万年青の冬 岡崎市 豊明園 栽培管理
自然の移ろいにしたがって、寒くなれば寒くなったように、オモトにも、少しは寒さを知らせてやります。
豊明園第二温室 天窓 東・南の窓は全開の状態で管理 12月5日
外の培養所 ビニールで霜よけ 潅水の間隔5日目 12月5日
12月おもとの過保護は禁物で、昼夜の温度差は15度前後までに管理、冷たい西、北風に吹きさらすと葉が傷んで弱りますから風囲いをして下さい。-3℃までは心配は要りません。
(露地植えのオモトは少し葉が垂れますが、春になると元気になります。)
第一温室の前側は防風ネットを張ってあります。 12月5日
オモト 福の光(ふくのひかり) 根っこ、元気よく。12月9日
オモトの実色づく 12月11日
あまり早くから室内に取り入れたり、暖房のきいた部屋に置いたりしますと、オモトが軟弱になってしまいます。とはいつても、凍らせてしまったり、寒い風に吹きさらしたのでは、オモトは傷んでしまいます。
オモトの実そろそろ実を切り保存する珠紅色 品名を書いて新聞紙に包み保存(あまり乾燥させないこと・冷暗所)
潅水
水やりは、晴天の日の午前中に一回やり、風で乾くようであれば一振りサッと振り水をしておきます。早朝や冷え込みの厳しいときは水やりを避け、外気が上昇して暖かくなってからにします。
水やりは外気の温度が上がってから10時前後又は午前中が良いです。
早朝や夜遅くなって冷え込みの厳しい日の水遣りは避けて下さい。
東海・関東地方では目安として混合砂上の場合3日から4日目に水遣り。
朝明砂単用の場合2日目に水遣り。
ポイント
中の用土が湿っている状態、水遣りの間隔をあける。 少し表土が乾いてから水遣り。
採光
柔らかい午前中の採光をしています。12月19日
雪の多い地方では、充分な採光もできませんが、オモトはそれでもよく育っています。このことを思えば、あまり強い光線はこの時期に必要ではないようです。
紅流し 寒さに当たると葉脈が紅をさす。12月19日
防風
寒いときはビニールとよしずで寒さよけ。12月13日
関東から西の地方で、まだ、屋外の棚に出したままの所でも、寒冷紗や防風ネットで囲いだけはしたほうが良いでしょう。強い北風が吹きだしたら、寒冷紗では防ぐことができませんから、屋内に取り入れます。
防寒
不織布で覆う、夜間しめて湿度を保ちます。12月24日
寒冷地を除いて、とくに、暖房の必要はありません。関東から西の地方はでも、中旬になりましたら夜間は室内に取り入れます。北の地方で温室を利用されるときは、日中の温度があまり高くならないように、窓を開けるなどして換気に注意します。もし暖房のきいた部屋に取り入れる場合は、高い温度と乾燥に注意しなければなりません。
おもと葉垂れる 対策
葉が垂れる場合新聞紙で覆う、又棚下、地面に近い場所に移す。
施肥
必要ありません。
気温が高い場合は根が動いているので液肥を行います。
おもと 豊明園 第一温室 12月24日
病害虫の予防と駆除
温室の中では、病気も害虫も遠慮なく活動しますから注意します。