万年青が枯れる原因、理由②水のやり過ぎ 枯れないようにするための方法、対策

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②水のやり過ぎ について

まとめ

この記事は、【水のやり過ぎで枯らしてしまった、枯らさないまでも根や葉を落とし元気がなくなってしまった方】また、【これから万年青を始めるが、失敗したくない方】のために書いています。

どうすれば枯らさないか、というと、【しっかり乾いたときに水をやる】だけです。何度も植物を楽しむ方は言われていることですが、今回はもう一歩進んで、じゃあ【万年青はいつ乾くのか、いつ乾かないのか】についてみていきましょう。

 

水をやり過ぎてしまう原因

万年青が好きすぎて、、

まず、愛情深い人、万年青が好きな人がやり過ぎてしまいます。ペットでもなんでも、構い過ぎてしまうんですね。ちょっとでも水が足りないのは可哀そう、と思って水をやり過ぎてしまいます。人でも、水は喉が渇いたら適度に飲めば健康ですが、いらないのにがばがば水を飲ませたら病気になってしまいますね。

他の植物との兼ね合いで、、

他の植物と万年青を一緒に育てていて、その植物が毎日や朝晩と水を欲しがる場合、ついついやり過ぎてしまいます。

春夏秋冬、生長期と休眠期の変化に合わせられなくて、、

また、日本には四季があり、春夏秋冬、気候が約3か月ごとにガラッと変わっていきます。万年青は春から秋にかけては生長期ですが、最近の夏の高温化により、真夏に成長が止まる真夏の休眠期がある場所が、太平洋側に出てきています。

 

枯れる、根を傷める原因

どうして水が多いと根を傷める、枯らしてしまうの?

春と秋の生長期、万年青がぐんぐん育っているときは、毎日水をあげてもそれだけ蒸散、吸収して水を消費するので問題ありませんが、真夏の休眠期のやり過ぎは、根が落ちてしまいます。

真夏の休眠期で水の蒸散、吸収が落ちている→毎日必要以上の水で根や芋が水浸し→空気が入らず酸欠に、また、水が暑さで高温になり、根が煮えてしまう→根が腐ってしまう

というように、水のやり過ぎが根に大きなダメージを与えてしまいます。

このダメージが大きくなり、根芋にダメージが貯まって、夏から秋に枯れてしまいます。また、枯れるまでいかないまでも、秋に植え替えをすると、根落ちといわれる夏に黒くなってしまう根の量で、夏場の水やりの結果が分かります。

★いつ乾くのか、いつ乾かないのか

春と秋の生長期はよく乾きます。特に、忙しい方で朝水をやったのに、帰ってから万年青を見たら用土が、もしくは万年青がカリカリになってた、という経験をするとついつい水が多くなります。もちろん、その生長期は正しいです。

それが、気温が30℃を超える、湿度が80~100%など高い湿度で蒸散しにくくなるので、こうなると水はあまり必要なくなります。じっくり観察すると、今までよく乾いていた万年青の用土が、乾きにくくなっています。ここでポイントとなるのは、そんな真夏でもガンガン生長していく若い苗、元気な苗は乾きはしっかりと乾きます。ここで、よく乾く苗に合わせていくと、生長が止まり、真夏の休眠期に入った万年青にとって水が多くなりすぎて、根腐れの原因になります。

 

深堀り! 一年間の万年青の育て方 生育サイクル 生長期と休眠期

 乾きが人によって千差万別 鉢、用土、置き場の湿度、日当たり、住む場所

また、万年青の趣味者は千差万別。鉢、用土、置き場の湿度、日当たり、風通し、住む場所、様々に違ってきます。

素焼き鉢では乾きやすく、植物が吸って乾いているのではなく、鉢が吸って乾いていきます。他に、楽焼きの鉢も素焼き鉢ほどではないですが、そうです。

用土の種類 水苔含む

土が多いほど乾きは悪いです。赤玉土、などは水を持ち、軽石、富士砂、のように微小な穴があいているもの、朝明砂、矢作砂のような花崗岩は乾きは早いでしょう。水苔もしっかりと水を含めば乾くまでに時間がかかります。一度乾くと水をはじくことがあるので、乾ききったあとの水やりは注意。万年青の表土の押さえとして水苔をやることがありますが、私たち豊明園では、一度ぱらっと振り水をして水苔に水を含ませてから水やりをします。水苔が水をはじくのを防ぐため。

