかるおもとの栽培 失敗しない水やり

夏の水やりは一年の中でも一番難しいです。成長期の春や秋は水が多少多くてもどんどん吸い上げ、成長していきます。水が少ない場合は成長がゆっくりにはなりますが、致命的なダメージにはなりません。冬の場合も水が少なくても、休眠しているので水をほとんど欲しがらず、水のあげすぎは良くないですが、それでも倒れるということはほぼありません。

夏は気温が高いことで、万年青にとって厳しい環境になっています。水が煮えたり、湿度が高すぎて蒸れたり、直射日光が強すぎて葉焼けや倒れるものも出てきます。

また、感覚で分かりにくいのが、33℃以上で万年青が休眠しだすということ。暑くなりすぎると万年青は成長を止めてしまいます。この高温期に水が多いと、万年青は休眠に入って蒸散だけはするのに、春や秋より水の吸い上げや減りが少なく、水のやりすぎ、鉢の中の蒸れで万年青を傷めてしまいます。春や初夏はこれだけ水をやっていたから、真夏はもっと水をやろうとすると、水のやりすぎになってしまいます。

そこで、重さをはかるおもとの栽培をご紹介します。写真のように、よく乾いた状態と水をやった後で鉢の重さを量ります。何回か量るとこの日はあまり乾いていないな、この日は意外と乾いているなというのがあるので、よく乾いたグラムである意味機械的に水をやります。(この場合だと305~310g)。鉢数が多いと、よく乾くものや乾かないものを調べて、水やりをしていきます。

上級者、名作者は栽培時に鉢底を触ったり、鉢の重さをみて、水やりのタイミングを計りますが、最初はなかなか難しい。これは量りも千円から数千円のものでよく、初心者でも簡単にできます。

おもとだけでなく、植物の育て方は、よく乾いたら水をやる、と言いますが、それは表面が乾いてからではなく、中までしっかり乾いてから、ということです。そのメリハリのついた水やりが根をぐっと伸ばし、葉を成長させます。

他にも、割り箸や爪楊枝を鉢に刺しておいて中の湿度を見たり、カレンダーにいつどれくらい水をやったのかを記録して、それを元に水をやります。3号鉢の小さな小葉と、10号鉢の大きな大葉では水やりのタイミングも違います。3号鉢が毎回だとすると、大鉢は2~4回に1回のタイミング。真夏の8月に3~4回の水やりでよい環境もあるでしょう。

万年青の栽培は、人それぞれ日光、日当たり、遮光、湿度、温度、鉢の大きさや用土、風通しなど環境が千差万別。真似をすると痛い目にあることもありますが、ご自分の環境でのベストな水やりを量りで調べてみるのも面白いと思います。

 

 

 

 

 

虎柄 Tora-gara 万年青の葉芸

葉芸 虎柄 品種(児玉残雪)

葉のところどころにあらわれた白又は乳白色の大小さまざまな形の柄模様をいいます。
虎柄は気温や太陽光線の採り方により現れたり、消えたりします。
安定的に虎柄を現わすには、芽出し以後、太陽光を充分に採ると
色が鮮明になります。

 

虎柄の品種
中葉系統 富士の雪・朝陽・帽子の虎・白牡丹
大葉系統 米若残雪・児玉残雪・高千穂

 

万年青 品種紹介
おもと品種 羅紗
おもと品種 薄葉・大葉
万年青の葉芸

 

 

 

おもとの花

花穂が伸びて花が開き始める姿。

東海地方では5月下旬の時期、おもとの交配や実を付けることについての
問い合わせがとても多いです。
多くの地域で、花芽が上がってきていますね。早い方では、5月の中旬には花芽が上がってきていて、交配を始めた方もいます。
上の写真のような、大きな『つくし』のような形の花芽が上がります。
大葉などの大きい物が中心で、羅紗などの小さなおもとでは花芽はまず上がりません。獅子や千代田、縞甲などは花芽が来る品種が多いです。

花芽が上がって少しすると、つくしの部分が少しづつ黄色くなってきます。
そして、蜜がでて、独特なにおいがすると思います。そうなると交配、受粉の適期です。

実を付けるだけなら、柔らかい筆でなでてやれば付きます。蜜の匂いのある時は、毎日、優しくなでてください。他のおもとにも花芽が上がっていれば、交互になでると、実は付きやすいです。自家受粉が付きにくいおもとがあるため。

交配したい場合は、
♂にしたいおもとの花粉をとって、
♀の蜜の出ている柱頭につけてやります。

花が開いている状態

雄しべが7分開いている状態。雌しべの柱頭から少し蜜がでています。

 

5~6月、1本の花穂に多数の花を咲かせる。仏炎苞のないミズバショウのような花。

万年青引越し 置き場所

どこに置くとよいですか?

