万年青 の育て方 夏から秋の管理

採光

 夏の間遮光していた寒冷紗はまだ付けたままにしておきます。地域にもよりますが、寒さを感じるようになる11月までは日中の強い日射しは避け、朝の柔らかい光で作ったほうが安心です。写真の場所は朝9時まで直射日光が当たり、自然に影になります。

秋への管理 水遣りの時間帯  

朝、夕、だいぶ冷えるようになりました。豊明園では、夏場の夕方の水遣りから、朝の水遣りに切り替えました。夏は、朝の水遣りですと、日や、昼間の暑さでおもとが蒸れるため、夕方に、おもと自体の温度を下げるためにもやります。これから寒くなってくると、水が凍ってしまうのが良くないので、朝の水遣りに替えていきます。残暑が厳しいと、朝の水遣りにかえるのがもっと遅くなります。

芋吹きなど、室内や優しい環境で育っていた物は夜露に弱いので、ビニールを引いて夜露に当てずに管理。外で、強く育ったものは夜露に当てて管理します。10月からの長雨はあてないようにしています。
今日は、大葉の夏の水遣りについてのお電話をいくつか頂きました。大葉は、羅紗などと違い鉢が大きいので、水持ちします。
羅紗などと同じように2日や3日に1回の水遣りでは、水が多過ぎてしまいます。
全国大会入賞者とよくお話をする機会があるのですが、皆さん暑い7、8月は月に3回ほどの水遣り!とおっしゃいます。10日に1回です。(植え込み用土により違いがあります)豊明園も、愛知の夏は38℃まで上がりますし、夜間の温度も28℃をなかなか切りません。それでもこの水遣りにすることで、根落ちがほとんどなくなりました。大葉の夏の水やりすぎや、根落ちのあった方は参考にしてください。

秋  万年青の根っ子 10月13日 写真 新根の根毛に勢いがあります。

夏から秋にかけては、温度がとても高くなりますね。よしずや寒冷紗を使って、昼間は日よけをしてください。おもとは日本に昔から自生しているものなので、日本の環境に適応しています。
地域によっては、夏場、温度だけでなく、湿度もとても高いところがあります。そういったところでは、風通りを良くしないと病気にかかりやすかったり、水のやりすぎで根ぐされを起こしてしまいます。すこしでも、夏場に風を通してあげましょう。また、湿度が高いので、思ったより水を必要としていない時があります。鉢に楊枝や串をさして、鉢の中の湿り気をみて、しめっていたら水やりを控えましょう。
鉢に串をさして、また赤玉土や富士砂の色の変わりを観察して、鉢の中の湿り気をみてください。下葉の赤い葉は4年目の葉自然に落ちます。3年葉まで付き元気な国宝錦。