文鳥丸 (ぶんちょうまる)

分類    薄葉系統   江戸おもと
作出年代  不明
登録    昭和9年
作出者   不詳
命名者   不詳
登録者   日本萬年青連合会

文鳥丸 (ぶんちょうまる)  6年生 鉢5.0号  濃紺緑色地の葉に乳白色の虎柄を現す。濃紺と白のコントラストが美しい中型種。葉姿は尖る。性質はやや弱い。春先の陽をしっかり採ることで虎柄が現れる。夏からは虎柄が焼けないように強い光線に注意する。この品種は虎が抜けることはなく、真っ青な葉が出ても管理次第で必ず綺麗な虎を現す。

濃緑色の葉に白虎を見せる品種。江戸時代からのおもと江戸珍品 この木の素晴らしさは白い斑の美しさ。緑が多い木は今年陽を思い切って取れるので今年よくなります。白い斑が多いと日を弱くしがちで柄がでにくいです。もちろん地植えにも向き、実も付きやすい縁起もの。-10℃もへっちゃらです。(今いきなり-10℃に植え替えたり、中にあったおもとを外にだしては× 地植えにする際は春秋の気候のいいときに根付かせて)愛されてきたt「文鳥丸」は「文鳥丸」ばかりを集めたいといった人もいて、人を引き付ける魅力をもっています。初めてでこの品種から始めた人も多いかもしれません。

富士の図 (ふじのず)

分類   薄葉系統 一文字系
作出年代 昭和30年
登録   昭和30年追認
発見者  中野作太郎(新潟県)
命名者  不詳
登録者  日本萬年青連合会

富士の図(ふじのず) 7年生 鉢5.5号 「一文字」に図の入ったもの。虎の入ったものが「冨士の雪」と並び、薄葉の人気品種。図の出方が違う系統がいくつもあり、集めるのも面白い。「地球宝」同様、図が打ち込んだような凹凸や、絞りの葉芸をみせるものも良い図の特徴。図の白さで、価格にも大きな開きがある。丈夫な品種で、採光は普通、肥料は強め。湿度のある場所で管理。

「一文字」に図が現われたもの。白い模様の事を図と呼びます。
図の柄は毎年変化して固定していません。図模様は毎年変化します。
図の良否で価格が違います。図は白くハッキリ現われている物が最高です。

富士の図(ふじのず) 8年生 鉢5.5号

おもとの植え替え

植え替えの時期 について

 植え替えの周期は、一年に一回が一般的です。古い本をみますと、春秋と年2回の植え替えを推奨しているものもありますが、おもとが根付く暇もなく、また一番よい肥料のあげ時に植え替えをするので肥料の効きが悪かったり、効きすぎたりと、あまりよくないように思います。だんだんおもとがお棚に慣れてきて根落ちが少なくなったら、二年に一回、三年に一回にして、おもとにじっくり成長してもらいたいです。
 植え替えの時期は春もしくは秋に植え替えます。ベストのタイミングは、夏の暑さを乗り越えた秋の今。この時期が一番根を落としています。寿命や暑さで落ちた根をを綺麗に洗い、綺麗な用土で植え替えます。彼岸明けに植え替えをする方もいらっしゃいますが、ここのところの異常気象で暑さもあり、最高気温が25℃にまずならない時期が失敗しにくいです。
 植え替えの刺激は秋根を出させます。しっかりと秋根がでれば、来年の新葉はより多くでます。逆に、葉数の多いもの、親木は秋根がよく出てしまうことで下葉を落としてしまいますので、展示会直前や、なるべく秋も深まった頃にする方が葉をよく保ちます。おもとの数がある方では、若い木から植え替えをしていき、葉数の多いものを一番最後にしましょう。また、繁殖の割り子も、理想を言えばより寒くなっていく秋に割るのが理想です。
 秋の終わりから春の、気温が10℃をきってくる時にはおもとは休眠に入ります。そうなると根が伸びにくく、根付くのに時間がかかってしまいますのでそれまでには植え替えを終わらせます。
 植え替えを始める前までに、鉢、用土、植え替え道具の筆やランセットを揃えておきます。私たちでは用土に朝明砂(あさけずな)・矢作砂(やはぎずな)という乾きやすい川砂と、少し保水性の高いパミス(軽石)を使っています。水やりが多過ぎて根落ちが多い場合は、パミスの割合を減らして(例パミス4 川砂6)、川砂を増やします。逆に、水が少なかった場合は、パミスの割合を増やし(例パミス6 川砂4)、川砂を減らします。人の水やりの感覚はなかなか変わらないので、根の状態を見て、次の一年の用土を乾きやすかったり、乾きにくかったりと少しずつ変えています。
 お仕事が忙しく、夜中に帰って水やりをする時間がなかなかという方は、もう少し水持ちのするボラ土、日向土や、鹿沼土、赤玉土を混ぜ、水やりの間隔をあけて、忙しくて水やりを少しぐらい忘れても大丈夫な用土にしておきます。
 
