万年青の乾きをみる
索引
万年青や、植物の多くは、良く乾いてから水をやる、これだけ守っていればよく育ってくれます。ですが、気候の変化や、用土、その場所の環境などで乾きはまちまちで、見極めにくいところもあります。その乾きをよくわかるようにするには、どうすれば
万年青の乾きの見方は様々にあります。
表土(砂、苔、土など)をみる、すこしほじくってみて、表土の下をみる、鉢底をみる、など。
また、万年青をよく観察していると、乾いてくると葉が少しだけ垂れてきます。そこでも、鉢の中が乾いてきたことが分かります。
乾きがもっと進むと、万年青の新葉が柔らかくなって、ピンとしてこなくなり、ふにゃふにゃになります。ふにゃふにゃになるとダメージは大きいので、そこまでには水をやりましょう。
季節や、温度、風、湿度で、万年青の水の吸い上げも変わってきます。20-30度の万年青の生長期は成長して体も大きくなるので水は一年で一番欲しがります。春や初夏、秋の生長期は水をやりすぎくらいでもいいでしょう。逆に、万年青が私たちが思っているより早く水を吸って、鉢がカラカラになることもあります。
湿度が低く、風も強い冬は、万年青は寒くて休眠に入っていますが、強風、寒風、湿度の低さから水を意外と奪っていきます。水やりに注意します。また、風よけや湿度対策をした方が水やりは少なく、管理が楽になるでしょう。
表土 富士砂、日向土、赤玉土
富士砂、日向土、赤玉土、のように、水がなくなると色が変わるものを表土に使うと、乾きがわかりやすいです。
国宝錦(こくほうにしき)7月27日下葉が枯れ始めました。富士砂の表面が少し黒色の色が見えます、まだ充分湿ッている状態です。
おもとの用土 天日干し
動画解説【万年青の育て方 富士砂】富士砂のメリットデメリット
万年青の乾きを見るために、水分で色の変わる富士砂を使う 【万年青の豊明園】【Planting OMOTO in FUJI-YAMA sand】
表土 苔
こちらも、乾燥するとカリカリになるのでわかりやすいです。人によっては苔の厚みが違うので、注意します。厚ければ乾きは悪いですし、水持ちもその分良いです。
万年青の豊明園の苔の乾き 水やりのタイミング
万年青の水やりはよく乾いてから水をやるのが基本です。では、どのくらい乾いたらやればいいでしょうか?その日の温度、湿度、日当たり、日の強さ(緯度)、風通しなど様々な要因で変わってきますが、なんといっても鉢の表面が一番わかりやすいです。
少し前に、鉢の表土に富士砂という乾きで色の変わる砂で万年青の乾きをみる、という動画をアップしましたので、説明欄に張っておきますのでこちらも参照してください。
今回は、苔の乾きの見方、万年青の豊明園では、ということで紹介します。
この日は、夕方ワラ灰をかけて、2日後の昼です。連日の40℃近い気温ですが、この日は振り水で一日伸ばして、次の日夕方に竹酢液をやっています。(なので、ワラ灰、一日乾かす、振り水、竹酢液、という感じですね。)
私たちの苔がどれだけ乾いてから水をやるのか、まずはその音を聞いてください。
これを軽く振り水をすることで苔を戻してあげるイメージで、振り水をしています。
ここまで乾かすのは真夏。春や秋の根や葉のぐんぐん伸びる時期はここまで乾かしません。おもと、環境も違うので、乾きの参考にしてください。
●動画解説【万年青の育て方】豊明園の水やりのタイミング 真夏のカリカリの苔
【万年青の豊明園】【Timing of mid-summer watering OMOTO Look at the moss】
表土の高さ
表土から鉢の縁から低く、ウォータースポットが大きなものでは乾きにくく、ウォータースポットがないような鉢では乾きやすいです。
鉢底を触る
一番勘違いしてしまうところは、
植木鉢は、表土は一番風をうけて乾きますが、実は鉢底や鉢の中は湿っていることがあります。底を触ることで表土以外はどうなのかをみます。
万年青の植え替えをすると、鉢の周りにしっかりと根が張り、鉢の中心部は根腐れしていたということがありますが、鉢の中心が一番乾きにくく、そこまで想像できると夏の根落ちは少なくなっていきます。
また、鉢の外側に根が張るということは、根は実は空気も欲しがっているということが分かります。