おもとの交配 時期
おもとの花
おもとの花
5月下旬の今の時期、おもとの交配や実を付けることについての
問い合わせがとても多いです。多くの地域で、花芽が上がってきていますね。早い方では、5月の中旬には上がってきていて、交配を始めた方もいます。豊明園(愛知県岡崎市)では、5/15には最初の交配を始めていました。
『つくし』のような万年青の花おもとの花芽
上の写真のような、大きな『つくし』のような形の花芽が上がります。大葉などの大きい物が中心で、羅紗などの小さなおもとでは花芽はまず上がりません。獅子や千代田、縞甲などは花芽が来る品種が多いです。
万年青の実の付け方
花芽が上がって少しすると、つくしの部分が少しづつ黄色くなってきます。そして、蜜がでて、独特なにおいがすると思います。そうなると交配、受粉の適期です。
実を付けるだけなら、柔らかい筆でなでてやれば付きます。蜜の匂いのある時は、毎日、優しくなでてください。他のおもとにも花芽が上がっていれば、交互になでると、実は付きやすいです。自家受粉が付きにくいおもとがあるため。
6月4日おもとの花 蜜がプックリと出ています。
雄しべを雌しべに交配した様子。
おもとの交配 実際・深掘り
まだ蜜が出ていない花
交配したい場合は、
♂にしたいおもとの花粉をとって、
♀の蜜の出ている柱頭につけてやります。
蜜のでている柱頭 めしべ
蜜のでている柱頭 めしべ
柱頭の周りに、6個の花粉 おしべ がつく、一つ一つが花で、花が沢山ある穂の状態になっている。蜜が良く出ているときに花粉をつければまずうまくいくはずです。
※蜜が出ない ときは・・・
まだ時期がはやい、もしくは終わってしまった。水やりが少ないかもしれません→水をたっぷりやる。部屋が乾燥している 乾いてしまいます。
交配成功かどうか
おもとの花芽 6月16日交配出来た花芽は膨らみ始めました。薄茶色の部分の花芽は実りません。 実になる部分は青く膨らんでいて先端に雄しべの花粉が付いています。
おもとの実 品種 五大州(ごだいしゅう) 7月30日写真
実には肥料が必要
これから青い実が7月前後に出来てきますが、肥料が足りないと実がつきません。人でいう出産と同じくらい、体力を使いますので、
実を付けたいおもとは1年前からこまめな肥料で力を付けておきます。
これから来年花芽を出したいおもとには
今しっかりと肥料をやっておくことが大事です。
やりすぎには注意!
30℃過ぎたら新しい肥料は私どもは絶対に置きません。
極薄い液肥はやることがあります。
おもとの実 外輪山(がいりんざん) 11月29日の写真
徳川家康公も実を付けて楽しんだおもと
400年前の寺社に実付きのおもとが沢山残っています
是非楽しんでください
参考ページ 万年青の実の付け方