植え替えのメリット
用土を綺麗なものに変えれる
万年青の大きさにあった鉢に変えれる
秋根がしっかりでやすい 
根が落ちやすい夏の後の根芋の状態を確認
新根が上からでてくるので、根上がりを防ぐ
用土をかえるチャンス
崩れた用土・肥料のカスを取り除く
植え替えのデメリット
下葉をおとしやすい 
肥料をしっかりやれない(春も秋も)

おもとの豊明園

 

月光 (げっこう)

分類    薄葉系統  縞甲系
作出年代     昭和13年
登録    平成元年
作出者   兼子琴次 (愛知県)
命名者   藤井弘 (奈良県)
登録者   藤井弘 (奈良県)
作出地   愛知県

 

やや大型種。縞甲系統の大表品種。濃緑色の深い紺地は艶消しの地合いとなる。若木の時は葉先が尖るが、親木になるに従いそれほど目立たなくなり、葉裏に葉脈が筋ばるように現れる。葉肉の厚い中立ち葉で、真っ白な深い覆輪を現し、あらあらしいぐらいの雅糸竜の中に玉竜を現し、一見して本種を判定できるほど独特の葉芸で人気があります。性質は普通よりやや弱めなので、採光は十分に行う。肥料は普通で、繁殖は良い。

玉竜(ぎょくりゅう)一部地域ではたまりゅう  品種 月光
雅糸竜のある一部分が隆起してできた玉状の突起をいう。

月光 (げつこう) 2年生 鉢3.5号

朝陽 (ちょうよう)

分類    薄葉系統  一文字系
発見年度    大正初期
登録    昭和39年
発見者   不詳
命名者   柴山政明(千葉県)
登録者   森昌則(山口県)   

 

「日月星」の根変わりで、深い覆輪に、雪白の虎が現れた。午前中の直射日光を丁寧に当てて秋まで育てることで、雪白に冴えてくる。「地球宝」「天錦章」「朝陽」「暁」はすべて「日月星」から一芸ふえたもので、それぞれ図、虎、縞、羅紗地の芸をもつ。採光、肥料は強め。性質は強健。湿度のある場所で管理すると良く出来る。

朝陽 (ちょうよう) 6年生 鉢4.5号 濃緑色の葉に深い覆輪がかかり白虎柄が現れます。虎柄は採光具合により冴え方に差が現れます、子上げの良い品種。
『日月星』の根変わりで虎の現れた物。

白虎柄

 

永島 (ながしま)

分類    大葉  系統
作出年代  不明
登録    昭和40年追認
作出者    不詳
命名者    不詳
登録者    日本萬年青連合会

徳川家康公が江戸城入場の折りに持って入ったとされる伝説のおもと。白く細く入った繊細な永島斑(白斑とも)に、濃紺の縞をみせる希少保存品種。葉幅3~4㎝、葉長20~30㎝の中型から大型種。斑の美しさと歴史、威厳ある美麗品。性質は普通。採光、肥料も普通、子上げで殖やし、繁殖は普通。

永島 (ながしま) 徳川家康公が、最初の江戸城入城の際、日本の平和を願って万年青を三鉢自らもって、自分の床の間に飾りました。その際に持ち込まれた伝説の万年青、永島。その伝説もさることながら、優美な姿、紺性のよさと、斑の美しさに目を奪われます。江戸時代に作られた瀬戸焼を復刻した鉢に植えて

江戸時代(1716~1736)の頃、江戸・四谷(現東京都新宿区)に住んでいた幕府御家人・永島次郎太郎墨林が世に紹介した「布引おもと」です。永島家から出たので後に「永島布引」「永縞」「永島おもと」とも書き現し、もてはやされました。
江戸時代には最高位のおもとの品種です。現在、最古の銘品おもとのひとつです。

9/30-10/4 栽培記録

9/30-10/4 栽培記録

9/30 台風 風は非常に強く停電に

外棚は雨ざらし

10/1 台風の後片付け

10/2 薄い液肥を第一、第二温室、外棚も

10/3 日もでて、正午は遮光ネットを2重に

10/4 外棚は雨ざらし

台風前後の消毒を大切に

竹酢液でもよい

秋肥料をされる方はもうそろそろあげてもいいかもしれません。

豊明園でも、種類によって玉肥をのせ、全体では薄い液肥、マルチケーミン(微量要素)をやり、台風や雨が多い場合は、竹酢液、ワラ灰を多めにあげます。

 

