萬年青名鑑

萬年青 銘鑑の歴史

おもとに銘鑑と言うものが有りそれぞれの品種が品位、人気、希少価値などによって格付けされ、相撲の番付のように一覧できるようになっています。
現存する最古の銘鑑は、寛政11年(1799)に豊後日田(大分県日田市)の育芳園がだした【萬年青】。
昭和6年に発足した日本萬年青連合会では、昭和9年に『大日本萬年青聯合會銘鑑』第一号を発行。
現在の日本おもと協会の登録品種の基礎を作りました。以来、毎年発行しつづけ、今では『羅紗萬年青銘鑑』 『薄葉萬年青銘鑑』 『大葉萬年青銘鑑』と3種の銘鑑を発行しています。

 

 

萬年青銘鑑 明治二十九年一月(1896年)

第4回内国博覧会において天皇陛下お買い上げ品種 折熨斗縞・於多福が記載されています。

萬年青一覧表 明治二十六年(1893年)

三河碧南社が『萬年青一覧表』を創刊。

このころから実生改良の本場らしく、「実生親」として「二面甲龍、朝日龍、偕白髪、縞甲龍、折熨斗」を紹介しています。

三河碧南社は、のちに三河雲母組合と合併して、「三河園藝組合」と改称されました。

 

萬年青銘鑑  第三號 明治三十二年 (1899年)

三河雲母組刊

 

萬年青銘鑑  第壹號 大正十年 (1921年)

「三河雲母組」と「三河碧南社」が合併した「三河組合」の「萬年青銘鑑」第1号

萬年青銘鑑  第貮號 大正十一年 (1922年)

「三河組合」が「三河園藝組合」と改称され現在に至っています。

萬年青銘鑑  昭和二十九年一月(1954年)

三河園藝組合 (日本おもと協会三河支部)

 

銘鑑の見方
銘鑑の見方は、中央上と中央下と四方の金文字が全盛稀貴品。現在の代表品種です。価格帯も苗で5千円~7万円の商品が掲載されています。
最上段の別格稀貴品は商品数が少なく価格も高価なものです。
真中と両脇の縦の全盛貴賓と書いてある商品は品数も豊富で作りやすい品種です。価格帯も苗で3千円~7万円の商品が掲載されています。

一番下の貴品と書いてある商品は品数も豊富で価格も安いですから入門品に適しています。
上から2段目は別格稀貴品と書いてあり新登録された品種が順番に掲載されています。
左上の新登録と書かれているものは、品種改良や突然変異によって、新しく出来たおもとが5本以上ふえたときに名前を付けて、年1回の日本おもと協会の銘鑑編成会議に現物を5鉢持って登録申請されたものです。銘鑑編成会委員会によって慎重に審査が行なわれ新品種として登録品と値すると認められた時に掲載されます。

 

 萬年青の歴史本より