万年青の病気 軟腐病 2
おもとの病気 大葉
進行状態1 立ち枯れ病、軟腐病、すっぽぬけ、てっぽう地域によってそれぞれですが、下の根はよいが、葉と芋の間の新芽や新根から腐り、病気が入り、急に枯れてしまう病気雨の後良く見ると葉色が少し落ちたように見られ又葉の力強さが無くなってきています。
おもとの病気 進行状態
夏の暑さ、蒸れのある時期にでる病気で、肥料が多い、化学肥料が多い、風通しが悪い、お棚環境がきれいでない、水が多い、蒸れるなどの条件がそろってくると出やすい。肥料の多い場所から動いてもなりやすい。
葉の色がぱっと変わり、そのままにしておくと新芽をもつとすっとぬけてしまうことからすっぽ抜けとも。鉢から抜き根芋の状態を調べる。下葉の黒い部分が?
おもとの病気 進行状態
この病気は夏場、水をやりすぎない、風通しをよくする、肥料を控えめ、もしでたら隔離して焼却(鉢も砂もすべて)などで抑えることができますが、 黒い部分、下葉を取り去り良く観察しても分かりにくい。
おもとの病気 進行状態
この病気を良く見ていくと、維管束の部分が特に赤くなっているのが特徴です。
その維管束?に沿って病気、赤い部分が広がるので、薬の効き方が、導管内の細菌増殖を抑制なので、この病気には特効薬になるかと思いますが、まだ実験段階なので自己責任でやってみてください。
バリダシン液剤5
http://www.greenjapan.co.jp/validacin_e5.htm
首元からおって維管束の部分を見てみる、全体は白色、手前側の一部色の違いがでてきています。
おもとの病気 進行状態
バリダシン液剤5が特効薬になるかもしれない、といわれました。バリダシン(キュウリ立枯病、レタス腐敗病、白菜軟腐病などに用いる。茎葉に吸収され、導管内の細菌増殖を抑制)を使うようになってすっぽぬけが減ったそうです。芋の部分を半分にして中の状態を見る。
予防法
夏場、水をやりすぎない、風通しをよくする、肥料を控えめ
竹酢液・ワラ灰の使用
万年青の病気 軟腐病 初期
軟腐病 の初期
まだこの時では全体に色が少し変わるのが分かるだけです。
少し葉の根元の色変わり、良く観察しないとまだ分かりません。
まだ根・芋は元気にして見える。
下葉をめくると色の変わっていることが分かる。葉が付いている状態ではよほど観察していなければ見つけられない。
上部を切り開いたところ。病菌の進行は見られない。
もう一段切り開く。赤い色の部分に病菌の進行が見られる。
新根や芽の部分から侵入することが分かる。防ぐには予防が大事です。
防除法
1.農家の言葉に「苗・半作」という教えがあるが、おもと作りでも「健全ななえ」を棚入れして、日和見感染を起こさないように通風、陽作りで病気に罹らないように管理する。
2.植え込みには、かびの付着のない新しい砂・炭・水苔を使う。
3.植え込み砂、材料の消毒は、土壌消毒剤のNCS(N・メチルジチオカルバミン酸アンモニウム)、クロルピクリン剤、臭化メチル剤、ダドメット粒剤等の土壌消毒剤か、夏季に砂を黒色袋に入れ石灰窒素を混ぜて密封消毒する。消毒方法は、化学的消毒方法もあるが、煮沸消毒が一番効果的である。
4.使用水は、細菌、かびの増殖に注意する。炭を通すのも工夫の一つである。
5.発病株は、速やかに抜き取り処分する。砂は廃棄、鉢は煮沸消毒する。
6.鉢に植えるおもとは、ベンレート等のかび殺菌剤で必ず消毒してから植える。
7.植え込み後の消毒は、細菌類は傷から侵入する。かびは、傷がなくても葉の襟組から植物体内に侵入する事を考慮して行う。若葉の成長期は特に注意が必要である。
8. 使用する農薬は、抗生物質ではない。
予防薬としては、ペンレート、ダコニール、ダイセン、オーソサイドの1000倍液を月2回程度、3月から7月は3回程度散布する。
治療剤としては、トリフミン1500倍、ラリー2000倍液の散布が効果的である。
薬剤の均一的浸透力を高めるために、展着剤アプローチB1の1000倍混用する。
治療剤は薬剤耐性が強いので年2回以内とする。治療剤を使用するようなおもとは、廃棄したほうが無難である。