縁起の良い植物 おもと

徳川家康公が最後に造らせた久能山東照宮 おもと彫刻

おもとは中国では4000年前から、日本でも少なくとも1000年前から家庭の医学の薬草として、日本人になくてはならないものでした。

古代の日本人にとって、おもとの耐寒性は特に目立った特徴で、寒さの厳しい冬でも常緑で万年、青々と緑を保つおもとは、万年青と書かれるようになりました。

万年青の常緑という特徴から、長寿や、永遠に続く繁栄といった花言葉に繋がり、長寿を祝い、結婚やお正月などお祝いにぴったりの植物になりました。

それに加えて、薬草という側面から、引っ越しの際、新居にもっていく風習が古くからあり、徳川家康公も江戸城入城の際、真っ先に万年青を入れたという故事にも伝えられます。

植物のありのままを表現するいけばなでも、そんな万年青の特徴を反映して、お正月、結婚、長寿の祝いに飾られます。

おもとは、これらを全部ひっくるめて、縁起の良い植物、幸運の植物と呼ばれています。

 

おもとの生花

おもとの生花    品種大象観(たいぞうかん)

その歴史は600年ともいわれるおもとの生花。平安時代より古くから日本人は花や植物を愛でる文化がありましたが、先祖や仏様神様へのお供えとして成立していきました。特におもとや松のような常緑の植物に神が宿ると考えられ、神の依り代として、常緑の植物が使われました。中でも、京都 六角堂の池坊専慶の花が評判となり、その形、器の使い方など、生花としての型ができてきます。

今では、日本のフラワーアレンジメントととして世界中で習う人も多いです。おもとと同じで、日本独特の価値観で美意識がつくられていて、西洋の価値観の中にない美しさが、こころを打つようです。このおもとの生花は池坊の七種花伝の一つに数えられる、池坊を代表する生花の一つです。

古くから、天福の霊草として庭にも植えられているおもとは、その縁起の良さから、正月を祝う花、結婚を祝う花、長寿を祝う花、と、祝い事に使われてきました。

江戸時代から大象観(たいぞうかん)を使い、濃紺、広く豪快な葉振りを生かしたダイナミックな形を作っていきます。

葉10枚、実1つを、立葉、露受け葉、前葉、流葉と自然の中にあるように立てていき、年中青く枯れることがなく、子々孫々まで繁栄することをおもとを通じて願います。常緑で日本に自生するおもとは、こまめに水を替えれば、正月前から4か月以上もちます。万福の霊草として、日本の文化とともに次世代に伝えていきたいおもとの生花。

おもとの本

『始めよう伝統園芸おもと』の本

B5判 144頁

おもとの品種から最近の培養管理の仕方、おもとの歴史、全国の棚や古鉢・鉢の紹介などを掲載しています。

特に品種について苗や特徴ある芸のアップの写真に完成木と共に紹介しています。
新しい見どころいっぱいの本。

『始めよう伝統園芸おもと』 定価1800円

この10-20年で、気温が大きく上昇し、古い本の栽培法が通用しないことも多くなってきました。暑さに対応した栽培法、管理法について書かれています。また、今までの本では完成木は載っていましたが、若木やその途中の木は載っていませんでした。初心者からベテランまで、多くの趣味者が苗から若親を棚入れし、完成木を作っていくため、苗木の写真も合わせてみることで、自分で鑑定もしやすくなっています。

芸についても、文だけでなく、特徴的なアップの写真を元に解説してあるのでより分かりやすくなっています。

最新の趣味者のお棚を15人、現在は国宝となり決して見ることのできない久能山東照宮の内部(石の間)の万年青彫刻や交配、新品種作成の方法など読み応えのある一冊になっています。

 

裏竜(うらりゆう)

品種逆鉾(さかほこ)

葉裏の基部に甲竜が現われる形の葉を言う。
逆鉾の場合甲竜と鉾を現します。
特徴の現われやすい代表的品種逆鉾 阿波日月・環城楽の図など

小波葉(さざなみば)

小波葉(さざなみは) ビリ葉

葉の縁や甲竜が小さな波形になっている形のこと。「びり」とも言う。

葉の縁や甲竜にも現われる細かい波がいくつもウェーブする模様。ビリとも言う。
特徴の現われやすい代表的品種 天人冠・九重錦など

 

獅子葉(ししば)

  品種 鶴の舞(つるのまい)
葉先が葉裏に沿ってカールした葉をいう。カールの仕方によって丸く巻く丸巻きと、巻き方が角ばって巻く角巻きがある

おもとの獅子の歴史は古く、江戸時代から獅子は存在します。玉獅子参照    http://www.houmeien.co.jp/newpage211.htm

広く植物を見渡しても、ただ葉の巻くという種類だけでおもとほど品種があり、多種多様な巻き、芸、変化と面白みのある植物はないでしょう。伸ばせば30センチはあるんじゃないかという獅子、玉獅子のようにゆったり優雅に巻く獅子、四君子のように強く激しい巻きを魅せるもの、五万石のように巻きに繊細な絹雅糸龍をみせるものなど、品種ごとにみていくほど、より面白さは増します。

始めてみる方は、水忘れてるよ!病気じゃないの?盆栽みたいに針金でわざわざ巻いているんでしょ!?なんてことも言われる獅子葉。もちろん水はしっかりやっていますし、病気ではありません。おもとは自然のままを楽しみますので、針金も使いません。自然にこのように葉が巻いていく様子は神秘的でもあります。

