おもとの育て方 基本集
おもとは日本の明るい木洩れ日の入る林に広く自生している植物ですので基本を押さえれば大変育てやすい植物です。特に注意する点として日陰で年に数枚葉をだし生育するので直射日光や肥料の与えすぎないことをおさえましょう。
栽培暦 (関東平野部)
栽培暦 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日よけ | 不要or昼前後に軽く遮光 | 直射を避ける。(朝日は問題ない) | 不要or昼前後に軽く遮光 | |||||||||
肥料 | 〇 | ◎ | ◎ | × | 〇 | ◎ | 〇 | |||||
植え替え | 〇 | ◎ | ◎ | × | × | 〇 | ◎ | 〇 |
※関東平野部基準で作成しましたので地域により温度差をご考慮ください。
水やり
基本的に表面が乾いたらたっぷりと下から水が流れ出るまで与えてください。
鉢の中の空気を入れ替えるのがポイント。
夏は表面が乾いてから少ししてから与えるのが良い。
置き場・日よけについて
明るい室内で直射日光が当たらない場所や野外ですと樹木の下の木陰や家の北側の日陰などがおすすめ。日影がなければすだれやよしずで日陰を作りましょう。
直射でも可能ですが葉色が薄くなったり葉焼けします。逆に暗い部屋だと新葉が細く長く育ちます。
おもとの豊明園では基本的に朝以外の直射を避け、50~75%遮光。冬前後は昼前後25~50%ほどで管理しています。
おもとの置き場所 棚35鉢
肥料
春と秋の生長期に効かせてください。
おもとの成長はは一年に葉を2~6枚ほど展開するのみです。一般の肥料は無数の花や葉を茂らすもの向けの目安が多いので肥料袋の指示より極少なめで与えた方が安心です。(根の肥料焼け回避のため)
例えば
醗酵油かすの肥料を4月はじめと5月初め10月ごろにそれぞれ2個ずつ与えるとよいでしょう、肥料は置いて2か月程で取り除く。
植え替え
下葉の付け根が用土の上に見えてきたら植え替えを考えましょう。
新根が乾くのを防ぐためなので用土を足したりよく吸水させた水苔で表土を覆ってもよいでしょう。毎年植え替えてもいいですが3年に一度くらいは植え替えたい。
桜が散るころから梅雨前、また残暑が終わった秋頃が最適です。
冬も可能ですが根の機能が低下するので寒風で葉先が葉焼けすることも。夏は厳禁。
植え付け方
基本は水はけと通気性が重要で鉢底から大粒-中粒-小粒と表面へいくほど細かい粒で植え付けます、植える際に割りばし等で根との間に隙間ができないように込み入れるとよいでしょう。
植える際は葉の付け根部分がしっかり隠れる深さに植えましょう。
植え付け用土
軽石、矢作砂、富士砂、赤玉土、鹿沼土等が良く使われます。
赤玉土や鹿沼土は焼き固めた物や硬質なものほど良い。
おもとの購入はおもと専門100有余年豊明園へ
特に丈夫なおもとを集めた「引越しおもと」というカテゴリ分類されているものなら安心して育てやすい。
詳しい育て方は 万年青の育て方