おもとの植え込み道具
コテ ・さじ
全長25.5㎝ さじの幅約3.5㎝
今回、私たち万年青の豊明園で万年青の植え替えの際に使っているコテ、コテさじの使い方をご紹介します。
索引
コテの使い方 砂入れ
こちらは全長25.5㎝ さじの幅約3.5㎝のもの。
おもとを植える際、砂利を狙った位置に流し込むために使用。さじといいます。
柄の部分についている涙滴型の板はコテといい表面に水苔を置いた際に浮き上がった水苔を押し付けて綺麗に整えるための物。
柄の部分についている涙滴型の板はコテといい表面に水苔を置いた際に浮き上がった水苔を押し付けて綺麗に整えるための物。
万年青を植え替える際、砂利をこのコテで入れます。
例えば、万年青の羅紗などの小型の万年青を植える際、ここまでは中目の砂利、ここからは細か目の砂利、といったように、細かく調整しながら、思ったように入れていけます。
こちらは細かい砂利を入れているところ。万年青は玉輝冠。
万年青のベテランさんによっては、首元のどこまで砂利を入れるか、ということで万年青の作は全く違ってくるといいますが、そういった細かな調整がしやすいのがこの万年青専用のコテです。
コテさじ
おもとを植える際砂利を狙った位置に流し込む際に使用。さじ。
おもとの植え替え
植え込みが済むと水の中に浸けます。プラ鉢などではあまり気にしませんが、このように楽焼の鉢、綺麗な絵の描かれた錦鉢では鉢が乾いているので、植え替えの1日前に楽鉢だけバケツで水に浸けておくことをお勧めします。お棚に置いたとき、万年青ではなく、鉢が水を吸って乾きがおかしくなるからです。
コテの使い方 水苔のせ
おもとの植え込み道具
コテ ・さじの使い方
全長25.5㎝ さじの幅約3.5㎝
水苔を乗せる前の準備
コテの部分でかまぼこ型に、ドーム状に万年青の部分が少し高くなるように表面を抑えて整えます。
砂の表面を整えた後水苔をのせます、この時に水苔を抑えて形をきめる。
植え込みの完成
植え込みの完成です。
今回は、生きている、生の国産の水苔を使いましたが、NZ産のものも上質です。
コテを使って植え替えて、水苔も引いて、コテを当ててあります。
コテを使うメリット
万年青専用に作られているので、砂利が細かいところにも入れやすい。
水苔を乗せる際、美しく仕上がる。
様々な種類がある。
万年青の表土に【水苔】をのせる メリットデメリット
●動画解説 【万年青の植え替え 道具】コテの使い方、美しい水苔とコテを使うメリット、コテの種類
【万年青の豊明園】【How to use KOTE, OMOTO Iron】