金龍閣 (きんりゅうかく)

おもとの種類

分類     薄葉系統 裏芸
作出年代    昭和52年
登録    平成15年
作出者   水野淳蔵(豊明園2代)
命名者   水野雅章(豊明園3代)
登録者   野村ツキエ・福岡龍太郎・水野雅章(豊明園3代)
作出地   豊明園

おもとの中の珍品。

おもとらしいのは、珍品だが、気品がある。

龍が天を昇よぅな葉姿。見えているのは、すベて葉の裏側で、玉竜•雅糸竜を葉裏全面に現した独特な葉姿は、おもと界の珍品です。子上げの少ない稀少品種です。

金龍閣(きんりゅうかく)  鉢3.5号

金龍閣の苗の状態、芋吹きの当歳(1歳)です。まったく芸をしていません。羅紗の芋吹きと同じですが、この裏芸系統も当歳では芸をしていません。ここから、力が付いてくると裏芸がぐっとでてきます。太陽と同じく、未だに値が上がり続けている品種。また、人気の品種なので、偽ものに注意。
金龍閣(きんりゅうかく) 4号鉢 昭和52(1977)豊明園にて長寿海と錦長寿を交配して生える。昭和62年頃縞柄に覆輪が廻り、平成元年頃から完全覆輪の子が出始め、葉芸がすぐれた変化を現す。おもとの中でも特に特徴のあるおもと。裏芸といって、葉の裏側が芸をして、玉竜、裏雅糸竜が素晴らしい。

珍品•裏芸について

完成された木は見事な芸で溢れていますが、若い頃は何の変哲もない葉、その辺に置いていたらわからなくなってしまいそうな葉のおもとです。しかし、おもとの芸の面白さはその変化にあり、数年もすると出てくる葉も厚くなり、その特徴である裏雅糸竜が筋のように盛り上がってきて、金色に変わっていきます。親になる5年生になると、そこに玉竜という突起も出て、芸は素晴らしく、気品があり、まさに裏芸の王者といった貫禄を見せてくれます。

「金龍閣」は生長すると葉の表はほとんど見せず、芸もとても強いので殖えが遅く、需要 が供給を上回る人気品種です。数あるおもと品種の中でも裏芸を備えた品種は非常に少な く、この祖先の品種である「長寿楽」という品種も同じように裏芸•裏雅糸竜を現す人気の稀少品種です。

覆輪は黄白色で深覆輪が成木になると葉全体を覆い、龍が天を突き刺すような葉姿で腰太く渦を巻く玉雅糸竜を現す珍品で、誰が見ても一目で分かる品種です。性質は強健で育てやすく、繁殖は普通である

金龍閣(きんりゅうかく)

裏芸 みえているのは、すべて葉の裏側。表の葉は、ほぼ閉じている状態。裏芸にもいくつか種類があり、金龍閣は、裏雅糸竜という、裏に雅糸竜が昇るもの。成長して親になると、玉竜ものせる。(こぶのようにみえるもの)

栽培について

若い頃は日照も控えめにし、肥料はやや強めに。本芸を現し始め、葉肉が厚くなってく れば、強めの日照で葉を詰めてより芸を引き出します。また、日を良く採ることで、子も 上がりやすくなります。変わったおもとだからといって栽培の基本は変わりませんが、日 月系統のような樋葉なので、親になり葉肉が厚くなることで、稀に新芽が去年葉につかえ て出にくくなることがあります。その時は、柔らかい新芽を包まれている葉から優しく出 してください。力があるので自然と伸びてきますが、歪んだ葉になることもあるので注意 したいです。芋吹きは、急がず、年をしっかりとってからのほうが上手くいくでしょう。