江戸時代からのおもと
品種 折熨斗 (おりのし)
この万年青が折熨斗芸の元になっているおもとです。中型ですが、きちんと折熨斗の芸が見えると思います。
古くは、天皇陛下お買い上げの万年青として、折熨斗縞(折熨斗に縞の入ったもの)とお多福が記録が残っており、由緒あるおもとです。この折熨斗も今の現役で実親として使えるだけでなく、価格はそこまでではないですが、今では非常に稀少な江戸万年青としても人気です。折熨斗芸は雅糸龍と比べて、繊細なイメージがあります。折熨斗芸がメインの品種も、数がそんなにあるわけではないので、集めていくと面白いでしょう。 熨斗芸を見せる品種 『翠峰』 『幽谷錦』 『天人冠 』
力和も熨斗芸も含めた多彩な芸をみせます。
熨斗葉(のしば) 品種 幽谷錦(ゆうこくにしき)
葉の縁が元から葉先にかけて祝儀に使う折熨斗のような形の葉を言う。熨斗芸とも言う。
熨斗葉(のしば) 品種 幽谷錦(ゆうこくにしき)
葉の両側の縁が熨斗を折ったように折れているもの。熨斗芸とも言う。
おもとの芸 二面竜(夫婦竜) 熨斗葉
引越しおもとや、生け花でも使われるおもと。
そのおもとは、観葉植物として『緑の宝石』のように楽しまれています。
おもとの奥深い『芸』について
基本的な芸 二面竜(にめんりゅう)
二面竜(にめんりゅう)
葉の上に、2本の竜が昇っているように見えますか?
葉の上が、変わった変化をして(芸をして)このようなものが出来てきます。
葉が出てくるときにはすでにこの形をしています。
二面竜
葉の上に2本の甲竜が昇っているものをいう。
葉の上に2本の甲竜が昇っているものをいう。
二面竜を楽しむ品種
東明殿 殿様 天人冠 など様々あります。
2匹の竜が昇っていると考えると、楽しいですね。
品種は殿様(とのさま)
覆輪の部分が内側に下り曲がり、すこし熨斗芸(熨斗葉)も現しています。
熨斗葉(のしば)
葉の両端がのしをおったような形になっている葉。決して人が手を加えているわけではありません!!(笑)最初から、自然にこういった葉が出てきます。
熨斗葉を楽しむ品種
幽谷錦 出雲錦 翠峰 寿楽殿 殿様 などがあります。
おもとの芸は、多くの品種がいくつもの芸を示します。
その一つ一つの芸にも、親に成長するにつれ、その品種らしさが出てきます。
例えば、出雲錦の熨斗葉と、殿様の熨斗葉では感じが全く違います。
それぞれの品種らしさを引き出してあげると、よりおもと作りが楽しくなっていくと思います。