おもとの病気 赤星病

万年青 病気 赤星病 対策

おもとの病害虫と防除

◎赤星病(葉ボチ)
葉に発生する病気で、最初は葉の一部が丸く色あせて淡白黄色の斑点が現れます。やがて中心部が赤褐色に変わってきます、大きさは1.5cm位となります、古くなると中央部が灰白色となって病斑上に黒い小さなつぶつぶを作ります。 病気の発生は春・秋の季節の変わり目に発生しやすいです。ハウス栽培の場合は早めに発生します。

赤星病 基本情報

宿主 オモト(万年青)
Rohdea japonica (Thunb.) Roth
病名 赤星病
病名読み akahoshi-byo
病名異名 斑葉病, 点々病, 斑点病, 赤ボチ病
病名英名 Leaf spot
病原 Sphaerulina rhodeae Hennings & Shirai
文献 南部信方:病虫雑 1(2):241, 1914(大3)
原 攝祐:実験作物病理学:860, 1930(昭5)

病原のところにSphaerulina rhodeae とありますが、万年青のRohdea japonica で最初に見つかった病気でしょう。

1914年(大正3年)にすでに発表され、古くからの病気です。ある文献には1900年(明治33年)に出版されたとするものもある。

 

赤星病はたくさんある??

赤星病と聞くと、果樹の赤星病や他の植物の赤星病を思い浮かべる方もいるかもしれません。実際、インターネットで赤星病を検索するとまず果樹の赤星病がヒットしてきて、それをみても万年青の赤星病とは全く違った症状、病原菌になっています。

この病気の名前は、赤い星のような病斑がでるものでは同じ赤星病としていることが多いです。そのため、植物の病気を調べる時は、【宿主の万年青】と、病気/症状である赤星病で調べないとヒットしてきません。

病原菌一つに対して、宿主は一つ?

これは、そうだったり、そうでなかったりします。病原菌がその植物にのみに侵入するものと、多くの植物に侵入するものがあり、病原菌一つで宿主はたくさんという場合もあります。今回の赤星病の原因菌、Sphaerulina rhodeaeは万年青で最初に発見されましたが、この菌が他の植物を犯すこともあります。他の植物が万年青の親戚、例えば中国や台湾、タイなどにある万年青の亜種や非常に似た系統では同じ病気になる可能性は高いでしょう。また、同じアスパラガス科(キジカクシ科)でも同じ病原菌に犯されるものもあるかもしれませんね。

実際、万年青に褐色円斑病を引き起こす Penicillium gladioliは、Gladiolus グラジオラスで芋腐れを引き起こす病原菌だが、万年青、リンゴ、ミカン、サツマイモ、タマネギでも感染することがわかっている。(粕山新二ら:日植病報 54(3):354, 1988) 褐色円斑病は岡山県のハウス栽培の切り葉 生け花用のおもとで多発した。ハウスの多湿栽培が原因ではないかと言われている。岡山県農業試験場の論文

 

Sphaerulina rhodeae は、子嚢菌門(しのうきんもん)に属する。

菌界に属する分類群の一つであり、担子菌門と並ぶ高等菌類である。減数分裂によって生じる胞子を袋(子嚢)の中に作るのを特徴とする。

子嚢菌門界の中の分類群で、微小な子嚢(しのう)を形成しその中に減数分裂によって胞子を作るのを特徴とする。担子菌門 とともに真菌類中の大きな部分(70パーセント程度)を占める。例として、酵母出芽酵母分裂酵母)、カビアオカビコウジカビアカパンカビ)や、一部のキノコアミガサタケトリュフ)がある。

構造の単純なものは酵母のような単細胞生物から、糸状菌まで、子実体を全く形成しないものから複雑な構造の子実体を作るものまで、その形態は多種多様である。子実体としてはかなり大柄なキノコを作る例もあるが、大部分のものは、ごく小型の子実体を形成する、目立たないものである。それらは往々に微小菌類と言われる。

藻類との共生体を形成して地衣類となる菌類も大部分がここに含まれる。

多くのものでアナモルフが発達し、無性胞子として分生子形成を行う。無性生殖だけで繁殖する、いわゆるアナモルフ菌(不完全菌)類も大部分がここに含まれると考えられる。アオカビコウジカビなど、むしろ不完全菌の姿の方がなじみのあるメンバーも多い。

