おもと鉢  七々子鉢

楽焼 錦鉢 七々子

細かな七々子。職人技です。古鉢にはまれにここまで、さらにはもっと細かなものまであり、ただ一つの柄ですが、職人は腕をみせる場所。 逆に、ごまかしの利かない、実力が分かってしまう場所でもあります。おもとを引き立たせる、美しい錦鉢の世界。

翠峰(すいほう)

伝統的なおもと鉢に植えて      鉢はナナコ・七々子・ 魚子とも魚の卵をイメージしたのか、子孫繁栄や生命の誕生を喜ぶ、一見地味だが深い意味のある鉢の柄

鮮やかな緑で目を開かせる、中型の小葉 こはラシャとも縁起の良い熨斗芸を中心に、直線的な葉が扇を広げたように放射状に伸び、姿美しい覆輪は時に深く、時に浅く入り、鮮やかな翠とのコントラストが美しい

楽焼 七々子古鉢

外形 約13.7cm時代ついている
※古鉢は古く歴史の有る鉢です。使ってあるものが殆どで状態がさまざまです。小さなキズ、入、汚れ、ホツ等がある場合がございます。

楽焼は天正年間(約400年前)に始まる日本独特の焼き物です。楽焼は《急熱急冷》という特殊な焼成方法をとります。急熱急冷だから、鉢に細かな 微細な穴ができ、通気を良くしています おもと自体、非常に歴史のあるものですが、常に新しく子供を産んでそれを楽しんでいるのでぱっとみは時代を感じられないこともあるかと思います。この古鉢は一目で古さがわかるわかりやすさと、当時の作家のタッチがわかる七々子の表情が魅力です。

形に違和感を持った人もいるかと思います。現代のおもと鉢というと、もっと胴すぼまりで、このようなぽってりとした胴の鉢はみるのも初めての方もいらっしゃるでしょうか。万年青の歴史にも載っていますが、江戸時代の鉢はこのような鉢も使われていて、今のおもとにもぴたっと合います。実は非常に伝統的で、歴史のある鉢。

万年青の鉢は江戸時代の浮世絵にものってきますが、時代の最先端の人が使ってきた鉢なので、いろいろなものが使われていますその中で楽焼の今の形に落ち着いたというのも面白いですし、今またもう一度歴史を振り返って、この七々子古鉢のような丸胴鉢や瀬戸焼、伊万里焼の鉢に合うのかも試してみると楽しいですね。奇抜な鉢を試すのもまた一興。その中でもこの鉢はおもとと抜群に相性がいいので、ぜひ一度手に取ってみてください。

おもと鉢の柄 七々子(ななこ)

古くから使われるおもと錦鉢の柄。もとは、小さな輪の文様の集まりが、魚の卵を連想させる事から、「七子」「魚子」「斜子」などの字があてられている。古くからある柄のようで、延宝六年(一六七八)の加賀藩の工芸標本『百工比照』の中に、「ななこ」の名称が見られる。また小浜藩の藩医が延宝年間に記した書物にも「魚子塗」の言葉が見える。鉢の柄は渋く、おもとを引き立てる、ということで古くから愛され、使われてきた。単純な柄ゆえ、その作家さんの技量もでて、素晴らしい物は古いものはもちろん、新しい物も価値が高い。格子の中の点である、金の絵具は、絵付けの時は黒く、地の鉢も黒鉢で、必ずといっていいほど目残しがある。手間も非常にかかる鉢でもある。

古くからあるので、描き方も様々。

 ハート形の文様に金点を打った。

七々子柄の多くは、常の鉢にも使われている今も、普段使いの鉢をすべて縁足金鉢(縁と足が金の鉢)や、錦鉢で楽しまれる方がいらっしゃいますが、昔もすべて七々子でおもとを作っていた方はいたそうです。おもとの友人が遊びに来た時は、錦鉢に植えたおもとを、玄関や、床の間に飾って語らいだり。自分の部屋に飾るのも、やはり錦鉢だと飾りやすいですね。

楽焼 六角の鉢  七々子で楽しむ

おもと鉢は、江戸時代の後期に、今の黒鉢の型が決まったと言われているが(諸説あります)、その昔は様々な鉢に植えて楽しまれてきました。江戸期のおもとを植えられていたと思われる鉢にも、六角の鉢はでてきます。

 

手島風の七々子

白い部分、金色の部分も盛り上げてあり、立体感のある七々子鉢。7.9㎝という超小型の鉢。小さすぎて、手捻りでないとできず、難しい。絵付けも難しいです。おもとの実生鉢としてだけでなく、他の園芸植物、長生蘭(ちょうせいらん、セッコク)、富貴蘭の方もこういった鉢を求められます。また、海外の方も鉢の好きな方が多いです。