実親、羅紗、薄葉、引越しおもとの販売を更新しました。

 

 

おもとの豊明園

 

 

晃明殿 (こうめいでん)

分類    薄葉系統  縞甲系 
作出年代     大正末期
登録    昭和9年
作出者   高橋弥三郎 (東京都)
命名者   榊原八曽松(愛知県) 市野利平(奈良県)
登録者   日本萬年青連合会

晃明殿(こうめいでん) 7年生 鉢 7号 縞甲系統の代表種
濃緑色の肉厚の葉に総雅糸竜を現します。首元から広い葉幅は、葉先に向かって鋭く尖ります。雄大な大型種、性質は中で採光を強めに作ると作り易い品種。

晃明殿(こうめいでん) 2年生 鉢 4号 縞甲系の代表品種。絹のような細かな雅糸竜でて素晴らしい堂々とした姿一級葉巾ありおもとの中の大銘品。この品種は日をよくとる事で雅糸竜をはっきりとさせる繁殖はよく子上げする。 最近数が少なくなってきました。

晃明殿(こうめいでん) 8年生 鉢 8号

堂々とした大型の姿は気持ちよく、多くの愛好家に親しまれる縞甲竜系代表品種。葉幅4~5㎝、葉長40㎝の首の太い大木に、細かな総雅糸竜が輝き、見る人を引き込む。肉厚の葉で丈夫、採光は強め、肥料は多すぎないようにする。芋吹き、割り子で殖える。この木に図の入った「晃明殿の図」は希少で、この木とともに希望者も多い。

お多福の図 (おたふくのず)

分類    羅紗系統  図物
発見年度  昭和25年
登録    昭和45年
発見者    鈴木和三郎(愛知県)
命名者    不詳
登録者    日本萬年青連合会
発見地    愛知県

羅紗図もの代表品種。「お多福」の丸味のある葉に、雪白の図が打ち込むように現れる。地の緑が多く、他の羅紗図ものと比べても図のコントラストが美しい。歴史も古く、白さが素晴らしい「塩村性」が有名。羅紗図物の特徴として、元木より少し小型になる。作をかける時も小型にに作り込むと図量がおおくなる。性質は「お多福」に同じ。

お多福の図 (おたふくのず) 鉢3号  芋吹き1年生 深い濃緑色の広い葉に図を現す図性の良い系統。性質は丈夫で作り易い品種。 性質は強健で作り易い。繁殖良い品種。特徴ある木。

 

お多福の図(おたふくのず) 5年生 鉢3.8号
図性の良い系統(塩村性)深い濃緑色の広い葉に図を現す。性質は丈夫で作り易い品種。図柄により価格の差があります。

羅紗図物の王者 「お多福の図」は三河の各地で図が入ったので、詳しく調べればかなりの系統があるでしょう。同じ図でも、殖えていけばその中での良い図性というものが生まれてきます。図の中で「後暗み」という言葉がありますが、最初の芽出しのころはよかったが秋に暗くなっていくもので、これはさけなければなりません。秋も新芽のころの美しさを失わず、冬の寒さでより白さのましてくるこの系統はやはり楽しみです。図も白いからといって夏から秋にかけて日から遠ざけてはなりません。強い直射はさけますが、図を隠すように暗い影においては図もくらんできてしまいます。他の羅紗と同じようにしっかりと日をとり、健康的に作っていきたいです。

王朝 (おうちょう)

分類    羅紗系統
作出年代  昭和38年
登録    昭和57年
作出者    不詳
命名者    井原憲義 (富山県)・田淵徳 (香川県)
登録者    井原憲義 (富山県)

王朝 (おうちょう) 4年生 鉢3.8号 葉幅2㎝内外の中型種。覆輪は深くかかり、もともと糊を引いた地合いは淡く美しく若いうちから楽しめる。剣葉、雅糸竜、熨斗葉を現し、鋭い葉先と折下げのない中立ち葉が気品ある姿をみせる名前にふさわしい木。葉繰りよく、姿整う。性質は強め。採光、肥料は普通。子上げ良く、芋吹きもよく吹き上がる。

中立ち葉で葉先尖り剣葉・盛り上がる雅糸竜を見せます。
黄白色の大覆輪が魅力です。子出しの良い品種。
性質は中、肥料やや多目・日光中。

 

 

王朝 (おうちょう) 3年生 鉢3.5号