おもとの冬 岡崎市 豊明園 栽培管理
豊明園 第一温室 愛知県岡崎市
夜間も天窓は開けた状態で管理しています。外の外気温と同じです、温室内は横窓がしめてあるため湿度があります。大葉系統は不織布の下で管理します。葉が垂れないようにするため。垂れたもとは棚の下へ置きます。1月の潅水は温室内では7日を目安にオモト鉢の状態を見ながら行います。外で管理しているオモトは晴天が続くと上渇きするので晴天の日を見て換水します。
おもとの生け花
花材 品種 (大象観)たいぞうかん
岡崎 豊明園の正月 葉10枚、実1つを付け生ける。 池坊、七種伝の伝花とされて一種で生けます。年中青くて枯れることがなく千々孫々まで繁栄する」ということで、正月の生け花として。
万年青の実 『太陽』深紅の実になる。
1月14日 永島 実 にも柄が見える
豊明園 外展示棚 雪が降りつもる時も、その場所に置き管理します。棚上が壊れそうな場合、上のものを取り外し雪にさらします。急に暖かい場所に移さない事。自然の寒さに馴らして管理しているおもとは丈夫です。
雪が降りつもる時そのままの場所に置き管理します。急に暖かい場所に移さない事。自然の寒さに馴らして管理しているおもとは丈夫です。
冬の寒さ対策
大寒波が来ていますね。おもとは寒さに強く、数回凍るくらいなら全く問題ありません。(自然のおもとは霜にあたっても元気です)ですが、凍ったおもとに直射日光が当たって一気に温度があがると組織が壊れてしまいます。凍って葉の色がどす黒くなったら、なるべく暗い場所でゆっくり解凍(?)しましょう。また、霜に当たらないようにネットを張ったり、温室の中でも、一枚新聞紙をのせておくだけで凍るのが防げます。豊明園では、この時期はしっかりと凍らせて、強い木を作るようにしています。スパルタ作りです。この時期に甘い作りをすると、夏の暑さに耐えられないようになってしまいます。
風よけ・防風
屋外の棚に置く場合は、寒冷紗・不織布などで囲い風を防ぎます。寒風に当たると葉の縁や葉先が焼けて褐色になり、また虎柄・図柄の白い部分は焼けやすいです。棚下に置くが新聞紙を巻いて保護します。
1月17日 新聞紙で寒さ対策
施肥 必要ありません。
病害虫の予防と駆除
温室内では、病気も害虫も活動しているで注意します。豊明園では1月の農薬散布は1回予定しています。
おもと 凍る
寒さが続くと葉の色が変わります。急に暖かい場所に移動しないこと。同じ場所に置いて管理すれば元の葉色にもどります。
おもとの葉
この時期灌水の間隔が開くのと気温が低いので葉が垂れやすくなります。
おもと葉垂れ対策
葉が垂れる場合新聞紙で覆う、又棚下、地面に近い場所に移す。
又は、葉が垂れる場合葉受けリングを使い葉を支えます。このようにすることで葉が垂れにくくなり又根元に光が当たるため発根や芽が動きやすくなります。
獅子の根 1月8日の写真
福の光の根っこ 1月9日 寒さにあっても根は動いています。
1月25日 豊明園外棚のおもと