おもとの育て方 7月 岡崎市

 

 

 万年青 夏 愛知県岡崎市 豊明園 栽培管理

 

2019年7月3日 豊明園第一温室 温室内は3日目の換水で管理しています。

アク水(灰汁)も換水時に行います。

夏の作の基本 7月編

水やり

7月中の水やりは暑さのせいで難しいです。30℃以下で、寒冷紗などの日よけで直射日光が当たらなければ、乾けばしっかりと水をやれば、葉はまだまだグングン伸びていきます。

35℃を超えるような日や地域もあると思います。そうなれば、なるべく水をやり過ぎないようにします。万年青によっては、夏の暑さで休眠をして、水の吸い上げが極端に落ちるものがあります。そういった万年青ではよく乾いてから水をやらないと、根腐れのもとになってしまいます。

人間と同じで、空腹になったらご飯を食べれば健康ですが、お腹一杯なのにまだご飯を食べて、それが何日も続けば病気になってしまいます。同じように、良く乾いてから水をやらないと根腐れになるので気をつけましょう。

 

直射日光もつよいので、昼中の水やりは避けた方がよいでしょう。上げた水が、直射日光で熱をもち、根を傷める原因になります。豊明園では、夕方の水やりか、まだ日も上がらない早朝の水やりにして、昼中の直射日光の強いときには水がよく乾いているようにします。

振り水 パラ水

名前の通り、軽くふっただけの水や、ぱらっとかけただけの水のことです。真夏になると暑さから水やりの判断が難しいときも出てきます。今よりも朝やった方がよいかな、夕方やった方が良いかなと迷ってしまうときに振り水だけにして、表面、首元にさっと水をかけ、半日、一日水やりを伸ばします。水の多すぎを防ぐ一つの方法です。

 

日よけ 採光

万年青は半日陰を好む日陰植物です。明るい日陰が一番手間がかからずに育てることができます。西日も朝日がしっかりとれれば、さえぎっても大丈夫です。

豊明園 外棚
ダイオネット目が粗い市松模様で通風がよく丈夫、シルバーなので太陽光線を熱に変えず反射し、万年青の苦手な夏場でも涼しい日陰が得られます。2段にしてます。

市松約1.6cm目 遮光率40~50% 暑くなりダイオネットを購入される方が多く見えます。50m。1mから切り売りもしています。

 

太陽(たいよう)7月16日下葉が枯れ始めました。

羅紗などの芸の強いもの、虎や矢筈、図などの柄物はある程度しっかりと日にあててやると芸はよりよく、柄はより冴えます。朝日をよくとることで柄の反応はよいです。

ここは塩梅(あんばい)なのですが、日が強すぎると凝ってくるといって、葉が厚く、堅くなりすぎて葉の伸びが悪くなります。また、獅子などは葉が厚くなりすぎて、巻きが悪くなるので、ご自分のお棚にあった、よい採光を、その年の気候と相談しながら調整しましょう。

おもと棚
家の東面にそつて作ってあります。棚は木製、パイプは3本

おもと棚
家の東面にそつて作ってあります。日が当たると遮光ネットを張ります。傾斜があります。又長雨が当る場合ビニールもセットしてあります。

置き場

日よけとかぶりますが、直射日光が昼間から夕方まで当たらない場所がベスト。

風がよく通る場所ならよくできます。

暑さ対策
扇風機は首ふりさせず一定の方向に向け風を送ります。風の流れを作ります。

 

肥料 アク水 微量要素 竹酢液

置き肥は豊明園では一番遅くて6月初めで終わります。豊明園のある愛知県岡崎市では、5月ぐらいから30℃を超える日があるので、そうなったら肥料当たりが怖いです。

そうなので、7月は置き肥はなし。春から初夏に置いた置き肥は豊明園ではそのままです。カスがでるので、取り除いてもよいでしょう。

その代わり、天気の良い日にごく薄い液肥 スーパー1を10000倍でやります。

また、微量要素 竹酢液も1万倍でやります。アク水もやりますが、これらは混ぜない方がよいです。

消毒 病害虫

月に2度前後、殺菌剤を散布します。殺虫剤は0-1回、虫の様子を見ながら。この時期は高温になるので、高温や直射日光による薬害が出やすいので注意。

植え替え

この時期はしません。暑さで葉が落ちやすいのと、植え替えて突然枯れるものもあるので、気をつけます。もし、どうしても植え替えをしなければならないときは、植え替えた後はしっかりとした日陰でいつも以上に気温、日光によく慣らしてから、棚に戻します。

