万年青の育て方 2月 岡崎市

おもとの冬 岡崎市 豊明園 栽培管理

 

万年青の冬 2月の管理

1-2月は一年でもっとも寒い時期であり、逆に、2月の梅の咲くころになると根が動き始める時期でもあります。寒風、強風が北や西から吹き、直接当てっぱなしにしておくと葉色が悪くなったり、葉が風で焼けてしまうこともあります。氷点下以下になることで、万年青が凍る事もあります。春の生長のため、できることをやっていきましょう。

2月10日  獅子系の棚

置き場所、施設

万年青は日本に自生している植物なので置き場所は福島以南では外で大丈夫です。場所によっては東北地方でも外で大丈夫です。それでも、霜に直接当たる場所よりは、ひさしや常緑の木の下など、霜が当たらない場所の方が、葉色はよいでしょう。万年青の最低気温は、うまく慣らせば-30℃まで耐えることができます。過保護にし過ぎないようにしましょう。

温室などの設備がある方は、温室の中に入れてもよいでしょう。葉色は断然よいです。加温は必要ありません。注意点は、温室内が暖かくて、害虫などが越冬してしまうこと。何回かは窓を開け放ち、室内の温度を氷点下にしたり、殺虫剤、殺菌剤、をして越冬させないようにします。また、日の強い日では必要以上に温度が上がることも。天窓や窓をきちんと開けて、気温を調節します。お仕事をされている方は特に気を付けてください。

室内に取り込む方は、暖房のかかる場所でない、玄関、廊下などに置いた方がよいでしょう。

場所のメリット・デメリット

外棚のメリット   丈夫で強い木が育つ。

デメリット   葉色は悪くなる。風が強いと風で焼く。

温室、室内のメリット 葉色よい。

デメリット 害虫の越冬。木が温室育ちになって弱くなる

 

 

通風、防風

この時期はあまり必要ありません。寒く強い北風、西風が吹くので、あまり当てすぎると葉がやけて観賞価値を落とします。不織布、ネットなどを張り、直接強い風が当たらないように工夫します。

水やり 潅水

太平洋側では、梅の咲く時期から根が動いて乾きが早いものがでてきます。私たち豊明園では、12月1月2月初めでは、5~10日に一度の水やりをしていますが、3月に入るころには2~3日に一度の水やりに。万年青や、天気、温度を見ながら乾かし過ぎないようにしましょう。

また、2月は夜間温度が氷点下以下になることも多いです。夕方から夜に水やりをするとその水が凍って根を傷つけることがあります。水やりは朝やる方がよいでしょう。

水やりをするときは、下から水がドバドバ出るまでしっかりとやりましょう。風で上乾き、表面だけ乾いているようなら、振り水をして表面だけ濡らします。

 

 

採光

私たちは昔は日よけをせずにそのまま日を当てていましたが、外棚のみ、今年から晴れの日は、日が強いような気がして、昼から3時くらいまで、50%の寒冷紗を1~3本引いています。(全部引くと6本です) 温室はそのままです。

施肥 肥料

三河地方では古くから、梅の咲く時期、桜の咲く時期に置き肥えをしています。2月の梅が咲く前後から、玉肥(たまひ)を1粒づつおき、玉肥が2-3週間で切れるので、その前にもう一つ置きます。

この時期は水やりが少ないのであまりできませんが、K分補給のワラ灰のアク水、竹酢液、マルチケーミンなどの微量要素も適宜行います。

病害虫の予防

気温が低いため、まず病害虫、病気がでることはないです。そのため、一切殺菌剤、殺虫剤をしない方もいますが、この時期にやることで殲滅できると考えて、やっておきます。寒いですが、日が強いとき、風が強いときは避け、曇りの穏やかな日、水やりもそこから長くしないときがベストです。

温室や温度が高い場所では出てくるので、しっかりと殺菌剤、殺虫剤をします。

 

 

 

 

動画解説【万年青の育て方】2月の栽培の基本 置き場所、寒風対策、水やり 日当たり 病害虫予防 肥料

【万年青の豊明園】【How to Grow OMOTO in February】

 

 

 

2月のトラブル

2月のトラブルはやはり寒さと寒風、強風からきます。寒さで万年青が凍る事と、風、乾燥による葉焼けです。そのトラブルについてどんな症状かと、対処法について解説します。

万年青を凍らせる

この時期、夜間、氷点下以下になり、万年青を凍らせることがあります。雪が降った時もです。やってはいけないのは、早く解凍しようと温かいお湯をかけたり、日に強く当てて温めたり、そういったことをすると、細胞が壊れ、万年青自体が溶けてしまうことがあります。

凍ってしまった!?どうすれば?

