縞獅子 (しまじし) Shimajishi

分類      薄葉系統 獅子系
作出年代    不明
登録    昭和9年
作出者   不詳
命名者   不詳
登録者   日本萬年青連合会

 

くっきりとした縞柄と優しい丸巻きを現し、獅子芸を容易に楽しめる初心者向けの品種。獅子の基本となる縞と獅子芸があるものを「縞獅子」と慣習として呼んでいるので、同じ「縞獅子」でも巻き方や葉の厚さなどに違いがある。中でも甲竜ののる「縞獅子竜のり」は一芸加わり人気がある。縞、獅子芸ともに遺伝性があるので実親としても使われる。

縞獅子(しまじし)  獅子系統の基本品種、実親としても使えます。

縞柄は、最初はうす緑の状態で伸びてきます。昨年の葉は、緑は濃く、縞柄は白く、コントラストがはっきりとしています。葉が伸びてきてから、しっかりと日光をとることで、葉のコントラストがはっきりとして、鮮明な柄になります。

縞柄のおもとは、子供の出る位置と、縞の位置で、真っ白の子がでることもあります。陽をあてすぎないように管理すれば焼けません。親はほとんど青に見えるが、こういった真っ白の子がでることがある。また、逆もしかり。縞柄の変化は面白いですね。

 

縞獅子(しまじし)の実 12月4日

 

縞獅子(しまじし)の実 1月1日

縞獅子(しまじし)の実 2月8日  実が熟し切り取り保存します。

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縞獅子
久しぶりの雨、夜半から明け方まで雨に当り濡れています。毎日高温警戒が出ています。雨に当てる自然作りでは弱い木は淘汰されます。棚入れして1年慣れるまでかかります。残った木は大変丈夫になります。
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縞獅子
菊水のマークの鉢に植え付け。菊水の絵、初期の絵付け

縞獅子(しまじし)

植物界で葉と根っ子のカールした変わりオモト。

おもとの獅子の歴史は古く、江戸時代から獅子は存在します。

広く植物を見渡しても、ただ葉の巻くという種類だけでおもとほど品種があり、多種多様な巻き、芸、変化と面白みのある植物はないでしょう。

伸ばせば30センチはあるんじゃないかという獅子、玉獅子のようにゆったり優雅に巻く獅子、四君子のように強く激しい巻きを魅せるもの、五万石のように巻きに繊細な絹雅糸龍をみせるものなど、品種ごとにみていくほど、より面白さは増します。

始めてみる方は、水忘れているよ!病気じゃないの?盆栽みたいに針金でわざわざ巻いているんでしょ!?なんてことも言われる獅子葉。もちろん水はしっかりやっていますし、病気ではありません。おもとは自然のままを楽しみますので、針金も使いません。自然にこのように葉が巻いていく様子は神秘的でもあります。

おもとは一葉の中に森羅万象を現す言葉通り、獅子を現す獅子系統。気品のある巻き、芸を是非楽しんでみてください。

代表品種 四君子 五万石 縞獅子龍のり

 

獅子系
この中でも、葉の薄い物は日に気を付けます。四君子やこの五万石、鶴の舞などは芸をして、葉肉もぐっと厚くなる羅紗の血も引いていますので、少し日を強めに取ると、芸をよく引き出せます。
ここで、日を採りすぎると葉が必要以上に厚く硬くなり、獅子の巻きが悪くなることもあるので、自分のお棚のちょうどよい位置を探してください。
また、獅子の矢筈獅子や虎のでるものでは、ある程度日を採ることで柄がはっきりと出ます。縞物も、縞と緑の間がはっきりとして、鮮やかな縞、柄をみせます。

おもとの根っこ 獅子