出芽酵母やコウジカビなどは発酵関係で多くの利用がある。またうどんこ病菌やタフリナ(天狗巣病菌)をはじめ多数の植物病原菌を含む。ヒトの病気の原因になるものとして、白癬菌水虫)、膣炎や皮膚炎の原因となるカンジダ、アスペルギルス症を起こすコウジカビ属菌などがある。カリニ肺炎の病原体Pneumocystis carinii は従来カリニ原虫と呼ばれてきたが、現在では子嚢菌に近いことが明らかになっている。

分子時計によると、子嚢菌は先カンブリア時代の5億年前から6億年前に生まれた[1]。wikiより

また、糸状菌(しじょうきん。英語 filamentous fungi)に属する。

糸状菌は分類学上の階級(カテゴリー)では無く菌類のうち、菌糸と呼ばれる管状の細胞から構成されているものの総称。

糸状菌は、空気中、水中などの様々な場に生息している。とりわけ、土壌中には十万種以上存在すると言われ、放線菌より数が多く、土壌微生物の中で最も多いものである。

糸状菌は動物の病原体にもなる

糸状菌には皮膚病呼吸器系の疾患などの感染症気管支喘息などの病気の原因となるものがある。例えば、水虫(白癬)は白癬菌による皮膚病のひとつであり、アスペルギルス症は肺の病気のひとつである。

糸状菌は植物病にもいる

糸状菌は作物や樹木など、植物の成長を阻害することでも知られ、農家や園芸家などでは嫌われている菌である。

糸状菌による病害の種類は数多くあり、主なものに青かび病赤枯病溝腐病いもち病、糸状菌性やさび病菌による赤衣病赤星病灰色かび病赤焼病イエローパッチ萎黄病萎凋病うどんこ病紫かび病輪紋病灰斑病角斑病、糸状菌性による褐色腐敗病褐色円斑病褐色円星病褐点病褐斑病せん孔褐斑病褐変病褐紋病株腐病がんしゅ病などがある。

糸状菌は食品工業での利用もされる

糸状菌の内、キノコとよばれる大型のものは、食用に用いられる。

カビと呼ばれるものも、病害や食品の変質などの害を起こすものばかりでなく、蛋白質セルロースの分解、脱水などの作用を食品加工に利用する例も多い。は、その代表的なもので、日本酒味噌などの製造に用いる。例えば、泡盛焼酎アワモリコウジカビで生産されている。中国白酒トウチと呼ばれる大豆加工品も主にクモノスカビなどの糸状菌の作用を利用して風味を出す。チーズの一部や中国ハムの独特の風味を出すためにも糸状菌が用いられる。

なお、酵母も真菌のひとつであるが、管状の細胞をもたず、糸状菌ではない。

医薬品製造などにも用いられるが、詳細はカビを参照。

wikiより

※フザリウム(菌類/カビの一種。植物の腐敗菌としても有名だが、人の病原菌、養殖魚、エビ、昆虫に寄生するものもある)

 

防除方法と薬剤

発病葉は早目に取り除いて、子の胞子の飛散を防ぐために、焼却処分して頂きます。これらは予防薬で、新しく植物に付着した菌糸の成長を止める、胞子を止める薬剤です。ベンレートだけは予防と治療にも使えます。
薬剤
○マンネブダイセン水和剤     500倍
○ベンレート水和剤     1.500倍
◎オーソサイド水和剤     1.000倍
◎キノンドウ水和剤      500倍
などの薬剤に展着剤を加えますと効果的です。
7~10日おきに数回連続して散布します。朝夕の涼しい時に散布してください。(半日くらい雨が降らない天候の時に散布してください。)
病葉に抗体ができますので農薬を時々かえること。農薬は説明書をよく読んで希釈倍数を確認すること。

薬剤

◎ダコニール1000水和剤     1.000倍
◎サプロール水和剤     1.000倍
○トップジンM水和剤      1.000倍
農薬は数種類交互に散布すると効果敵です。

赤星病 発生初期

赤星病(葉ボチ)

葉に発生する病気で、最初は葉の一部が丸く色あせてオレンジ色の斑点が現れます。(右上の丸い所3カ所)中心部が赤褐色に変わってきます、大きさは1.5cm位となります(右上の部分)、古くなると中央部が灰白色となって病斑上に黒い小さなつぶつぶを作ります。

