分類 羅紗系統
作出年代 大正末期
登録 昭和25年
作出者 福井伊平(奈良県)
命名者 条駒吉(愛知県)
登録者 榊原清市(東京都)
均整のとれた美しい葉姿。鋭い葉に白い総雅糸竜が葉先まで昇る。純白覆輪の襟組の美しさに魅力がある。毎年の丁寧な作が肝心。年によって管理が大きく変わると、せっかくの襟組みが乱れてしまう。若いうちは少し乱れるが、作を重ねるごとにおちついてくる。ノリを引く地合いは非常に評価が高く、高い人気を誇る。性質は普通。
富国殿 (ふこくでん) 1年生
富国殿 (ふこくでん) 5年生、2年目の子付 羅紗四天王、万年青四天王とも呼ばれていたおもとを代表する木。羅紗では、「天光冠」と「富国殿」という対照的な2つの羅紗を中心に発展してきた歴史があり「富国殿」は若い頃は優美な美しさがあり、純白の覆輪、のりをひく葉にはついうっとりと見とれてしまいます。
おもと 富国殿(ふこくでん)
4年生 東海地方で3年葉を残すのはむづかしい。この木は4年前の葉まで残っています、この葉は8月末頃に落ちます。8月3日
素晴らしい芸です。姿の美しい木ですが、芸もここまでしっかり出ます。是非ここまで作りこんで欲しいです。
富国殿 おもとの株分け
手で最初から割って見ました。親株の割り口は少しへこんだように割れています。子供の芋を見ると少し膨らんでわれているのが分かります。株分けで注意する所は分ける時の音をよく効きます、音により芋の硬さなど又割った時の感触で前年の作の肥料具合が分かるようになります。