おもとは一葉の中に森羅万象を現すの言葉通り、獅子を現す獅子系統。気品のある巻き、芸を是非楽しんでみてください。

代表品種 四君子 五万石 縞獅子龍のり

 

スリップス (あざみうま)

体色も食べ物や種類によってさまざま 6000種をこえる

体長 1ミリ 頭からしっぽ 口器は左右非対称のパーツが円錐状に組み合わさっていて吸汁用に特殊化しており、いずれも穴を開け内容物を吸い取る摂食法を行うが、縁の近いカメムシ目のように長い口吻を持たないため、餌生物の体の深部から食物をとることはできない。植物食者の場合には表皮に穴を開けて、その下の柔組織の細胞の内容物を吸い取る。花粉菌類胞子細胞壁に穴を開けて、中身を吸い取る種も多い。

Wiki

 

スリップスの症状

スリップス類(クロトンアザミウマ・ネギアザミウマ)
オモト界ではナメ虫といわれています。
・被害成虫、幼虫供に葉を吸汁するため葉がカスリ状になる。発生時期は4月下旬頃から9月中~下旬にかけて乾燥環境に発生する。主に新葉の柔らかいうちに発生しやすい。

おもとでは、スリップスは温かいと2月終わりぐらいから活動しだす1ミリ以下の事も多く、小さいのでなかなか見つからない新芽の柔らかい部分を好み、葉が出てくる前に植物の細胞の内容物を吸い取り、観賞価値を落としてしまう。

おもとの病害虫と防除   発生したら

○スミチオン乳剤 1000倍   ○マラソン 乳剤 2000倍
◎オルトラン乳剤  500倍 ◎エカメット乳剤  1000倍
などの薬剤に展着剤を加えますと効果的です。 7~10日おきに数回連続して散布します。朝夕の涼しい時に散布してください。(半日くらい雨が降らない天候の時に散布してください。)
虫に抗体ができますので農薬を時々かえること。
農薬は説明書をよく読んで希釈倍数を確認すること。

予防
発生前(新葉の生育前・桜の花が終った時点)オルトラン粒状を撒く5号鉢に1g程度。
9月初旬(気候の変わり目)オルトラン粒状を撒く5号鉢に1g程度鉢の隅に撒く。

 

おもとの病害虫防除は、病気や虫が出る前に対処できるのが一番良い

2-3月の新芽がもぞもぞ動き始める前の病害虫防除を大切に考えています。

 

太陽殿の虎 (たいようでんのとら)

分類    大葉系統 覆輪系 虎
作出年代     昭和53年頃
登録    昭和60年
作出者   小倉利夫 (千葉県)
命名者   小倉利夫 (千葉県)
登録者   森衙郎・河村好正・森健治 (静岡県)

 広葉で、黄白色の大覆輪と白虎を現し、波を打つ葉型になる。
性質は強健で作り易く実付き良い品種。元木の太陽殿(たいようでん)は大葉覆輪を代表する人気品種。大きく深く入る覆輪と、波打ち、葉幅広くのび、葉先の尖る姿は美しい。大きく白い虎柄が現れ、華やかに太陽殿を彩る。太陽殿の濃紺と虎柄の相性も抜群。

名前がよいので、家康公のように、引越しやお祝いに贈っても喜ばれます。おもとの中でも大きな種で、もちろん赤い実もたくさんつきます。地植えにも向く。おもとは一葉の中に森羅万象を現します。「太陽殿」は堂々としたその姿から太陽の名にふさわしい姿。

虎という白い大きな柄は、虎柄と言われ、虎にたとえられます。

太陽殿の虎 鉢9号 丈夫で迫力ある「太陽殿」に華やかな虎が現れた品種。濃緑色の波葉に白黄色の覆輪をかけ、白虎が冴える。虎も様々な形に現れ、大きな白虎、星を散らしたような星虎、流れるように入る流れ虎など魅力溢れる品種。性質は強健で作りやすく、実付きも良い品種。日光をしつかり採り、覆輪深く、大きな虎柄を出したい。

元木の太陽殿(たいようでん)は大葉覆輪を代表する人気品種。大きく深く入る覆輪と、波打ち、葉幅広くのび、葉先の尖る姿は美しい。大きく白い虎柄が現れ、華やかに「太陽殿」を彩る。「太陽殿」の濃紺と虎柄の相性も抜群。名前がよいので、家康公のように、引越しやお祝いに贈っても喜ばれます。おもとの中でも大きな種で、もちろん赤い実もたくさんつきます。地植えにも向く。おもとは一葉の中に森羅万象を現します太陽殿は堂々としたその姿から太陽の名にふさわしい姿。虎という白い大きな柄は、虎柄と言われ、虎にたとえられます。

春のおもとを楽しむ会

日時 2018年4月14日15日

展覧時間午前9時~午後5時   15日4時まで

場所 おかざき農遊館 展示室

愛知県岡崎市阿知和町字乗越12番地

電話 0564-46-4700

展示会風景

春のおもとを楽しむ会、出品は無料 一般参加受付します。4月10日まで豊明園に連絡ください。℡0564-51-4714春の展示は培養鉢で出品可能です。いつもの状態を一般の方々に見ていただきます。又出品作品は趣味の山野草に掲載されます。

おもと売品席の様子

植え込みをお教えします。無料