万年青の海外への輸出について EU、アメリカ、アジア

海外への出荷

海外への出荷のため、名古屋植物防疫所から検疫官さんが来てくれました。
10数年前から海外からの問い合わせは増え続け、EUのイギリス、フランス、ドイツやアメリカ、アジアなど多くの国に出荷しています。
古くは、二代目、三代目の時代から海外からの問い合わせ、出荷はありました。
年々、日本を含めそれぞれの国の規制は厳しくなり簡単には送れませんが、日本の文化を世界中で楽しんでもらうために輸出しています。

検疫

UNITED KINGDOM  U.K. イギリス行きの荷物です
送るときには、相手国の検査条件が様々にありますので、それに合わせて検査、こちらの管理もしていきます。

栽培地検査合格証明書

栽培地検査を長期間して、合格したもののみが検疫を通過できます。
検疫は日本でも海外でも非常に厳しく、人の話では、検疫が最終的に通らず、大損害を抱えることも。

私たちが海外に万年青を送る理由

一つは、万年青を好きになってくれる人が一人でも多くなれば、と思って輸出しています。商売と思ってやれば合いませんが、わざわざ地球の裏側の国から万年青を欲しいと言葉の壁を乗り越えながら来て下さる方に少しでも楽しんでもらいたいと思っています。
また、万年青は日本人が誇れる大切な文化だと思っています。本格的には江戸時代の400年前から、もっと古くには平安時代の1000年以上前から万年青は日本人にとって大切な薬草、生け花、引越し祝い、魔除け、観葉植物、ビザールプランツ、日本人の生活の一部でした。それだけに万年青は日本独自の発展をし、他の植物では考えられないほどの品種、それにまつわる文化を醸してきました。
江戸時代の珍奇植物の文化や、大葉、羅紗、獅子、縞甲、千代田、胡麻斑などなど、時代時代で新しい万年青の魅力を引き出してきました。
そんな日本人が大切にしてきた万年青を海外の人に楽しんでもらって交流するのはとても楽しいですね。

名古屋検疫の皆様、ありがとうございました。

 

 

 

3つの島国での植物の種の数

イギリス    総種数 1623 固有種数 160

日本      総種数 5300 固有種数 1800

ニュージーランド 総種数 2089 固有種数 1654

 

EUへ万年青の出荷