1年間のおもとの育て方

おもとの育て方 基本集

おもとは日本の林に広く自生している植物ですので基本を押さえれば大変育てやすい植物です。特に注意する点として日陰で年に数枚葉をだし生育するので日光や肥料の与えすぎないことをおさえましょう。

 

動画解説 【万年青の育て方・年間管理】

万年青の生長期、休眠期、自生地から、水やり、肥料、病害虫、植え替え、置き場が決まります【万年青の豊明園】【OMOTO Calendar and Management】

 

・生育サイクル

春から初夏と秋の25-30度のころが最もよく生育する。

真夏は暑さで休眠することがあるので注意。冬は12月上旬から2月まで休眠。

・置き場

年間を通して、遮光ネットの下などの半日陰で栽培。4月下旬~11月半ばまでは遮光をやや強めにし、葉焼けの防止。(自生地は明るい林床)

日光に当てすぎると葉が堅くなり、葉焼けを起こすことも。

逆に、暗すぎると葉が徒長して、生育が悪くなり、葉の変化も出にくくなる

常にそよ風程度の適度な風が吹いていると徒長しにくい

・水やり

基本は乾いたらすぐに水やり。よく生育する4月中旬から6月末までは乾く少し前に水を与える。

冬、真夏は休眠するので、水のやりすぎに注意。

用土がしっかりと乾いてから水を与えるのがコツ。根も水だけでなく、空気を欲しがっている。

・肥料

万年青は年に葉を3-4枚育てるだけなので、多くの肥料は不要。

2月中旬-5月下旬。9月下旬-10月下旬に固形の有機肥料を少量づつ。

時期をずらしながら置肥。

 

NHK趣味の園芸さん2019.10月号に掲載した、豊明園監修の万年青の育て方を元に紹介しています。

栽培暦 (関東平野部)

栽培暦 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
生育状態 休眠---- 生育----------ーー----休眠ー生育ーーーーーーーー休眠ーーーーー

………………………………………………….開花…青実ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー赤実-ー

置き場 霜の当たらない半日蔭ーー風通しよい半日蔭(遮光強め)----------霜のあたらない半日蔭
日よけ 不要or昼前後に軽く遮光・直射を避ける。(朝日は問題ない)----・不要or昼前後に軽く遮光
水やり 乾いたらーーーーーーー乾く前にーーーーーーーしっかり乾いてから・乾く前にーーー乾いたらーー

20-30度が生長期なので、そのときはしっかりと水やり

それ以下、それ以上だと、だんだんと水の吸い上げが悪くなるのでそこに注意して観察します

肥料        有機肥料ーーーーーーーーー          有機ーーーーーー

水やり同様、生長期に肥料を置きます。暑すぎると根の肥料焼けの原因に。

病害虫

消毒

       スリップスーーーーーーーーーー          スリップス

スリップスは新芽を食べるので、新芽の時期にでる。スリップス、アザミウマに効くオルトランを

……………………………赤星病----------       赤星病ーーーーーーー

万年青の生長期は病気も虫も生長期。消毒のため、殺菌剤を中心に、[殺虫剤(虫が病気を媒介、豊明園では虫を見つけたらやるぐらい)]を月に1回ほど。赤星病の出る時期は月に2回前後。

植え替え      植え替え、株分けーーー               同ーーーーーーーー

※愛知県から関東平野部基準で作成しましたので地域により温度差をご考慮ください。

段組みが変になる場合

生育状態とからめて考える

まず、生長期と休眠期があります。

生長期と休眠期 水やり、肥料

最高気温が18℃以下になるとだんだんと冬支度で休眠に入り始めます。

夏は、最高気温が33℃以上になるとだんだんと生長が止まっていきます。そうなので、昔は豊明園のある愛知県岡崎も夏場の生長が止まることはありませんでしたが、最近のように40℃を超えるような気温ですとさすがに生長が止まります。その時は、水も吸い上げないので、水やりを減らします。(室内や、高地、東北、北海道などの夏が適温の場所では、夏も成長を続ける場所もあります。)