7月11日 富士砂が白っぽくなってから水遣り、手前中央の一部を手で掘りましたまだ黒っぽい色になっています灌水は中止又はふり水。この状態では1日延ばして灌水します。

鉢の中心

鉢は外側はよく乾き、中心は湿りやすいです。伝説の栽培家である愛知県刈谷市の野村ツキエ氏は、鉢の中心に発泡スチロールなどを入れて、鉢の中心を乾かすようにしていました。

鉢の中心の根がついつい腐りやすい方はやってみてもよいでしょう。 7月10日 おもとの根っこ 根を良く見ると新根は鉢の縁に沿って伸びています。中しんには出ていません。

 

用土の大きさ

細かい方が水を持ちます。万年青では、鉢底から荒い底砂として大の花崗岩、軽石、次に中の花崗岩や軽石系統、上に小の様々な砂を入れることがあります。首元の新根が出るところは細かいもので水を持ちを多く、鉢底の水が乾きにくい場所は荒いもので乾きやすくと考えています。

置き場の湿度、日当たり、風通し

置き場の湿度は一定に思えるかもしれませんが、風がよく当たる場所は乾きやすいです。日当たりも、日が当たった方がよく乾きます。ベテランになればなるほど、自分のお棚の中で、この品種にはこの場所がベスト、という場所が決まっています。

住む場所

ハワイとタイのお客様は、年中万年青が伸びるとおっしゃっていました。場所によっては、ちょうど万年青の生長に良い28℃前後の場所では、気候によって水やりが変わる、ということは少ないですね。

日本では、太平洋側や、福島以南では、真夏の休眠期がある場所が増えてきています。それでも、高地や、涼しい風が入る場所では休眠期がなく、夏に成長は止まりません。自分の育てている場所が休眠期がありそうなのか、なさそうなのかも大切ですね。

 

深堀り!万年青の乾きの見方

 

休眠期に入った万年青は水を控える

休眠期に入った万年青だけ水を控えるために、私たちがやっていること。

毎日みていて、例えば10鉢万年青があったとして、乾いているものだけしっかりとした抜き水(鉢の底から水がダーダー流れるような水やり)をして、乾きの悪いものは飛ばす、もしくは振り水、葉水(パラッとふるだけの水、葉が濡れるだけの水、表土くらいしか水はかからず、鉢の中にはほとんど水は入らない)という方法で、次の水やりの時、よく乾くようにします。

重さを量って水をやる、という方法もあります。

 

夏以外の水やりは?

夏以外の水やりも、乾いたらやる、が鉄則です。ですが、枯らすことは少ないです。私たち豊明園の120年の経験から、真夏にパタッと枯れる、もしくは、夏の疲れ、根芋の傷みの症状がでる秋に枯れることが9割で、他の時期は少ないです。特に、春と秋の生長期は、やり過ぎに水をやっても万年青がどんどん吸うので問題ありません。秋に、夏に根を傷めた物は秋の生長期の吸い上げ、乾きが悪いのでわかりやすいです。

豊明園の水やりの基本

春 ほぼ毎日

初夏 30℃を超えると間隔は広がるが、ほぼ毎日から3日に1回。雨の日は伸びることも。

真夏の休眠期 3日に1回前後。

秋 2-3日に1回前後

冬 3日に1回から、2週間に1回。

乾きに合わせて、気候に合わせて変動しますが、平均するとこのような水やりです。

 

まとめ

万年青の枯らしてしまう原因の半数以上が、今回ご紹介した【水のやり過ぎ】です。植物の水やりの基本である【しっかり乾いたときに水をやる】ことを守れば枯らさずに上手に育てていけます。夏に30度以上、湿度80%以上で休眠期に入ることがあるので、その時は水やりをぐっとこらえて、乾くまで待ってあげましょう。

●動画解説【万年青の育て方 トラブル編】万年青が枯れる理由②水のやり過ぎ 真夏の休眠期

【万年青の豊明園】【Why do OMOTO die with TOO MUCH Water?】

 

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