大像観 (たいぞうかん)

分類    大葉系統   江戸おもと
作出年代   江戸時代
登録
作出者    不詳
命名者   不詳
登録者

おもと大象観(たいぞうかん) 竹林七種図薩摩鉢

大象観の青葉は正月おもとの生け花に良く使います。鉢は薩摩焼の古鉢江戸時代のおもとは青い葉のおもとが主体でこの様な縞柄が美しく入るおもとは珍しいです、『草木錦葉集』にも見られ珍重されていたことが見受けられます。広い葉巾は少し波葉を見せる。
雄大な品種、性質は普通品種。

大像観(たいぞうかん)江戸から明治時代の名鑑の一部にこの字が使われ言います。現在は大象観(たいぞうかん)と書かれています。

 

大葉系統を植えるのに楽鉢と迷うのがこの薩摩鉢。古さもあり、味があります。

大象観とも       たいしょうかん たいぞうかん

江戸時代からの品種で、生花を池坊で楽しんでいる方ではなじみ深いかもしれません。池坊では七種花伝という大切な七種の生花を選んでいて、祝いの花、正月の花、結婚式の花に万年青を使っています。

その時に使うのが縞のない、青いおもと。深い青に、赤い実が映え、縁起のよい取り合わせになっています。江戸より古くは、万年青は老母草と書いて、オモトと呼んでいて、様々な説がありますが、青い葉が赤い実を包んでいる姿が、母が赤子を包んで守っているように見えるからだとか。広い葉の大象観らしい描写です。

現在も正月前になると生花用に花屋さんで扱われます。マニアの間では、大象観に縞の入ったこの品種が人気です。非常に珍しく、まず手に入りません。

大象観(たいぞうかん)10月22日の写真 実の色は葉の色と同じ

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大象観(たいぞうかん)
新根が動きだしました。今年も表土は富士砂にしたおかげで根落ちもなく元気な状態にできました。昨年より芽の動き遅く下から秋芽が動きいています。
この時期灌水はたっぷりかけます。10月1日