お能の浮世絵 見立鉢木 室町時代に万年青の鉢植えがあった証拠か

2017/08/06作成
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京都 仙洞御所
 
 

徳川家康が平和な世の中が
永く続くよう願って
江戸城入城の際
一番最初におもと三鉢を抱えて
入城したという故事にもあるように
おもとは開運、魔除けの縁起物です
 
 
 
皆さん、
見立鉢木 という浮世絵を知っていますか?
お能に 鉢木 という演目があり
廻国の僧侶に身をやつした
前執権北条時頼のために、大切な鉢植えの松を薪に
という浮世絵があります。
後ろに赤い実をたたえたおもとが2株ほど、株立ちではっきりと描かれています。
この浮世絵は室町時代に鉢植えがあった証拠か、ともいわれています。
鈴木春信 が書いたものです。
個人蔵なので写真アップはできません。
ネット上にはあるかもしれません。
鈴木 春信(すずき はるのぶ、享保10年〈1725年〉 ?- 明和7年6月15日1770年7月7日〉)とは、江戸時代中期の浮世絵師。細身で可憐、繊細な表情の美人画で人気を博し、今日浮世絵というとまず思い浮かべる木版多色刷りの錦絵誕生に決定的な役割を果たし、後の浮世絵の発展に多大な影響を及ぼした。
 
 
女の後ろにおもと せっちんおもとか?女性の細い腕に鎌が握り締められている。これは廻国の僧侶に身をやつした前執権北条時頼のために大切にしていた松、梅、桜の植木を伐って薪にしようとする謡曲『鉢木』からの見立て絵 背後に赤い実をつけたおもと。鉢木は能の演目として室町時代に成立したと考えられ、これを根拠に江戸時代以前から植木鉢が普及しているとみなす説もある
 
 
室町時代
1336年 – 1573年
 
いけばなの成立、そのときにおもとの記述があることや、
節用集という室町時代の辞書にをもと、
おもと、りろ、れいろと載ってきます。
室町時代の日記にも、おもとは生けて楽しんだと
出てきます。
 
 
 
 

おもと
徳川家康公が江戸城入城のさい、
万年の繁栄を願って
三鉢のおもとを抱えて入城した
という故事が有名
おもとは万年青と書き、
常緑で万年、栄えていくことから
600年前の室町時代から縁起物
天福の霊草、吉兆の植物として喜ばれてきた

おもとの豊明園
家康公とおもとのふるさと 岡崎