一番よく飾られる場所は玄関ですね。ご自宅の入り口に縁起のよいものを置こうと考えてのことでしょうか。他には、リビングやトイレなどもよく置かれる場所の一つです。窓があり、カーテン越しのちょうどよい光が入ります。何より、おもとのよい気が部屋を明るくしてくれます。床の間があるお家ですと、床の間に飾り、昔のお殿様がおもとを楽しんだ気持ちが味わえます。

お多福 (おたふく)  玄関の棚に飾り福を呼ぶ
100年以上愛される万年青
葉姿美しく特に丈夫なおもと『お多福』と名前よい
愛嬌ある福の葉姿が人気
引越しおもと・お祝おもとなどお部屋の観葉植物に最適
、丈夫な品種 特徴がはっきりした品種が人気

明治26年5月、明治天皇がお求めになったおもと、
『於多福(おたふく)』『折熨斗縞』の2品 資料豊明園HPに掲載

瑞泉 (ずいせん)

露地植えの場所
関東以西の温暖な場所冬の気温-5℃まで、
木陰又は半日陰になる水はけの良い場所に植付けをする。
時期は厳冬期をさけ春・秋の季節に植え付けします。
大葉系統で路地植えします

おもとは瑞草です。
新築祝い・引越し祝い・敬老のお祝い
に贈りましょう

万年青 引越し

おもと(万年青)は、めでたい植物
不老長寿の縁起のよい植物といわれています。
慶長11年、徳川家康公が各大名に江戸城の普請役を行なわせ、その造成成るとともに入城しました、入城に際し家康は愛知県三河の国長沢村の長島長兵衛から贈られた、斑入りの
おもと3鉢を抱え入城しおもとを床の間に飾り徳川300年の繁栄を築いたという古事が広く知られています

お多福 (おたふく)  
玄関の棚に飾り福を呼ぶ 100年以上愛される万年青
葉姿美しく特に丈夫なおもと『お多福』と名前よい
愛嬌ある福の葉姿が人気
引越しおもと・お祝おもとなどお部屋の観葉植物に最適
、丈夫な品種 特徴がはっきりした品種が人気

明治26年5月、明治天皇がお求めになったおもと、
『於多福(おたふく)』『折熨斗縞』の2品 資料豊明園HPに掲載

 大黒殿(だいこくでん)
きりりとした葉姿美しく特に丈夫なおもと
縁起良い大黒の名前に美しい葉姿が人気
引越しおもと・お祝おもとなど
お部屋の観葉植物に最適

おもとは常緑の観葉植物です。中国では「万年青」と書きます。
これをわが国でおもとと読んだのは、大本・大元ーオオモトの意味からの訛でしょうか。
古代より、鶴・亀などと同様、吉兆のシンボルとして用いられてきました。
徳川家康公が江戸城におもとをもって入城以来、新築・新居・開店・引越しのお祝い結婚式におもとを贈るようになりました。
 おもとは露地の日陰に植えると強く、四季を通じていつも青く、丈夫です。

心をこめた贈り物に最適のおもと

おもと美人

江戸時代から万年青と美人はよく合います。おもと美人画を見たことのある人も多いでしょう。

華のある獅子を、短冊家の吉祥鉢に植えて

万年青の花言葉が、【長寿】と【永遠の繁栄】なので、長寿の祝い、結婚式、新築、引越し、お正月と祝い事に用いられます。

天福の霊草として、いけばなでは使われています。

おもとの実をつけるには

おもとの実 品種 錦秀の松(きんしゅうのまつ)      12月8日の写真

おもとの実をつけるには

来年のお正月に向けて、万年青に実をつけてみてはどうでしょうか?おもとは、4~8年で親になると言われていますが、なかなか毎年は実がつきません。

万年青の実を毎年楽しんでいる人は、万年青を3~8本立の大株にして、どれかが花芽がくるようにしています。

【花芽】がでてきたら、チャンスです。花芽が伸びきって、クリーム色から黄色に変わっていくときにおしべをめしべにつけてあげましょう。おもとは自分のおしべとめしべでも実がなりますが、他のおもとのおしべの方が実がつきやすいです。

