万年青の病気 軟腐病
おもとの病害虫と防除
ここ10年前からおもとの芯が抜け、倒れる病気が現れてきました。病菌で芋の部分が腐敗する原因はいろいろあるようですが、それを区別することは非常に困難かと思います。まだオモト界では対処する農薬がはっきり分かっていません。症状が現れてから8日前後で進行します。
軟腐病 1日目 表側
まだこの時では全体に色がうすく変わるのが分かるだけです。
少し葉の根元の色変わり、良く観察しないとまだ分かりません。
軟腐病 1日目 裏側
この時にランセツトで芋を切ると上の部分(首元)だけ傷んでいます。下の芋の状態は白色です。
軟腐病 3日目 表側
下の葉3枚色が変わりだす。
3日たつと全体の色が薄くなり症状が見つかります。
軟腐病 3日目 裏側
根元が少し黄褐色になり、色艶がなくなります。
軟腐病 3日目 裏側
根元が少し黄褐色になり、色艶がなくなります。
軟腐病 6日目 表側
新根は元気な状態。
古根は色が全体にあせている。
軟腐病 6日目 裏側
根元が少し黄褐色から赤みをさす。この時ランセツトで芋を切ると全体に痛みが侵攻しております。
軟腐病 8日目 裏側
軟腐病 8日目
8日目に入ると菌が全体に周っています。焼却処分
◎対処法
風通しをはかり高温多湿状態にしないこと。
鉢と鉢の間隔を広くとり、風通しをよくすると発病が少なくなります。
オモトには肥料の量を多めに与えない。
(私の見た範囲では肥培管理している木、冬季過保護に管理する問題と思われます?)
〇農薬
フザリウム、ペニシリウム、シリンドロカルポンはベンレート、ダコニール、
オーソサイドの1000倍液がが効果的です。
疫病菌やピシューム等のそう菌類対策として、リドミルを使用、多用すると抵抗性、が起こります。
スターナー 1000倍 6月末~9月中頃まで20日おきに散布
バリダシン 1000倍 (フザリウム菌) 4月~6月
予防にワラ灰・竹酢液など使うと病気の発生が少なくなります。
おもとの病気
立ち枯れ病、軟腐病、すっぽぬけ、てっぽう、地域によってそれぞれですが、
下の根はよいが、葉と芋の間の新芽や新根から腐り、病気が入り、急に枯れてしまう病気。夏の暑さ、蒸れのある時期にでる病気で、肥料が多い、化学肥料が多い、風通しが悪い、お棚環境がきれいでない、水が多い、蒸れるなどの条件がそろってくると出やすい。肥料の多い場所から動いてもなりやすい。葉の色がぱっと変わり、そのままにしておくと、新芽をもつとすっとぬけてしまうことから、すっぽ抜けとも。
この病気は夏場水をやりすぎない、風通しをよくする、肥料を控えめ、もしでたら隔離して焼却(鉢も砂もすべて)などで抑えることができますが、
バリダシン液剤5が特効薬になるかもしれない、といわれました。
バリダシン(キュウリ立枯病、レタス腐敗病、白菜軟腐病などに用いる。茎葉に吸収され、導管内の細菌増殖を抑制)を使うようになってすっぽぬけが減ったそうです。
この病気を良く見ていくと、維管束の部分が特に赤くなっているのが特徴です。
その維管束?に沿って病気、赤い部分が広がるので、薬の効き方が、導管内の細菌増殖を抑制なので、この病気には特効薬になるかと思いますが、まだ実験段階なので自己責任でやってみてください。
おもとの病気 軟腐病の進行状況
軟腐病 の初期から5日目
全体に色が少し変わるのが分かります。中の葉の色変わり、まだ全体に緑の部分が残っています。
株元の部分が特に色の変色が見えます。
オモトを抜いてみる。
上部を切り開いたところ。維管束の部分が特に赤くなっているのが特徴です。
その維管束?に沿って病気、赤い部分が広がるので、薬の効き方が、導管内の細菌増殖を抑制なので、この病気には特効薬になるかと思いますが、まだ実験段階なので自己責任でやってみてください。
バリダシン液剤5
http://www.greenjapan.co.jp/validacin_e5.htm
首元からおって維管束の部分を見てみる、全体は白色、手前側の一部色の違いがでてきています。