おもと鉢 喜山・利山

京楽焼鉢

一角風 蟹
一角氏は、様々な造形を得意とした陶芸家。その一角氏に師事した喜山氏が造られました。
一角風 蟹
面白い鉢ですね。今、この鉢が作れるのは、この作家さんしかいません。
この職人の世界は厳しい世界で、喜山氏も、一角氏に教わったといっても、手取り足とり教えてもらったわけではありません。ただ、見るだけ。技術の一番難しいところは一角氏も夜、誰もいない工房でされるため、完成品をみるだけ、というところから、技術を習得されました。
布施氏の龍足の記事にもありますが、この龍足も喜山氏の技術です。
先日鉢製作の様子を取材してきました。
左は変わり足(くぼみ足)縄縁 右は龍足縄縁です。
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布施氏の縄縁龍龍足
鉢作家さんに縄縁、龍足鉢を作っていただきました。
縄縁や細工足を得意としていた一角氏のお弟子さんです。
今、これらを作れる方はその利山氏のみです。
現代の手島鉢 独特のタッチ 喜山氏
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錦鉢にも様々な種類があります。絵鉢は、絵付けのしてある一般的なもので布施覚氏は有名ですね。シンプルな幾何紋から龍などの動物や、人物など。また、墨絵の錦鉢などもあります。
絵鉢には多くの作家さんがいますが、今回紹介する手島風の作品は、なかなかできる人がいません。独特の盛り上がる、立体感のあるイッチンの技法で、おもとの錦鉢としては独特の地位を築いています。数も少なく、これから楽しみな鉢です。
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富士に龍
それぞれ盛上げてあり、また、あられ模様も面白い
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横からだと盛り上がりが良く分かります。
手触りも独特で、絵鉢にはない魅力があります。
おもと鉢独特のこの技法、是非楽しんでみてください^^
布施作 登竜門 鯉足と龍
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布施氏の龍
鉢作家さんに縄縁、鯉足を作っていただきました。
縄縁や細工足を得意としていた一角氏のお弟子さんです。
今、これらを作れる方はその利山氏のみです。
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鯉足
こんな面白い足を考えたなんて、抜群の発想力ですね。
特注でしか作っていただけません。
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鯉が滝を昇る様を描いた
龍が滝を昇り、龍になったという
登竜門という故事から
この鉢を回していくと、鯉が滝を昇り、龍になるように見える
遊び心のある鉢。
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鉢底には、布施覚作というサインと
赤丸3つ、白一字の紋、
利山氏の落款。
サインは特注鉢、良くできた鉢にしか書いていただけない

 

 

 

 

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