 

 

7月26日 豊明園第一温室

2019年7月3日 豊明園第一温室 引越しおもと・江戸万年青の展示

2019年7月9日 豊明園 外展示棚

7月3日 よしづ・ダイオネットで遮光

 

7月11日 豊明園第二温室 全開

南日本では本格的な梅雨期です。オモトが高温多湿のため休眠に入り真夏です。できるだけ乾燥気味に管理します。風通しの良くしておきます。

 

潅水  水の管理

7月 水温が高くなるので、よしづをのせて管理しています。

 

ホースの水が熱湯になるので、気をつけます。水を出す時には、しっかりと水が冷たいことを確認してから上げるようにします。

豊明園では、夏場は夕方の水やりが多くなるので、ホースの中が熱湯になり、危険です。同じように、マンションのコンクリートの上のホースなどは気をつけます。

7月22日 つまようじと富士砂の色の変わり具合を見て換水時をきめます。

まだ天候が安定せず、みずやりのいちばんむつかしい時期です。その日の天候と、鉢の乾湿によって判断します。温度と湿度の高い日は、水を控えて渇き気味にしておきます。しかし晴れた日はたっぷりと水をやります。高温情報が出るころの潅水は夕方にきりかえます。

7月22日 重さで水分量を記録 テストしています。

採光

7月11日 豊明園 外棚 日差しがきつく早朝よりダイオネットを張る。

梅雨明けとともに日差しが強くなりますから、採光は朝のうち2時間くらいで充分です。あとはよしずやダイオネットなどで日覆いをします。

7月26日 豊明園 外棚 雨上がりの朝7時

雨上がりの際、葉の芯に水がたまっていて、そこに強い日光があたり、水が煮えてしまうことがあります。

 

7月3日 太陽殿の虎(たいようでんのとら)虎柄の系統はなるべく採光の時間を長くとる。この場所は9時30分まで直射の場所で管理。採光時間は4時間30分。

通風

7月15日 扇風機で通風

この時期は「風でオモトをつくる」とまでいわれています。できるだけ風の通るようにし、オモトが蒸れないように涼しくしてやります。風通しの悪い場所では、オモトに赤星病やカイガラムシがつきやすくなります。また芋が蒸れて傷んだりもします。

施肥

7月29日 アク水(灰汁)潅水時に行います。

肥料は置き肥えは中止します。液肥はごく薄いものを月に2回ほど、灰汁(わら灰)をうすめて換水するときに混ぜておこないます。

病害虫の予防と駆除

高温多湿が病害虫にとっては最適な条件になり、オモトにつく害虫のすべてが、最も活発に活動する時期です。オモトにしょうじょうが出ていない場合でも予防の農薬散布が必要です。おもに出る病気は赤星病、害虫はスリップス・カイガラムシ・ナメクジなど。薬剤散布する場合薬剤はそれぞれ薄め方が異なりますから、注意書をよく読んで、濃度をまちがえないようにしてください。

7月8日 実が膨らみ始めています。実にも縞柄がわかるようになってきました。

 

7月9日 新芽が勢いよく伸びています。

7月16日 おもと根の状態 

35℃を越える暑い時期、新根が勢い良く伸びています。今回鉢から抜いたおもとに根落ちがなく安心しました。
水遣りの間隔を注意しワラ灰や竹酢液を定期的に使用しています。

7月21日 新生殿(しんせいでん)新根や根毛も沢山出ています。細く黒い根は落ちます。又3年葉は新根が葉を割っているため右下の葉は落ちます。植え替えしない場合は葉が持つこともあります。

