第四回萬年青美術懸賞大會  大正14年

第四回萬年青美術懸賞大會

三河おもと同好会 大正十四年十二月八日(1925年)

大正十四年になって、水野淳治郎(豊明園初代)は、オモト界の景気回復もさることながら、自己の経営活動のこともあって、オモトの買い入れに個人債権を発行して、積極的に買い入れを始めました。
この個人債権は、水野淳治郎がすでに大正八年ごろから懸賞金にあてるなどして、ぼつぼつ試みていたことがありましたが、今回はもっと大規模な債権発行で、額面は二十五円、二十円、十五円、十円および五円の五種類で、額面二十五円のを天神祭の二十五日にちなんで『天神さま』、額面二十円のは弘法大師の命日にちなんで『弘法さま』と愛称し、大手では東京の松谷正太郎や京都の大辻久一郎、愛知県武豊の榊原純平宛の五千円という巨額に達するものもありました。そうして、ようやく同年十二月八日に、前回、前々回と同様に岡崎駅北にある浄珠院で金城の松の命名披露を兼ねて、第四回萬年青美術品評大会を開催し、一応、五ヵ年計画による玉獅子および玉獅子の虎の推奨運動を終えました。

左側に品種名

玉獅子の虎・群雀・美鳳・寿・初菊・地球宝・錦鶴・根岸の松・白鷹・富士の雪・白鳳・鳳皇・天錦章・麟鳳・玉麟・錦麒麟・明冠・明祥冠・輝宝冠・麟王覆輪・金紫殿覆輪・長寿楽・瑞祥・玉獅子・旭鶴
図物珍品・松の霜・虎の子・錦松・徳鳳・帝冠・群雀の縞・錦龍・三合丸・喜楽・雲錦龍・二面縞・錦甲龍

 

文 オモト研究家   芦田 潔

 

七福人が萬年青で楽しんでいる絵柄  絵デザイン 石川英鳳

 

水野淳治郎個人債権裏書