墨流し  (すみながし)

分類    薄葉系統   江戸おもと
作出年代    不明
登録
作出者   不詳
命名者   不詳
登録者

墨流し(すみながし)  唐草紋様鉢

葉の縁が深い濃緑色の色で中は薄い緑色。名前のように墨を流した感じの木。現在では楼蘭を手に入れるより難しい稀少品種。江戸から明治初期と思われる鉢。縦と横の寸法が違い独特の味わいを醸し出ています。

濃緑色の葉、葉のふちは深い濃緑色の覆輪を見せて、葉の中の部分は流れる様な薄緑の柄を見せています。葉の墨色の濃淡で美しさを表現する万年青。全国探しても見当たらない希少品種、性質は弱品種。

おもとの江戸時代の隆盛は、珍品、他の人がもっていないものの人気が押し上げていきました。その当時は、おもとの山採りの変わったものや、変わったものの実から生えたものを珍重していたそうです。やはりおもとの野生種とは違うものとして、羅紗葉や、獅子葉、斑入りのものが江戸時代の文献にも載っています。
明治の文献にも、羅紗物、変わり物などが多く載っています。どれも、他の人が持っていない、今までにない物、かつ、気品のあるものが残ってきました。

萬年青圖譜

『畑草墨流』嚴谷一六揮毫  明治の文献  豊明園歴史資料

編者の篠常五郎(1860~1917年)は東京・根岸にあって、おもとの名品『根岸の松』作出で知られる「篠肴舎」の当主でした。父祖の代から引き継いだ3000坪にも及ぶ広大な敷地で、旧大名をはじめ当代一流の人々を顧客に迎え、おもとの巨商としてゆるぎない地位を確立し、活躍した人物です。

萬年青の歴史