雪隠万年青 せっちんおもと

雪隠万年青

今の人は雪隠といっても何のことかわからない方が多いのではないでしょうか。雪隠、とは雪に隠れる、と書いて、トイレの事を言いました。古くは戦国時代にはあった言葉のようです。

雪隠万年青は、江戸時代の浮世絵にも描かれ、外に有ったトイレの脇に植えられていた万年青の事です。室町時代以前からその風習はあったようです。

 

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雪隠万年青は、簡単にいうと、トイレ脇に植えられた万年青のことです。昔の建物の外にあったトイレですね。トイレ、というと不浄なものを想像しますが、それを万年青が清浄なものに変えてくれる、と考えられていました。海外では万年青はSacred Lily (神聖なユリ)とも呼ばれ、日本人が神聖なものとして使っていたの伝わっています。

今でも、田舎にいくとトイレの小屋の脇に万年青が植えられているものを見ますし、雪隠万年青といって通じる方もいます。

雪隠万年青は、江戸時代の浮世絵にも描かれ、室町時代以前からその風習はあったようです。

万年青は天福の霊草として、引越しやお祝いなどお祝いに用いられてきましたが、この雪隠万年青のように、昔の人は万年青が不浄なものを浄化する力を持っていると考えられていました。今も、玄関に万年青、北東の鬼門に万年青、徳川家康公のように3鉢の万年青をもって引越し先へ、の他に、トイレに万年青を置きたい、という方がいらっしゃいます。

 

 

●動画解説【万年青小話】雪隠万年青 古くは、万年青は不浄を浄化する植物 せっちんおもと

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