 

赤星病 葉に発生する病気で、最初は葉の一部が丸く色あせて淡白黄色の斑点が現れます。やがて中心部が赤褐色に変わってきます、大きさ1.5cm位となります、古くなると中央部が灰白色となって病斑上に黒い小さなつぶつぶを作ります
病気の発生は春・秋の季節の変わり目に発生しやすいです。ハウス栽培の場合は早めに発生します。

病班の出ている葉は全部切り取ります。病気の葉を切り取り消毒。

おもとの管理 赤星病

赤星病 発生後期

赤い病斑がでている。出る時期は、冬の寒い時期以外はでてきます。春から秋にかけて、湿度の高い場所ででやすい。20~28℃で、一気に広がり易いので、その時期になるまでに根絶することが大切です。一番の方法は、写真のように、葉‘元’から切ってしまうこと。病斑のでている葉はすべて感染していると考えて、元から切ってしまいます。

病気が出ている場合、他の病気でも同じですが、病気の葉、すべて切ってしまって、切った葉は焼却処分。焼くのが一番。その後、その温室を消毒します。

できれば、春の新芽がでる前に切っておけば、新芽に移ることが無くなります。なので、秋から春先までにすませましょう。今年の葉には病斑がでていませんが、去年葉も出ている場合は、その葉も切り、丸坊主にして新芽を出させます。

他にも、化学肥料を多くやっていたり、水の跳ねかえりで土が葉に付く場所、切った葉を片付けずに置いても病気が出やすくなるので注意。

赤星病 発生後期

 

 

全般的なおもとの病気対策

万年青は人間と同じで、木自体に勢いがあり元気があれば多少の病気がきても病気にかかることはありません。農薬などで直接、カビやバクテリアなどの病原菌を殺す前に、万年青自体を健康的に強くして、多少の病気にはかからない健全な苗を作りましょう。

合馬竹酢液 3000~5000倍を週1回~2週間に1回  価格 1500円

『竹酢液』(ちくさくえき) 竹酢液をおもとの水やり用の水に、3000倍から5000倍に薄めて、それをそのまま水遣りに使います。間隔は一週間ほど開けて使います。病害虫の出やすい、日中の温度が25℃から30℃になるときに
主に使っています。併用して、スーパー1、微量元素を使うと、おもとが丈夫になり、力がついてきます。病虫害対策・植物活性に最適。病虫害の発生が少なくなり農薬散布の回数が少なくなります。試験的に初めてからもう14年以上たちますが、虫が少なくなり、また実付きや、元気が良くなりました。すべての薬や、肥料にいえることですが、やりすぎは禁物です。気長にゆっくり育てていこうと思って使いましょう。

マルチケーミン  3000~5000倍を週1回~2週間に1回

微量要素 マルチケーミン 総合微量要素  価格 3000円
たとえば人間の食事のおかずの部分
根や芽が動いています。液肥スーパー1、マルチケーミン、竹酢液など灌水時に使用しています。希釈倍数を守る事。ラベル記載の倍数より3倍くらい薄めて使用しています。おもとは他の植物より成長が遅いからです。
注意早く効き葉の色艶が良くなる肥料、又中々子上げしないおもとに子供が出る肥料はおもとが長生きしないです。肥料濃度に注意。豊明園では有機質の遅効性の肥料をお勧めします。

ワラ灰 約1000倍を1週間に1回 アク水用ワラ灰 アク水用ワラ灰10gセット 10g入り×15袋 価格 1500円

主に夏と冬の休眠期に今は他の時期にもあげる人が増えたワラ灰も大切です。豊明園では年中使用しています。

健康体で、芋のしまったおもとにするにはワラ灰でK(カリウム)の補給と酸性に傾いた用土を中性にすることが大事。そうすれば肥料も良く吸えます。酸性に傾き過ぎると吸えない肥料がでてくるので、肥料のあげすぎやワラ灰を上げないと
おもとの調子が良くなりません。地域的に、アルカリに近い水が出る場所は、ワラ灰をあげなくても、また肥料を沢山あげすぎてもよくできますが、毎日の水がワラ灰と同じ効果があるのですね。