『根岸の松の圖』物語

『根岸の松の圖』物語

『根岸松の圖』物語 出版

 原作 鈴木助三
  監修 水野淳蔵
  校閲 鈴木愛國
  補遺 芦田 潔

発行 豊明園
B5 76ページ
平成14年(2002年) 3月12日復刻なる
ご希望の方には1冊実費 1000円 送料300円にて頒布いたしました。

完売 御礼

根岸松 (3ページ)

根岸松の圖 (5ページ)日本画

昭和2年、大分県中津市の浜野無銕(むてつ)画伯が榊原純平さんが栽培中の『根岸松の圖』を描かれました。画伯は、本名を浜野義次といわれるオモト愛好家で、自ら作出された羅紗地系の実生に、昭和5年「白麟」と名付けされた名品があります。

大正8年2月のポスター (15ページ)

歓迎の宴記念写真 (73ページ)写真

明治の元勲・山縣有朋公爵の孫で、オモトをこよなく愛好された山縣有光男爵が昭和3年頃、豊明園にご来遊され、歓迎の宴を岡崎市松本の料亭鶴島館で開催した時の写真。
のちの日本萬年青聯合會初代石川三之助会長はじめ、同じく市野利平副会長ほか『根岸松の圖』の原作者・鈴木助三さんらが同席されました。

 

体裁  B5版 総76ページ 表紙・堅牢紙使用 題字・金文字押捺
内容 豊明園所蔵の貴重な資料をカラー、モノクロの写真を豊富に使用、当時の
    オモト界のようすを再現 
本文 原作を忠実にふまえながら、オモト史研究家・芦田潔が時代 考証を補遺
    解説
序文 『根岸の松の圖』物語の復刻にあたって 豊明園 水野淳蔵
 『根岸松の圖』物語は、月刊園芸雑誌『園芸趣味』主幹故鈴木助三さんが、昭和31年5月号(通巻143号)から20回の長きに亘って、同誌に「連載物語・おもと根岸の松の圖物語」の題名で、執耕掲載された読み物です。

そのオモト「根岸の松の圖」が、大正11年(1922)10月23日、豊明園初代園主・故水野淳治郎の卓越した眼力によりまして、長崎県佐世保市内のオモト業者の棚で発見され、今年ちょうど80年を迎えました。
 そこで、この不世出のオモト「根岸の松の圖」を賛歌すると共に、オモト界の先人の並々ならぬぬご労苦に対して感謝し、私共で少しでも報いることができますれば幸いと存じ、ここに原作者のご遺族のご理解あるご了承を頂き、補筆、訂正、改題の上、出版をお許し頂きました。
 時たかも、豊明園が百年の歴史を刻むことができました慶事に加えまして、不肖水野淳蔵の80の賀も閑わっておりますことを喜びとし、オモト文化史研究家・
芦田潔さんのご協力により、復刻させて頂きました。
                                                                               (本書・序文より抜粋)

根岸松の圖 (76ページ)

 

根岸松の図 (ねぎしまつのず)

江戸の大名のおもと 間部下総守詮勝「根岸の松」