おもとの相場、値段

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明治・大正の元老 山県有朋の別荘 無鄰菴 
山県有朋(やまがた ありとも)
素晴らしいお庭
おもとと深いかかわりのあった、山縣有光男爵が昭和3年頃、豊明園にご来遊されています。
山縣有朋公爵の孫で、オモトをこよなく愛好された方です。
根岸松の図物語
先日、海外からお客様が来日され、おもとを鑑賞されました。
太陽、光陽、萬陽、新生殿、剣舞、玉姫や獅子の面白い実生、
千代田系など、ぱっとみて美しい物、綺麗なものが人気なようでした。
白鶴、白鷹、瑞雲海など古くとも、今は珍しい、美しい木に関心がありました。
おもとの相場 おもとの値段
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都の城(みやこのじょう) 3年生 鉢 6.0号
作出者  (県) 作出年度 不明
登録者 日本萬年青連合会
おもとの値段は、主に需要と供給で決まっていきます。数の少ない物は高く、多い物は安くなっていきます。
そうなので、数の多い、上の「都の城」のようなものはおもとの中でも価格は安くなっていきます。
羅紗でも、「瑞泉」や「福宝殿」は良く殖える木なので、価格は安く買えます。
「瑞泉」は昔は100万円しましたが、段々と数が増えるうちに、今の値段に落ち着いてきました。
古い木でも、「瑞泉」のように人気のあるものは値段が付きますが、多くの品種が値段も付かず、忘れ去られた木もあります。
品種自体に人気がないと、殖えても値段が付かないからです。逆に、この「瑞泉」や、「新生殿」、「お多福」、「玉輝冠」などの古くからある木で、落ち着いた入門者用の値段になっている物は
安くなってもやはり人気があります。安くなっても人気のある木というものは、
品種自体の価値が高く、その値段以上の芸を見せてくれると思います。また、そんな人気のある品種は、誰でも、初心者でもわかり易い特徴をもっていて、初心者でも見分けが付く品種がほとんどです。
大抵の木は、やはり数が殖えていくので、最初は1000万円などの値が付いていても、だんだんと需要と供給の関係で買い安い値段になっていきます。
人気があると、値は下がりにくく、おもとの大旦那が現れる事で今までより上がることもあります。
※富国錦の大旦那の話(始めよう、万年青に載っています)
また、少し難しい木や、図もの、などは値段の変化が少なかったり、その時の相場に左右されるものもあります。
「地球宝」や「残雪」などは、図物で、図の良い物は以前よりずっと高くなっているものもあります。図物景気のようなものもあり、少し下がったかな、と思うと、それを狙っていたかのように図性のよいものを買いあさる方もいて、値がまた上がっていきます。
上手な方では、10倍から100倍ほどにして儲けられる方もいます。
おもとには多くの品種があるので、大きな大葉系の人気、美しい、綺麗な薄葉系の人気、渋い羅紗系の人気や、大型羅紗系の人気など大きな流行があります。
太陽の人気で、今は縞甲系、錦麒麟系が値が上がってきています。
獅子系は今よい品種物でも実生も安いので、買いですね。
図物も全体に良い系統が安いです。
どの木でも、その木との出会いは一期一会。その木を逃せばそれ以上の木は何10年も見つからないということもざらにあります。惚れた木との出会いを大切にしてください。
安くても良い木がおもとには沢山あるので、好きな品種を楽しまれるのが一番です。
おもとの相場流行

おもとに相場があるのか、といわれることがあります。おもとの値段についてはその品種がもっている品位、風格、品質に加え、数の少なさ、希少価値といったもの、時代時代の流行もあります。
もちろん、同じ品種、例えば新生殿の苗にしても、特上苗なのか、中苗、小苗なのか、苗自体の大きさや根芋、葉きずの状態、覆輪や今までの作や作者によって500円のものから6000円のものまで、かなり大きく違ってきます。(2000~5000円か)

時代の流行は皆さんの好みで決まっていきますが、特に新しく始められる方がどんなものが好きなのか、ということでも流行の変化を感じることができます。

品位、風格、品質はそのおもとの経緯や丈夫さ、芸の独自性や面白さ、姿や形の美しさなど本質的なことなので変ることはありませんが、希少性は意外と変化していきます。

変化していくとは、例えば、昔は沢山あった愛国殿や愛玉殿、麟晃冠などの品種が値段の安さや流行の変わり目などで数が少なくなっていき、いざその品種の良さに気付く新しい人が出て欲しい人が増えてきますと、需要は大きいが数が少ないということで値が大きく上がっていきます。

また、おもとは数に限りのある世界ですので、自分で希少価値を出すこともできます。買占めです。ある人は愛玉殿を日本中から数千本と買い占めて、自分で処分してしまいました。そうしましたら数が少なくなった愛玉殿がまた見直され、
値も10倍ほどになったと聞いています。好きな品種がまだ100~200本と数が少ないと分かれば、50~100本買い占めてしまえば大きく相場が動いていきます。
ある人は小さな株式市場ですね、なんていったりします。

買占めという言葉を聞くとなんかあくどいことをやっているな?なんて思われるかもしれませんが、事実は真逆で、その品種の素晴らしさに気付いてほしい、好きだからそこ集めたい、そんな気持ちから買い集めていかれるので、広くおもと界から尊敬を集めます。

最近では獅子系統、千代田系統が人気が上がりかけていますが、獅子系統は初心者さんが、特に千代田系統は数人が中心になって盛り上げていこうと楽しんでおられます。

新人さんも増えてきて、新生殿、天光冠、お多福の図、四君子、富士の雪、残雪など、流行に関わらず、おもとの長い歴史で常に人気の高い別格全盛品も、また見直されてきています。

 

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