万 年青 秋 岡崎市豊明園 栽培管理
9月2日 豊明園第一温室
9月2日 雨上がり、外棚は雨にあたっています。
9月の管理の基本
9月は、お彼岸(中ごろ過ぎ)の頃までは夏の延長と考えて、8月と同じように管理します。早いものから、だんだんと秋根がでて、秋芽がでてきます。私たちの愛知県岡崎市では夏場の8月に40℃になるので休眠する万年青がありますが、休眠しない涼しい地域や、元気なオモトはお盆明けから秋根が出てきますので、そういったものは乾かし過ぎないように意識します。春でも秋でも、根が出るときは水を欲しがるので、たっぷりとあげましょう。秋根に応じて、秋芽や、来年の春の芽の伸びがよくなります。
9月8日 豊明園 外棚
潅水
晴天の日、鉢がよく乾いていれば換水します。9月も夕方の潅水です。中旬より秋の新根がではじめますから、あまり上渇きさせないようにします。
9月24日 新生殿(しんせいでん) 根の状態
9月26日 大葉系統 根の状態 根をよく見ると鉢の縁側に新根が伸びています。
9月29日 獅子系統の根っ子 クルクル巻いています。
採光
上旬は8月と同じようにします。愛知県岡崎市の豊明園では、朝のうち8時頃までの採光。そこから、よしづ・ダイオネットで遮光します。日差しの強い場合は2重に遮光する。西日をよける場所にしています。中旬以降、日が弱くなってきたら、少しづつ日をよりとるようにしていきます。
通風
万年青は風で作る、という万年青の格言があります。通風をよくして、オモトが蒸れないようにします。せっかく強い日差しをさえぎっても、棚に風が通らなくなっては良くありません。
台風について
9月4日 大型台風前 豊明園 外棚 よしづで風よけします。上に板をのせロープで止めます。
9月11日 台風前日、雨除けしています。勢力の弱い台風時は上のビニールをとじ、オモトは雨風に当たります。
台風次第で、雨除けのビニールを引いて、雨風を直接当てても大丈夫です。他に動画がありますので、参考にしてください。
施肥
肥料 液肥の薄いものを月に3回ほど、水やりの時に混ぜて換水します。月4回程度
微量要素、灰汁水(ワラ灰)、竹酢液を適宜。割り子などをする方は灰汁水(ワラ灰)をしっかりやることで芋が締まる。
9月26日 植え替えをしない木、秋肥えを置きます。
病害虫の予防と駆除
少し気温が下がると病害虫が活発に活動を始めます。最高気温が30-33℃を下回る頃でしょうか。早めの予防、農薬散布をおこないます。台風の後、長雨の後の万年青が乾いたときは一番効果的です。
植え替え
9月9日 早めの植え替え、気温が高いほど、すぐに植え付けします。
お彼岸の9月中頃を過ぎると、植え替えを始める人もいます。植え込み材料を早めに準備します。私たちは数が多いので、8月のお盆明けからやっています。
9月7日 豊明園第一温室 窓全開
9月23日 水苔 手前1年 後ろ2年目の水苔 北側で管理、朝少し日が当たる場所。
展示会
9月第2日曜日 全国おもと実生展示大会 52回以上続いている大会
場所 愛知県岡崎市 羽根稲荷神社社務所
全国おもと実生展示大会 審査前のオモト
鹿児島おもと名作展 66回大葉で伝統ある展示会
場所 かごしま県民交流センター
奇跡の星の植物館 兵庫県淡路市夢舞台4番地
古典植物の展示 江戸時代に楽しまれた植物
万年青・富貴蘭・長生蘭・松葉蘭・錦糸南天など