1000年前、平安時代の『延喜式』巻三十七「典薬寮」に薬草としての万年青発見!

『延喜式』巻三十七「典薬寮」

今年の大河ドラマ【光る君へ】の舞台が平安時代中期ですが、その時代の行政、法律についての第一級の資料が50巻ある【延喜式:えんぎしき】です。延喜式の写本(平安時代)は東京国立博物館所蔵の国宝になっており、905年醍醐天皇の命で編纂され、927年に完成、967年に施行されています。

『延喜式』巻三十七は典薬寮という天皇・皇族・宮廷貴族の医療や製薬の巻。その中に諸国から典薬寮に毎年納入される生薬などの国ごとのリストも入っており、伊勢の国は藜蘆二斤四両、飛騨の国藜蘆十斤と紹介されているのを、万年青歴史研究家青木宏行氏が発見しました。(※藜蘆は萬年青のこと。諸説あり)  【延喜式】は、万年青が千年以上前から日本で薬草として使われていることの証拠の資料です。 文責:豊明園

 

写真右『延喜式』巻三七「典薬寮」の1ページ目

写真左 飛騨国のページ。ともに京都大学・富士川文庫より

 

 

↑『延喜式』巻三七「典薬寮」伊勢国のページ。

 

 

↑室町時代の辞書、雑字類書。藜蘆にヲモトとふってあるのがわかる。国会図書館より

 

藜蘆、ヲモトについては下が詳しい

薬草、和漢方としての万年青 薬効 藜蘆は万年青? レイロ リロ

 

 

萬年青歴史研究家 青木氏については下もご参照ください。

貴船神社 万年青彫刻 青木氏またまた大発見!!!