日陰でじっくりと解凍していきましょう。半日陰ではなく、完全の日陰がよいでしょう。万年青自体も少し凍ることで強くなっていきます。

凍らせないために

ひさし、常緑の植物の下ならまず凍りませんが、-5度を超えると簡易温室などで囲ったり、室内に入れる、などがあります。

凍るのは悪いこと?

私たち万年青の豊明園では、数度は凍るように育てています。完全に凍るのではなく、一部凍る、一晩凍る、という程度です。

経験として、何度か凍ったものの方が木が強くなり、夏も楽に越していきます。温室育ちとの差でしょうか。それでも、何度も凍る、霜で色が極端に褪せるほど寒さに当てると弱るものがあるので、よい塩梅でスパルタ作りをしてください。

新潟などの日本海側では、3~5か月雪の下、完全に雪がかぶっていて何か月もおいて置き、春になれば力強く復活する万年青なので、過保護にし過ぎないようにしましょう。

 

葉がやける

葉が焼けるのは実際は2週間後くらいにでてくるので最初は原因はわからないかもしれません。葉が焼けるのは、日が強すぎた、また風が強く葉先が乾燥したことで起こります。

2月に起こるのは、強風、寒風での葉焼けが一番多いです。

強風、寒風で万年青の葉の先端、白い部分から水が蒸散されていきます。温度が低いので水の吸い上げも弱く、追いつかず、葉先、白部分が焼けてしまいます。

そのため、直接強い風が当たらないようにしたり、湿度の高い場所にすることで葉焼けを防ぎます。

 

 

 

 

おもと冬の管理 凍らせないように

おもと岡崎豊明園第二温室 凍らせないように不織布で覆う。

夜間の冷え込みに対する備えをうっかり怠り、翌朝、オモトも鉢の中もすっかり凍らせてしまうことがあり、ひどいときには、鉢が割れてしまう事すらあります。このように、オモトを凍らせてしまった場合、急に暖かい室内へオモトを置き換えたり、ぬるま湯や水をかけて、早く凍結を解くのは良くありません。翌朝の冷え込みが予想されるときは、たとえハウスの中にあっても、古新聞などいっぱいに広げ、オモトの上にふんわりと載せておくだけでも、オモトを凍結から守ることが出来ます。

灌水

屋内に取り入れた場合は、おおむね3日おきにやればよろしい。屋外に出す場合は表面だけ乾くときがあるので、オモトのようすを見てふり水をして、換水の間隔を伸ばします。

2月7日 おもと瑞泉 新根が活動し始める。

水の乾き具合を表土(富士砂)や楊枝の色の変わり具合を観察して灌水の間隔を見ます。

採光

2月24日 豊明園 外展示棚 やわらかい日が差し込みます。

直射の場合は午前中の採光をします、1日中の場合は不織布や寒冷紗ごしの採光です。葉の薄い薄葉系統は直射をさけ不織布・寒冷紗などの下゛て管理します。

防風

屋外に置く場合は、つねに不織布・寒冷紗を張りめぐらして風を防ぎます。この時期オモトを風にあてますと、葉の縁や葉先、あるいは斑や柄の白い部分などが葉焼けをおこして褐色になり、たいへんみにくくなります。

2月14日 不織布・寒冷紗で風を防ぎます。

防寒

とくに暖房する必要はありませんが、明け方の冷え込みに対する備えは充分にし、朝、オモトも鉢の中もすっかり凍ってしまっていることのないようにしましょう。ハウスなどの中に取り入れている場合、晴天の日は室内温度が高くなることがあるので、換気には充分注意し、オモトが蒸れないようにします。

 

2月13日  外棚

2月18日 おもと岡崎 豊明園

施肥

2月24日 梅の花の咲く頃に寒肥を置きます。

2月21日 2回目の肥料作り、寒のうちに肥料作りします。

梅の花が咲く頃ぼつぼつオモトの根が活動し始めるので、寒肥を与えます。固形肥料ならば2個を鉢の縁にのせます。水肥は晴天の日の朝に与えます。多すぎたり、濃すぎたりしてはかえって害をおよぼします。

2月13日 桜岳錦(おうがくにしき) 新根活動しています。

2月18日 千代田の松

水苔

2月2日 温室内で管理している生水苔、寒さに当たると芽が茶色に変わってきます。

 

●動画解説 【万年青の育て方】2月の栽培の注意点 寒さで万年青が凍る 寒風強風で葉焼け 症状と対処法

【万年青の豊明園】【How to Grow OMOTO in February】Rohdea japonica