万年青の青葉

青葉

読み
あおば、あおっぱ

意味
葉に柄が現れず葉が緑色の事。
芸(葉の形状としての芸)の有無は問わない。

 

万年青の青葉

万年青の青葉は、自然の万年青がそうなので軽く見る方もいらっしゃいますが、名前の通り、万年、青々としている、その青です。

野生、自生地へ万年青を見に行きますと、さまざまな青葉を見ることができます。山の頂上付近や尾根付近で見かけることや、道の脇で見かけることができます。万年青は鹿に食べられないので、鹿害の多い山では、万年青や鹿に食べられないものが残ります。ギボウシなどと同じ、Shade plant(シェイドプランツ 日陰を好む植物)なので、日陰にあることが多いです。一日中、陽にあたるような場所では、葉は厚くなりますが、色が薄緑になり、ちらちらと陽が当たる日陰が一番青が良くさえ、健康的な色を見せてくれます。

初代天皇や、生け花最古の流派、池坊が好むように、池坊では真っ青の大象観を使います。700年前、徒然草で言われるように、日本人は満開の桜も楽しむが、咲く前のつぼみや、散った後の花びらに風情を感じてきました。お茶の千利休では、無駄な装飾を一切なくした、黒のお茶碗を尊びました。

私たちが普段意識していない日本人の美意識の中に、幽玄やわび、さびといった感覚がありますが、万年青の青葉には、それらに通じる静かな美があります。