おもとの花

花穂が伸びて花が開き始める姿。

東海地方では5月下旬の時期、おもとの交配や実を付けることについての
問い合わせがとても多いです。
多くの地域で、花芽が上がってきていますね。早い方では、5月の中旬には花芽が上がってきていて、交配を始めた方もいます。
上の写真のような、大きな『つくし』のような形の花芽が上がります。
大葉などの大きい物が中心で、羅紗などの小さなおもとでは花芽はまず上がりません。獅子や千代田、縞甲などは花芽が来る品種が多いです。

花芽が上がって少しすると、つくしの部分が少しづつ黄色くなってきます。
そして、蜜がでて、独特なにおいがすると思います。そうなると交配、受粉の適期です。

実を付けるだけなら、柔らかい筆でなでてやれば付きます。蜜の匂いのある時は、毎日、優しくなでてください。他のおもとにも花芽が上がっていれば、交互になでると、実は付きやすいです。自家受粉が付きにくいおもとがあるため。

交配したい場合は、
♂にしたいおもとの花粉をとって、
♀の蜜の出ている柱頭につけてやります。

花が開いている状態

雄しべが7分開いている状態。雌しべの柱頭から少し蜜がでています。

 

5~6月、1本の花穂に多数の花を咲かせる。仏炎苞のないミズバショウのような花。