7月21日 おもとの根っこ左のおもと、3年前の根っこは黒い色をしていますが、次根の先は白色の根っこになっています。これは前作者から用土が変わって元気な根っこになっています。中・右のおもとはパミスと矢作砂の混合植えです。白くきれいな根っこになっています。根っこの色も用土により色が変わります。

7月22日 縞獅子の根っ子、元気に伸びています。子供が出てきたので下葉の色が変わってきています。

 

7月24日 愛玉殿(あいぎょくでん)の芋吹き 葉がしっかりしてきました。

7月26日 今年の芋吹き苗

 

7月5日 3月に種まきして葉がでてきました。

7月17日 実生、柄がはっきりわかる。

 

7月30日実生の鉢上げ

夏の作の注意点

水やりのホース

ホースの水が熱湯になるので、気をつけます。水を出す時には、しっかりと水が冷たいことを確認してから上げるようにします。

豊明園では、夏場は夕方の水やりが多くなるので、ホースの中が熱湯になり、危険です。同じように、マンションのコンクリートの上のホースなどは気をつけます。

熱湯をかけると1~数日で万年青はとろけてしまいます。

雨上がりの後の日

雨上がりの後、空気も綺麗になり、日光の光線も強くなっています。

葉の芯に水がたまっていて、そこに強い日光があたり、水が煮えてしまうことがあります。葉の芯に、熱湯ができることになって万年青を傷めることになるので気をつけます。私たちは雨から日がでたらすぐに日よけネットを引くようにしていますが、お仕事で外に出られている方は、ネットを引いてから朝出ていくようにしましょう。

扇風機で通風

夏の暑さから、太平洋側では扇風機を回すお棚も増えてきました。(電気代も強で24時間24円、弱で24時間12円 参考値、各位調べてください。)

この時に、直接万年青に風が当たるとそこだけ乾燥し、水切れによる葉焼けが起こることがあります。葉の白い覆輪や虎、図がなりやすいので注意。

私たち豊明園では、お棚下に当てたり、万年青の横に風の通り道ができるようにして、万年青に扇風機の風が直接当たらないようにしています。

風が止まってしまう場所や、蒸れる場所では病害虫も出やすく、根も蒸れて落ちやすくなります。

おもとの実生   洗面所において生育状態を見ています。

置き肥 液肥など

肥料をやる場合、7月では気温が30℃を超えていることも多いでしょう。肥料当たりが出始める頃です。私たちは肥料の置き肥はもうやらずに、ごく薄い1万倍ほどの液肥を2週間に1-2回やります。35℃になってきたら頻度を低く。

豊明園では、置肥はそのままにしておきます。カスが出やすいので、夏前に置肥を撤去するのもありだと思います。

逆に、ワラ灰、微量要素、竹酢液を定期的にやります。

病害虫の防除と薬害

この時期、病害虫も非常に活発に動きます。万年青を食害する虫は多くないですが、スリップスなどにやられないように殺虫剤を、

病気も出ることがありますので、殺菌剤をやるとよいでしょう。

ここで、薬剤散布の注意点!生長期と暑い時期の薬剤散布では薬害は出やすいです。日が強いとき、気温が高いとき、に薬害が出て生長障害、奇形がありますので気をつけます。

また、雨がすぐに降るときは薬剤が流れて意味がなくなったり、風が強く、風下に洗濯物、車、人などがあるときは思いもよらない被害になることがありますので、気をつけましょう。

柄が出ない

こればっかりは諦めないといけないときがあります。その年の気候で、曙、虎、図、矢筈などが出にくい年、出やすい年があります。

また、図や虎の一部では、完全に消えてしまうものもあります。これらも、諦めずにやっていると子にひょっこり現れることもあるので、一年、柄が悪くても気にしないようにしましょう。

曙、虎、矢筈などは、絶対に柄がでるものがあるので、一年だめでも、来年は作場の日当たり、肥料を改良していけば、必ず柄は戻ります。

白雀(しろすずめ)この時期になると自然に下葉が枯れてきます。新しい葉と変わります。おもとの生理現象。白い部分は午前中の採光を強めて管理すると白さが鮮やかになります。

 

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