力和 (りきわ)

分類    羅紗系統
作出年代  昭和15年
登録    昭和50年
作出者   杉山力蔵(愛知県)
命名者   杉山力蔵・竹内金輔・岡田和吉(愛知県)
登録者   杉山力蔵・竹内金輔・岡田和吉(愛知県)
作出地   愛知県

この品種の魅力は、「力和」でしか味わえない芸、丸葉の可愛らしい姿、その変化と、たくさんあります。杉山力蔵氏と岡田和吉氏が共有したため、『力和実生』と呼ばれ親しまれてました。昭和48年に待望の覆輪が完成。実生時代から常に人気で、三河地方では当時100万円以上の値が付いて、喧嘩するほどの奪い合いだったそうです(豊明園2代目談)。

「力和」は性質が丈夫で葉繰り良く、成長も早いので作りやすい品種です。肥料、採光は普通から強め。作出された当初、数がないので大事にしすぎたのか、よく凝って(親木になり新芽の成長がほぼ止まってしまうような状態。芸の激しい木に起こりやすい)なかなか殖えないものでした。また、凝るまでいきませんが、完成木まであとちょつとというところで子が出てしまい、栄養を取られて成長が遅くなることがあります。改善するために、親木になる前には肥料を少し多めにし、日を柔らかくすることで凝りにくい作を心がけるようにしましょう。また、美術木に仕上げるために、子が出始めたら根が少なくても株分けしてしまうという方法もあります。

力和 (りきわ)1年生 丸型で愛嬌ある姿は人気が高い。

丸葉の中に、「力和」でしか見られない独特な雅糸竜をみせる羅紗の横綱品種。これまでの羅紗品種に、これほどの丸葉と芸を見せるものがなかったので羅紗人気が沸き立つきっかけとなった品種でもあります。丸葉の愛嬌良さと、葉全体に昇雅糸竜がマッチして忘れがたい魅力を感じさせます。

野生のおもとからすると、この丸葉までには大変な月日が掛かり、とてつもない進化を遂げています。今までも丸みのある品種はありましたが、葉幅が広く丸みがある、葉先が丸いというもので、完全な丸葉のおもとはありませんでした。円のような丸葉は実生家の念願でもあり、新しくおもとを始める人にとってもこの丸葉は気になる存在です。

芸についてみれば、その丸葉にのる芸が並じゃない。芸がこの「力和」からより重視されるようになったのも、その変化の面白さに皆が引き込まれたからです。幼子の手のような可愛い丸葉から、熨斗葉を見せ、親木になると「力和」独特の雅糸竜をみせていく。完成木の素晴らしさは言うに及ばずです。

作出者・ 杉山力蔵氏と岡田和吉氏が共有で持っていたため、二人の名前から一文字ずつとり「力和」という名前で親しまれてきました。約30年間かけてようやく待望の覆輪が回り、その人気は凄まじく、大勢の人が力和1本で莫大な利益を上げました。現在も羅紗品種で不動の地位を占めています。

丸葉などの広葉は縞が美しく見えるので、覆輪だけでなく縞や縞覆輪の「力和」も人気があり、覆輪より縞のほうが人気の出る逆転現象もおこっています。縞覆輪は非常に希少で覆輪の10倍前後の価格。また、芸は同じかそれ以上とも言われる青は、非常に安価で人気です。覆輪が回らない縞柄の「力和」同じ芸でも華やかな雰囲気に変わる。

万年青 力和の話

万年青の葉芸 力和