上の写真のように、触ってもふにゃふにゃの柔らかい筆で、2つのおもとの花芽を撫でてやります。両方交互に撫でることで、片方の花粉がもう片方につきます。

おもとの花 中心がメシベで蜜が出ている状態(交配適期)

5~6月、1本の花穂に多数の花を咲かせる。仏炎苞のないミズバショウのような花。花を咲かせるには大葉系と薄葉系・実親系が主

 

交配は花粉のみを取りだしメシベにつける自家受粉よりも他家受粉のほうが実付きが良い

おもと 品種 国の花(くにのはな)  6月8日の写真

約2週間でめしべが膨らみ、青い実ができてきたら成功!肥料を切らさず、育てていきましょう。

花芽が出るのは力のある証拠ですが、人間の出産と同じで非常に体力を消耗します。花芽があるとわかったら、その木はちょっと多めの肥料をして、花芽を助けてあげてください。

始めよう!伝統園芸 万年青 より

おもと 品種 国の花(くにのはな) 7月10日の写真

おもとの耐寒性

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おもとの耐寒性

ついついおもとが可愛いので過保護にしがちですが、おもとは実は非常に寒さに強い植物です。

おもとを厳しく育てている方は、このように10センチ以上の雪にずっと埋まっていても大丈夫だとしっているでしょう。あまり寒さが厳しいと綺麗には育ちませんが、その分強く育ちます。昔、ハワイで育てれば年中育つので倍の速さでおもとが大きくなるといって育てた方がいましたが、なぜだか2-3年目くらいから調子が悪く、うまくいきませんでした。おもとは冬の寒さを必要としているのかもしれません。

アメリカでは、-25℃の環境でも元気に育っています。温かいところに育てているおもとをいきなり-25℃の環境にしてはさすがにおもとも参ってしまいますが、ずっと外で管理していれば、おもとも環境に慣れて、寒さ、暑さに適応します。

万年青が万年、青々と常緑を保つのも、冬の寒さに強いからです。多くの植物が秋から冬にかけ葉を落とすのに対し、万年青は冬こそ青々と元気になります。

古代の日本人は寒さ厳しい冬に、青々とした常緑を保つ姿に神性をみて、生花では正月、祝いの花に、徳川家康公は引越しの縁起物に、万年青を使いました。

万年青の名もそこから来ています。

万年青が縁起物として重宝されるのと、耐寒性は切っても切れない間柄だったんですね。

常緑で耐寒性に優れるおもと。是非冬のお庭や野山でおもとを楽しんでみてください。

おもとの鉢について

 

おもとの鉢について  

新生殿 (しんせいでん)

おもとでは、多くの趣味者が鉢も楽しむことが多いです。それは、展示会のため、というだけでなく、自分の部屋や玄関など、飾るときに美しくみせるためです。

古く、徳川家康公がおもとを楽しんだり、殿様、諸侯がおもとを楽しんだ時、そのためにわざわざ鉢を焼かせるほど、鉢にはこだわりをもっていました。室内のしつらえに合わせるためなのか、床の間に合わせるためなのか、非常に素晴らしい鉢が残っています。

万年青は室町や江戸時代では盆栽とも呼ばれていて、盆は鉢、裁は植物を現します。ただの盆、鉢だったのが、だんだんと装飾を施されるようになり、今の鉢文化に繋がっています。

江戸時代終わりごろの書籍には、おもととともに鉢を楽しむ姿が描かれています。

現代では、いつ、どれを部屋で楽しんでもいいように、化粧鉢や錦鉢とよばれる鉢で作られる粋な方もいらっしゃいますが、多くの方が黒鉢、プラスティックの鉢を使われていると思います。それでも皆さん、正月や、春や秋の植え替えの気候のいい日には錦鉢に植えて、将軍様が楽しんだように、おもとを愛でています。