玉獅子の虎 (たまじしのとら) Tamajishinotora

分類    獅子系統
発見年度  明治30年頃
登録    昭和9年
発見者   石原宗三郎(愛知県)
命名者   不詳
登録者   日本萬年青連合会

玉獅子の虎 (たまじしのとら) 「玉獅子」の名らしい、玉を描く巻き。虎が見え隠れして、明治からの人気品種。深い紺地、艶消しの引き込まれるような地合いに、虎柄がぱつと白く咲く。これほど素晴らしい地合いをもった獅子はない。江戸時代からある「玉獅子」は獅子の祖先と考えられていて、柔らかく優美な丸巻きを見せる。採光は普通、施肥は多め。丈夫だが、殖えは普通で、棚入れ希望者は多く、出来た時から常に人気があり品薄。
玉獅子の虎 (たまじしのとら) 2年生 鉢3.5号
来歴 明治30年頃、愛知県名古屋市の石原宗三郎氏方で、『玉獅子』に虎斑が現れ変化したもの。虎の良否で「石原性」「久野性」「祖父江性」がある。
「玉獅子」に鮮やかな純白の虎の現れたもの。葉は艶消し地になって紺性よく、雪白の白い虎が現れた容姿は実に美しい。甲竜はなく、白い覆輪が葉元から先まで覆う。巻き方は穏やかな丸巻で、葉先が特に巻き込む。本種の歴史は古いが、いまだに不動の人気を保っ獅子系の最高貴品である。性質はやや弱いので肥料は控えめに、日光は生育期には十分採る。
玉獅子の虎 (たまじしのとら) 3年生 鉢3.5号
「玉獅子」に虎斑が現れたもの。濃緑色の葉は白い太い覆輪に縁どられ、雪白の虎斑を現し獅子芸はゆるやかに上品に巻き込む。虎斑は純白で鮮やかなものほど良質。性質はやや弱く、繁殖も少ない。明治からの人気品種。

「玉獅子」の名らしい、玉を描く巻き。虎が見え隠れして、明治からの人気品種。面白いことに、獅子は葉だけでなく、根も巻いているのです!!人は手を加えていません、自然に巻いてきます。柔らかく葉がカールしています。他の植物にはなかなか無い芸で、珍しいですね。葉を伸ばしたらどこまで伸びるやら!?愛嬌のあるこの葉姿は人気で、引越しおもとや新築、敬老の日のおもとだけでなく、マニアにも人気は高いです。

獅子系統の中では一度は作ってみたい品種。子上良く丈夫です。
四君子(しくんし)と共に、獅子の人気のバロメーターになっている木で、四君子、玉獅子の虎の値が上がりだすと獅子全体の人気も上がってくるといわれている。

玉獅子の虎の根っこ

おもとには実際<獅子>というジャンルがあり、様々な獅子を楽しんでいる人がいます。この品種は明治の始め頃からあったといわれています。『玉獅子』に虎ののったものは『玉獅子の虎』といい、長い年月を経た今でも獅子系最高貴品です。

 

【玉獅子の虎】の人気と獅子人気

獅子系最高貴品であり、獅子の代表であり、獅子の王者
濃緑色の葉は独特の玉獅子の地合いでそれだけでうっとりとしてしまうほど
巻きは優美な丸巻きの代表で、玉獅子自体が獅子系統の祖先にあたる

四君子(しくんし)と共に、獅子の人気のバロメーターになっている木で、四君子、玉獅子の虎の値が上がりだすと獅子全体の人気も上がってくるといわれています