今回は、万年青の表土に【水苔】をのせる メリットデメリット についてお話します。
万年青の鉢植えの方法は、用土に土、砂利を使ったり、苔で巻いて植えたりと様々です。
万年青の趣味者は多くが砂利で植えて、水苔を表土に置くと思いますが、その水苔のメリットデメリットについて考えてみます。
水苔をのせるメリット
表土が乾きにくい
強い風、寒い風が吹く冬は砂利だけですと、表土が非常に乾きやすいです。また、生長期、新根のでる春や秋のそよ風と根が水を吸うことでも表土が乾きやすく、その時に表土が乾くと新根が止まってしまいます。そのため、表土の乾燥を防ぎ、特に新根を下すために水苔をのせます。
肥料が効きやすい
砂利よりも水苔の方が水を含むので、玉肥えをのせて水をやると、砂利の場合よりよく肥料分がでます。そのため、肥料が少量で良く効きます。
鑑賞のため
美しい水苔で飾り、化粧として載せます。
水苔をのせるデメリット
夏場に蒸れる
特に、水苔を厚くのせていると、真夏の高温多湿になったときに蒸れ、首元から病気、傷みが入ることがあります。首元は新根が出ることろなので一番弱く、真夏はそこだけ水苔を離したり、水苔を取ってしまう方もいらっしゃいます。
ここ最近の夏の異常気象に対応するように、傷みを防ぐため、水苔を富士砂などの水分で色の変わる用土に変える方もいらっしゃいます。
万年青の表土に水苔をのせるメリットデメリット まとめ
メリットは、
表土を乾きにくくして、春秋の生長期、新根が発根しやすくするため、伸びやすくするため
肥料の効きをよくするため
デメリットは、
真夏の高温多湿では、首元からの蒸れに注意します。
それぞれのメリットデメリットを考えながら、ご自分のお棚に合った万年青の植え方を考えてみてください。