この時期に万年青がいらないと言っているのに水を上げると、根腐れを起こす原因になります。

生長期はどんどん水を上げて、根と葉をグングン伸ばしましょう。まず2月に根が動き出し、万年青の乾きが早くなるのが合図です。肥料も欲しがります。

8月か9月にも、吸い上げがまた復活するときがありますが、秋の生長のための秋根が伸びる時期なので、そこを見極めます。生育環境とその年の気候で大きく違うので、注意します。

生長期と病害虫、消毒

万年青の生長期は、害虫、病気の生長期!?でもあります。万年青の葉をなめるスリップスや葉を食べる虫の予防、赤星病などの病気は生長期に活発になりますので、消毒は生長期に多くなると思います。真夏の休眠期は同じように病気、虫も暑い??ようで、消毒頻度は少ないです。また、薬害が怖いので気をつけます。農薬を使う前に読もう!

植え替えはいつ?

基本は春と秋です。植え替えにはメリットデメリットがありますので、時期を選びましょう。

動画解説 植え替えのメリットデメリット

真夏の植え替えは傷むことがあるので、気をつけましょう。

気温が20-25℃ほどの高い方が、植え替えの刺激で新根が出やすいですが、それ以上高くなると用土の変化、環境の変化で万年青を疲れさせる、傷ませる原因にもなるので気をつけましょう。

豊明園では、夏以外は植え替えをしていますが、冬場は寒くて新根の出が悪い、出ないので活着に時間がかかります。

春と秋の人も気候が良いとき、(エアコンや暖房を使わない時期)がよいので、その時期にしましょう。

生育期と置き場、日よけ

まず、万年青の自生地は、明るい林床が一番生長がよいです。直射日光が当たっても葉色は悪くなりますが生育しますし、暗い場所も生育します。ですが、ベストは朝日が入り、明るい木洩れ日が一日中あるある程度の水はけのよい場所がベストです。

そんな自生地を思い浮かべて置き場と日よけをします。自生地では万年青は移動できませんが、人間が管理することで、よい環境を作ってあげます。

生育期は場所と日よけで朝日は当たり、午後からは建物の陰になるようにします。

冬場は木陰のように、霜が当たらない方が元気に育ちます。

 

梅雨、台風、霜など

梅雨

長雨に注意。豊明園では1日ほどは当てますが、雨に長く当たりすぎると病気がでやすい。ビニールをひいて、雨よけします。

台風時

ものが飛んでくる、とばされるので、室内か、しっかりとした囲いをする、飛ばないようにくくり付けておく

台風前と台風後の対策

真夏

もし室内に管理される場合、冷房、扇風機の風が直接当たらない場所へ。外に出すときはよく慣らす

人が暑いと思うので、ついつい水をやりすぎてしまう。ここが一番の失敗するところ。真夏の水のやりすぎ→根腐れ。万年青の生長をみて、止まってきだしたら、水やりをへらす。数があると難しいのが、若いものや強い木は夏も葉が生長するので、それらだけは水を少し多めに。

冬の霜

当ててもよいが葉色が薄くなる。豊明園ではなるべく数回だけあてるように管理している。当たりすぎると弱いものは淘汰されていく。

実際、慣らせば-30度までOKだが、まずは軒下などが安全。

冬の強風、寒風

葉焼けの原因。葉焼けは春から秋の日光による葉焼けと、冬前後の強風、寒風による葉焼けがある。乾燥した風が葉の水分を奪い、葉先、縁が焼ける。

風よけで防げる。

暖房

外で育ているが、冬、寒いのは万年青によくないと室内に入れる方がいらっしゃいます。あまりここで温室育ちをさせると木が弱くなり、夏に弱くなる。暖房が効いた部屋より、少し寒い、外の空気に近い方が春の伸びはよい。

逆に、常に室内なら問題はありません。